産業用と空調用のインバータとの差

質問

工場での大型モーター（5.5kwが2つ）の制御目的で22kw、3相200Vのインバータを探しています。調べると、一般用（産業用）インバータと空調用（ポンプ用）インバータがあるのですが、どのような違いがあるのでしょうか。仕様では、出力電流、周波数可変域、始動・制動トルクが違いますが、空調用インバータをモーターで使用した場合、どのような影響があるのでしょうか。
　当方、空調用が余っているので空調用のインバータが流用できたらと考えています。お詳しい方、助言などをよろしくお願いいたします。

回答No.1

lumiheart · ベストアンサー

一般用：工作機械、コンベア、走行台車、エレベータ、ファン、ポンプ等何にでも使えます
ファン、ポンプ用：名前の如くファン、ポンプに使えます
でも、ファン用をコンベアや走行台車に使ってはならないと言う事はありません
必ずしも使えるとは限りませんが、使えない事もない

ファンやポンプは低速ではトルクが不要の為、ファン用は低速でのトルクは出せません
要するに低速高トルクで回さなければ使える
コンベアでも空なら低速でも回せる
コンベア満載の状態で停止させてから再起動するかどうかは運次第

最大の問題はどんな機械をどんな風に使うつもりなのでしょう？

お礼

ご回答ありがとうございます。
　インバーターは、振動篩機で使用して、運転の停止・再開などの操作目的で使用しません。周波数を多少変化することで、振幅幅を調整することのみが目的で、それも運転直後に行なうのみで、いったん始動したら昼休みを除いて1日中同じ回転数（周波数、電流量など）で運転し続けます。低い周波数帯（50Hz以下）での使用しませんので、トルクの問題も無いかと思っています。
　このような使用目的ですので、むしろインバーター以外のより適切な制御機械があれば教えていただきたいです。

回答No.2

fujiyama32

産業用機械装置に空調用インバータを適用する場合、次のような問題があると
思います。
特に 2)減速時の問題がありますので、メーカに相談されることをお勧めします。

1)加速時の問題
停止しているモータ(＋負荷装置)を始動して設定した回転速度に上昇させるため
には大きな回転エネルギーを供給してやる必要があります。
このためインバータからモータへ大きな電流を流す必要があります。

一方、空調用インバータの過負荷電流耐量が定格電流の120% 1分間となっており、
産業用インバータ(過負荷電流耐量は定格電流の150% 1分間)に比べ小さくなって
います。
このため、急加速を必要する用途に空調用インバータを適用しますと加速が完了
しないうちに過電流トリップする恐れがあります。

空調用インバータの標準的に適用するモータ容量より1段下のモータ容量にして
運転すれば、特に問題なく運転が可能になると思います。

この場合、電子サーマル(モータ保護機能)の設定を1段下のモータ容量に設定変更
をします。
また、必要によりトルクブーストの値も負荷の特性により"強め"に設定します。

2)減速時の問題
高速で回転しているモータ(＋負荷装置)には「慣性モーメント」による大きな回転
エネルギーを持っています。
これを停止させるには回転エネルギーをどこかで消費させる必要があります。
産業用インバータの場合は、制動用抵抗器および制動用トランジスタを内蔵(または
別置)し、減速時にこれを動作させ、熱エネルギーとして消費させて急減速させて
います。
ところが、空調用インバータでは、急減速させる必要はありませんので、前述の
制動用抵抗器および制動用トランジスタは省略してあります。

急減速させる用途に空調用インバータを適用する場合、この制動用抵抗器および
制動用トランジスタを別置きにして接続すれば適用可能ですが、実際に接続可能
どうか。また、接続可能であれば接続図と制動用抵抗器および制動用トランジスタ
の形式、仕様などをメーカに相談する必要がある思います。

お礼

ご回答ありがとうございます。
　No.1の方の欄に記載したとおりの使用目的です。運転の始動・停止・減速・加速などは一切しないので、あまり問題ないかと思っています。負荷がかかるのは始動時のみだと思います。ウエイトを回転し始めるので負荷がかかりますが、急激な始動は必要ないので、徐々に回転させることで急激な負荷を避けることは出来るかと思います。また、篩の上に資材が載って加重がかかりますが、それほど大きな負荷にはならないかと思います。
　No.1の方の欄にも記載しましたが、他により適切な機械があればご紹介願います。