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就活時期の早期化は青田買い競争が原因なのか?
- 日本では大学生の就職活動は時期が早まっています。
- 一部の人たちは、企業の青田買い競争を批判しています。
- しかし、海外では同様の現象が起きていないため理解できません。
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欧米で青田買いがない理由は簡単で、日本のように新卒者が 同時期に一斉に就職するという社会構造になっていないからです。 欧米ではまず、卒業時期が人によって異なります。年度は一応 9月から始まりますが、年度途中での入学や卒業は珍しくないし、 そもそも高校卒業から大学入学まで間が空く人もたくさんいます。 進学費用がないので働いてお金を貯めたり、軍隊に行く人もいます。 だから、「22歳の春」が新卒就職を意味する、なんて概念がありません。 次に、欧米では新卒者を会社で社員教育するという風習もあまり ありません。多くの学生が在学中からインターンシップでいろんな 仕事を経験していますし、卒業後もインターンが続くなど、いわゆる 試用期間が日本よりはるかに長いです。さらに就職後でも転職はごく 当たり前ですから、新卒入社を重視する学生もほとんどいません。 そのため、新卒入社という概念自体が希薄なので、企業側にも 青田買いという発想が生まれないのです。もちろん欧米のシステムが 優れているわけではなく、社会慣習の違いです。海外ではこのような ことはないぞと主張する人は、実は海外のことを何も知らないのです。 だって学生のうちからインターンをやらなきゃならないんですから、 それこそ学生は学業が本分という考えから外れていますよね。しかも 欧米では無給のインターンも珍しくないんですよ。インターンは職業 訓練の一環だから、という考え方に基づくものです。 > 就活時期の早期化は企業の青田買い競争が要因ですか? 欧米の事情とはまったく関係なく、この質問にはYESです。 20年前の話ですが、そのころは4年生の5月頃から就職活動して ましたね。3年生のうちからやるなんてことはなかったです。 当時はまだ、青田買い禁止の紳士協定が生きてましたからね。
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- 10ken16
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企業が大学で学んだことにあまり期待していないからです。 実質的に、学歴は『この大学に入学できる程度の努力ができる人間です』という 一種の資格に過ぎません。 それというのも、日本人は仕事のやり方を可視化することに消極的で、 各企業毎の『方言』(暗黙知)が未だに残っています。 役職に仕事が振られるのではなく、人に振られるのです。 こういう組織の場合、変に広い視野を持つよりも、企業のカラーに染まってくれる 『新卒』が歓迎されます。(一種の『処女信仰』に似ています) 現在はこれの最終段階でしょう。 ただし、早くから国際競争にもまれた製造業は、可視化や標準化に熱心です。 (それは、派遣の使い捨てにもつながっていますが) しかし、今後はホワイトカラーも同様の競争にさらされるでしょう。 結果として、求められる能力が徐々に変わってくるでしょう。 これまでは成果を出すだけで良かったのですが、 今後は成果の出し方を可視化(言語化)できることや それを企業の部門全体に拡げられることが求められるようになるでしょう。 結果として、企業に染まること以外のことが重要になり、 大学で何を学ぶかも重要になるでしょう。 現在は、その過渡期といえるのではないでしょうか。
お礼
大変遅くなりましたが、丁寧な回答ありがとうございます。 非常にためになりました。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 わかりやすい回答をありがとうございました。