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アトキンス方式の減量法と筋量維持
先日、某巨大掲示板で「自称トレーニー」が自分はアトキンス方式で減量をしている、と発言しているのを目にして以来、アトキンス方式での減量の本質や方法などを自分なりに色々と調べてみたのですが、分からない部分がありまして、この際、皆さんのお知恵を拝借したく、ここで質問させて頂こうと思い立ちました。 アトキンス方式では、糖質をかなり制限し、蛋白質と脂質の摂取を中心にしてケトーシス(脂質代謝異常)の状態を引き起こす事で、体脂肪が効率よく使われる、この際、どれだけ熱量を摂っても、それが蛋白質、脂質中心であれば、体脂肪にはならず「尿などによって排泄される」はずなので、それをケトスティック試験紙で確認しましょう。 という、にわかには信じ難い方法論が並べられているのですけど、皆さんは、どうお考えですか? また、この辺りから「高カロリーなものを食べても脂肪にならない」なんていう文章もよく見かけるのですが、個人的には非常に疑問を持っています。 また、低炭水化物での減量とアトキンス方式での減量の明確な違いが何処にあるのか、というのも自分はよく理解出来ておりません。 更に、糖を摂らずとも、ケトン体が糖の代わりを果たすので筋分解は起こらない、なんて書いているのを見かけたのですが、この部分に関しては、個人的には積極的に摂っている蛋白質のアミノ酸が、筋分解を押し留めている、と考えているのですが、見識者の皆様の意見をお聞きしたいです。 こう思う!という曖昧な意見でも良いですので、様々な人の意見をお聞かせ頂ければありがたいです。
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えと、少々アトキンスにうるさい男です。 (とは言え、プログラム自体よく知らないですが) 先に断っておきますが否定派というわけではないです。 実際痩せる人は多いと読んだいくつかの論文では実証されてますので。 ただ根本の理論が理論的破綻を起こしてます。 どうも、勘違いの元は <その1> アセト酢酸がアセチルCoAに再度戻らず、そのまま 尿中から全部排泄されるという勘違いをされている方が多いということです。 アトキンス程度のケトーシス状態でのケトン体の一日の尿中排泄量と そのエネルギー換算値から考えて、まあ体外排泄量はエネルギーとして 20~30kcal/dayがいいところだと思われます。 重度糖尿患者でその倍ぐらいじゃないでしょうか。 <その2> 糖を摂らないとインスリン分泌が起こらず、脂肪は蓄積されない という勘違いが結構あります。 脂肪の摂取は十二指腸からGlucose-dependent insulinotropic polypeptideと いうホルモンの摂取を促しますがこれはインスリン分泌を促します。 もちろん血中アミノ酸値を上げるたんぱく質摂取もインスリンリリースを 促します。人間の身体は「食べ過ぎたら溜めるように出来てます」 ただし糖尿のように一日に500kcal/dayが体外排泄される場合は別です。 で、これは出て行くのは糖で脂肪ではないです。 <その3> 糖新生は筋肉からしか起こらないと思ってる方が結構いらっしゃいます。 食べたたんぱく質と身体で入れ替わるたんぱく質のうち糖原生アミノ酸は炭素骨格代謝によって 糖になります。 したがって糖摂取がなくても十分なたんぱく質摂取量があれば 体の中でグルコースはいくらでも生産可能ですからトリグリセリドは 合成されます。 >糖を摂らずとも、ケトン体が糖の代わりを果たすので筋分解は起こらない、なんて書いているのを見かけたのですが、この部分に関しては、個人的には積極的に摂っている蛋白質のアミノ酸が、筋分解を押し留めている 筋異化というか萎縮を押しとどめるのは基本、筋肉に与える負荷です。 当たり前ですが、どんなに栄養が十分であろうと負荷が不十分なら 筋肉は萎縮します。 最近3つほどアトキンスの検証を読みましたが ・一般的な低カロリー低脂肪食でのダイエットと ・アトキンスプログラムでの 体重に対しての筋肉の減少比率は変わらないとありました。
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- Anaerobic
