• 締切済み

情報学?と哲学を絡めた現代的思想を学ぶには

学部でオーソドックスなドイツ近現代哲学を主に勉強した後、現在は就職している者です。 最近、まだ哲学や思想を勉強したいと思うようになり、今回の質問をさせていただくことになりました。 普段、ITやネットワーク関係の仕事をしており、文系出身ながら新しいテクノロジーによる社会変革や、それによる哲学や思想の変化・影響に興味を持ち、 そういった分野はどう呼称されるのか、またどういった大学・大学院で勉強できるのか教えていただけないでしょうか。(できれば東京近辺の学校をお願いします) 具体的に言うと、以下のようなトピックを考えています。 ・インターネット上の繋がりによって発生する人々の集団的思想の動き ・デジタルデータとテクノロジーの変革が及ぼす人間の「こころ」や「意識」への影響 ・ネットワーク社会がもっと進んだ場合の他者との繋がり ・インターネットというメディアそのものがもたらす既存の学問への変革や影響 学部時代は基本的な哲学史を一通り勉強した後、カント、ハイデガー、ヴィトゲンシュタイン等を学びました。また、分析哲学や科学哲学もある程度知識はあります。 一方で数学や物理は素人なので、あくまでも上記のトピックを文系側からの切り口として勉強できれば、と思っています。 煩雑な質問だとは思いますが、何かアドバイスいただければ幸いです。

みんなの回答

noname#96295
noname#96295
回答No.4

4点挙げておられるようなところに関心がおありだと、 哲学や思想というより、社会行動論や社会システム論などの社会学方面になるでしょうね。 もし、それを避ければ、アーツ・アンド・サイエンスとして非常に広い括りのなかでちまちまとしたサプカル寄りのテーマになるのが、世界的な傾向ではないかと思います。 哲学・思想としてとりあえずハーバーマス研究としてテーマを絞れば、指導できる専門家が見つかりやすいのではないでしょうか。 専門家が所属している勤務校へ入学すべきなので、大学名にはこだわらないほうがよいです。 あるいは東大大学院の総合文化研究科で超域・広域・地域のどこに入ってもやりようはあるといえばありますが、 何の角度から斬り込み、何を目的とするかがだいぶ変わってしまいます。 「メディアと知」をすでに掲げている言語情報系では言語分析や記号論といった言語哲学を必要としますし、 ネットワークの身体論や作品論は表象文化論で通用するでしょうし、 サイバネティクスとハーバーマスのコミュニケーション理論を繋げてみるなどのキメラ的思考も比較的容認されやすいかもしれません。 認知・心理系に籍を置けば、おっしゃっている事項の「脳」や「機能」への影響としてみることで、刺激的な研究ができるかもしれません。 アジアや日本に限定するフィールドワークをふまえて実証的な研究とすることもできるはずです。 それぞれ研究意識の持ち方は変わりますが、教官がOKと言えばご希望のようなアプローチはできるわけです。 しかしながら、上記の機関ではいずれも、哲学を修めている人ならではの土壌がないのと、ストラテジックな目的意識が必要なので、 気風が合うかどうかが非常に重要なところではないでしょうか。 社会科学の範囲で探されるのが一番、国内にも世界に応用が効くように思います。 フランスでしたら社会科学高等研究院 (Ecole des hautes etudes en sciences sociales)で勉強できます。 ここは日本研究に特化した部門もありますが、関わったことがないので実態がどんなものかはわかりません。 メディアやオタクをやるならかなり面白そうではあります。 先進国には各国に社会科学の高等研究機関があるはずですので、この分野なら受け皿は大きく、門戸は広がりやすいと思います。 また、周縁領域の専門家が多いのも良いことで、 社会行動論や社会システム論なら、東京近郊の大学に優秀な人材が多数いるだろうと思います。

nc36
質問者

お礼

わかりやすい説明ありがとうございます。 フランクフルト学派も少しかじっていたのですが、ハーバーマスのことを忘れてました。 やはり社会科学という大きな枠でとらえたほうがいいのですね。 今のところ表象文化論が一番自分のやりたい事に近いのかなと思いますので、海外も含めて探してみようと思います。 また困ったら質問するかもしれませんので、よろしくお願いします。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.3

http://www.kisokagaku.c.u-tokyo.ac.jp/research/katetsu.html 学部で言うとここになるかな。 村上さんはここにいた、たしか。 共通一次の後で、日本の大学が教養部を無くしていくという流れの中、教養学部を続けて、その存在意義を組み替えたのが東大だけじゃないかなと。 http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/​ こっちの方は逆に、東大の新聞研究所が情報は文系的手法では解決し得ないくらい拡大したという視点で、文理融合の大学院組織を作ったという感じ。 他の大学はあんまり知らない。 慶応のhttp://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/listitem.php?index_id=522 この辺も近いかもしれないが、心理学的な感じがする。

nc36
質問者

お礼

具体的な説明ありがとうございます。 やはり慶応ではなく、学校でいうと東大になるのが一番近いと感じました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/STITP/workers_course.html こんな社会人講座もあるようです 村上陽一郎さんも講師だから方向としてあっているのかなと

nc36
質問者

お礼

ありがとうございます。 やはり村上陽一郎あたりが第一人者に近いのでしょうか。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.1

科学史 OR 情報社会学 あたりかな http://www.c.u-tokyo.ac.jp/department/index.html http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/

nc36
質問者

補足

やはり東大が最も近いのですね。 それ以外の大学になるとなかなか難しいですか? もしくは海外だとどういった呼称になるのでしょうか

関連するQ&A