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企業の海外進出
日本企業が海外進出して、例えば、日本より人件費等のコストの低い国で商品を生産し、日本へ逆輸入して、日本国内で日本の貨幣価値で販売すれば、利幅がとれて儲かるのは理解できます。 そこで質問です。 例えば、経済成長する中国市場で自動車を生産し、中国で販売した場合、そこで生じた“元”での利益は、日本円に換金した場合は為替レートの差で、期待するほどの利益は生じないように思うのですが、何故、日本企業は中国等へ進出して、どのような仕組みでその収益を日本へ還元させているのですか? その仕組み・考え方を教えて下さい。
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現地生産品を現地で販売するメリットは、「為替レートに影響されないで現地運用をできる」という点です。 つまり、現地で稼いだ分で現地で原料を買い、現地で売っては稼ぎ返す、という流れに一切両替を入れないことで、為替レートがいくら変動しても安定した金の流れを維持できるのです。そして、できるだけ国の間での金のやりとりを減らし、為替損益を極小化したいわけです。 (海外との連結会計ができますから、海外の資産はわざわざ日本へまとめて移さずとも、各期の連結決算として計上可能なのですね) トヨタは、当然こういうリスク回避を取っていると思っていたのですが、部品の現地生産ができておらず、そのために為替差損を大きく被ったようですね…。
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- hasamitogi
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短期的に見た場合、確かにさほど利益を出していないと思います。 しかし、長期的に見た場合かなり見方が変わるのではないでしょうか。 例えば、10億人いる中国は、市場としてはかなりの規模ですし、今後の成長を考慮すれば、世界1,2位なのは周知の事実です。 長期的に中国が、アメリカみたいに貿易赤字が多くなり、輸入規制した場合、現地生産は規制の対象外となったりします。 そういったいろんな意味で、今のうちから、想定されるリスクをヘッジしているのではないでしょうか?
お礼
お忙しい中ご回答有り難うございました。 なんとなく理解できたような気がします。
お礼
回答有り難うございました。 前回答者の方同様、実務経験者のある方のご意見として、とても参考になりました。要は利益追求だけでなく、企業を取り巻く環境変化に対して、リスクをいかに分散させるか、という思いがあるわけですね。