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10日ぶりぐらいにここ覗いてみて、最初に開いたご質問がこれだったので 良くわかってませんでしたが、ついでに元の疑問の質問にも投稿してきました。 ひょっとするとどっかに私が行った投稿を既に読まれていらっしゃって 説明が二重になるかもしれませんが、 読んだアトキンスの実証論文3つ全て カロリー制限を入れてないにも関わらず、100kg近い体重の方が日1500kcal 程度の総カロリー摂取しか行えてませんでした。 当たり前ですが、痩せます。 高脂肪食はgastric inhibitory peptide(これもGIP)というホルモンを 活発にしますが、これは胃腸の消化活動を極端に制御します。 したがってインスリンリリースは緩やかでも、消化が遅くなるので きちっと栄養は取り込まれます。 つまりある意味、高脂肪食は極端に食欲をなくさせます。 どっかで石井先生が解説してたと思うので探してみてください。 消化管抑制ペプチドあたりでグぐると出てくると思います。 >ここまで糖質抑えながら、トレーニング強度が維持できるのだろうか、という基本的な疑問がありました。 いや、私にはできないですね。アンコが欲しいですしとんかつ定食を 食べないと4レップは落ちると思います。 ただまあ北村さんの例も有りますし、出来る人は出来るんじゃないでしょうか。 ただ、北村氏のたんぱく質摂取量は私の理解を超えてるとは思いますが。 ガクト氏ぐらいの体ならいくんですかね。ただ私はガクト氏が 「炭水化物がなんだか良くわかってない」可能性も捨ててませんが。
お礼
おはようございます。 お早い返答、感謝です。 10日間も何処かにお出かけしておられたのですか。どうりで見かけないと思ったら・・・ 某掲示板での情報収集って本当に大変で、まとめて抽出するだけでもエライ労力がかかります。まだまだ自分の中で消化できてない情報が多数ありますから、2重でも3重でも全く問題ないです。 とういか寧ろありがたいです。 で、さっそくですが、見つけてきました。元記事ではないようですけど、4年前に既に脂肪食が食欲を抑える、という趣旨の発言がされていますね。 http://74.125.155.132/search?q=cache:wDpTsuuPib0J:www.kentai.co.jp/blog/2009/03/2-1.html+%E7%9F%B3%E4%BA%95%E3%80%80%E9%AB%98%E8%84%82%E8%82%AA%E9%A3%9F%E3%80%80GIP&cd=1&hl=ja&ct=clnk こういう食餌をする事で食欲が抑えられ、結果として >カロリー制限を入れてないにも関わらず、100kg近い体重の方が日1500kcal程度の総カロリー摂取しか行えてませんでした。 こういう結果になるのも頷けます。 といか、こういう流れの方が、無理なくしっくり来ますね。 どうしたって「何をどれだけ食べても」だとか「脂肪にならずに排泄される」なんていうのは、体脂肪を増やした事のある人間の実体験から考えれば疑問を抱くのはごく当たり前の話で、もしも飛びつく要素があるとすれば、おそらく「何をどれだけ食べてもOK」みたいな部分になってしまうのでしょうね、多分。 日本国内の研究では、色々探してみましたけど、似たような状況での減量の追跡研究の論文は、自分は見つけられなかったです。
補足
またまた長くなってしまったので2つに分けます。 >いや、私にはできないですね。アンコが欲しいですしとんかつ定食を 食べないと4レップは落ちると思います。 いやあ、正直ほっとしました。 自分も減量中には草もちや大福餅が恋しくなります。 何よりも「やる気」が維持できるかどうか、怪しくなります。(笑) 北村氏の減量中の食事内容は、記事に触れた事は無いですけど、某動画サイトでの食事風景を見たことがあります。まぁ正直とんでもない量でしたけど、あの身体を造り上げるには、あれくらい必要なのだろうな、と思いました。蛋白摂取量は、確かに半端じゃなかったですね。 >ガクト氏ぐらいの体ならいくんですかね。ただ私はガクト氏が「炭水化物がなんだか良くわかってない」可能性も捨ててませんが。 彼はお米を随分長い間食べていない、という事らしいですね。 でもラーメン食べてるんですよねえ、確か。 麺ってその構成成分の殆どが炭水化物ですよねえ。 うーん・・・単なる偏食家、の様な気がします。(苦笑) >ガクト氏ぐらいの体ならいくんですかね。 Anaerobic様も人が悪い。彼くらいの筋量なら、スタート地点がかなり悪かったとしても、半年真面目にやってれば、あっというまじゃないですか・・・(笑)
- wideman100
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到底医師から見れば明らかにおかしいと思われる見解ですね。 どこからこんな見解が出ているのでしょうか???そして結果が出ているのでしょうか??? 人体のことを知っていればこんな事ぐらいおかしいとわかりますよ。 これでは検証になっていませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 私自身は、やった事は無いのですけど、アトキンス方式で減量した、そして成功した、という人は多分、そこそこいるような気がします。 この方法が、健康にどういった影響を及ぼすのかまでは私程度の知見では分かりませんが、どっちにしろ、極端に摂取量を絞った減量は、長期間続けていると、色々と健康被害が出そうな気がします。 減量中に蛋白質を積極的に摂る、という事自体は間違っていないと思うのですけど、その根拠や主張に?な部分が多いので(はっきり言うと、非常にオカルティックです)その辺りのお話が聞けたらな、と思った次第です。
お礼
回答ありがとうございます。 いきなりの重鎮登場は、大変ありがたい限りです。 >先に断っておきますが否定派というわけではないです。 はい、私も別に否定したいわけではないのですが、少し前にあった某所でのアミノ酸スコアでの書き込み等も重なって、どれが本当で、どれがウソ、もしくは間違いなのか、をこの際はっきりしたいと思った次第です。 実は自分で色々と調べながら、かなり理解に苦しんでいる部分もありまして、実を言うと、盛大に混乱中だったりします。(笑) トンチンカンな返しをしてしまうかも分かりませんが、よろしくお願いいたします。 で、調べてて思ったのですけど、多分この減量法をアトキンス氏が提唱した頃には、いくつか分かっていなかった部分があるのではないかと、おぼろげながら思ったりしてます。 そのひとつが、インシュリンとは別に、脂肪合成にかかわるホルモンのASPであり、もうひとつが、Anaerobic様が挙げておられるアミノ酸や脂質でもインスリンが分泌されるという事実、ではないかと思ってます。 筋トレにある程度打ち込んでいる人ならBCAAという名称を知っているかと思われますが、出た当初は「脂肪が落ちる」だとか「筋肉が付く」なんて言われていて、出た当初は凄い、と思ってましたけど、その後検証が重ねられ、実際にはBCAAはインスリンを強力に引っ張り出す物質で、脂肪を落とす効果など無い、という事が分かってからは「なーんだ」的ながっかり感を感じたのを覚えてます。(笑) BCAAはアミノ酸(蛋白質)ですから、ここでも既に蛋白質でインスリンが出ない、という根拠が崩れた、という事になりますよね。 >アセト酢酸がアセチルCoAに再度戻らず、そのまま 尿中から全部排泄されるという勘違いをされている方が多いということです。 はい、まずはこれなんですけど、この状態を確認する為に、ケトスティック試験紙を使って、ケトーシス状態にある事を確認しましょう、なんて書き込みが非常に多く、私が一番懐疑的に捉えていた部分だったりします。その為でしょうか、この方法論を否定する人の論調では、わざと糖尿病と同じ状態にするのか、といった様な書き込みが多数あったのも見かけました。
補足
すみません、長くなったので2つに分けます。 実際には、体脂肪が遊離脂肪酸として血中に漂い、使われなければ再格納されるように、同じ様な扱いになって体脂肪に戻るはず、と思っております。ただ、再合成の時の無視できるレベルのエネルギーロスがあるかもしれませんが・・・ それにしても、糖尿病患者はそんなに尿で糖を排出しているわけですか。これは勿論、疾患の度合いにもよるのでしょうけど、それは痩せていくはずですよね・・・ >脂肪の摂取は十二指腸からGlucose-dependent insulinotropic polypeptideというホルモンの摂取を促しますがこれはインスリン分泌を促します。 なるほど、という事は、三大栄養素のどれを摂っても、きちんとインスリンが放出されて、栄養はしっかり摂り込まれる、と考えて間違いないですね。 この時点で、アトキンス氏の提唱する、糖質を極端に制限したインスリンのコントロールによって減量する、という理論が、破綻した、という事になりますね。 結論としては「蛋白質は必要以上にとっても排泄はされず、余剰分は体脂肪になる」し「炭水化物も余剰分は、当然体脂肪に変換される」はずですよね。 もしも、余分な蛋白質や炭水化物が排出されてしまう、これが本当なら、肥満する人などいないはずですし。 ただ、同じ書き込みの中で、脂質や蛋白質に偏った食事は「食欲をコントロールしやすく(抑えやすく)自然と摂取量が落ちたかもしれない」なんていう書き込みもチラホラと見かけられましたから、アトキンスで痩せたという人は、この食欲コントロールによるものじゃないのか、と考えるのが、一番妥当な気がしました。 >筋異化というか萎縮を押しとどめるのは基本、筋肉に与える負荷です。当たり前ですが、どんなに栄養が十分であろうと負荷が不十分なら 筋肉は萎縮します。 実は、私が最も知りたいのは、この部分だったりするのですけど、私自身は、ここまで極端に糖質を制限して減量した事が無いので、ここまで糖質抑えながら、トレーニング強度が維持できるのだろうか、という基本的な疑問がありました。 一般的なトレーニーは炭水化物をある程度摂りつつ、筋グリコーゲンを確保しながらトレしてると思うのですけど、この方法での減量で果たしてまともに負荷を維持できるのか、という疑問があります。 完全な思考実験になってしまうかも知れませんが、個人的には無理なんじゃないかと思っているのですが・・ Anaerobic様の個人的意見を聞きたいです。