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文学部国文学科って?
私は理系の人間で、昔から気になっていたのですが... よく大学の文学部に「文学科」とか「国文学科」という 学科があると思います。そのなかに「国文学研究室」 があったりするわけですが、「国文学」という学問の ジャンルは、何を研究するところなのでしょう? 具体的には、卒論タイトルなどを見ると 「『源氏物語』の研究」といったものがあるのですが、 どんなことが書いてあるのでしょうか?新しい知見と か、あるのでしょうか? 文学部でも、文化人類学や心理学はなんとなく想像が つくのですが...
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こんばんわ、疑問は尽きませんね。 さてご質問の件ですが、私自身は他の国の文学を勉強したものですので、たぶんに恣意的になるかと思います。 国文学の領域として、本文校異という本文の正確さを研究する分野があります。日本の文学は世界で類を見ないほど古いものを扱いますので。当然、文法的なことも扱います。 しかし、その中心にあるのは文学です。私なりの考えは、文学の中心は人間の生き方を研究する学問だと考えています。 哲学が「人間として正しく生きる」ことを研究の課題として考えるのに対し、文学は正しいことも・間違ったことも、すべて人間の生き方として、扱っていこうとするのが文学だと考えています。文学の中にある他人の生き方を学ぶことにより、自分の中にある矛盾した人間性を考えていこうとすることが、文学の命題だと考えています。 (私の 独断ですので・・・他の方からの 意見をお待ちしています)
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「文学部国文学専攻」卒業者です。 とはいっても、「国文学」とは何かわからないまま入学し、わからないまま卒業してしまった、という気がします。 (あまり熱心に勉強していなかったからかもしれませんけど…) 個人的に思うのは、「テキストそのものの研究」というものと「テキストの内容についての研究」に分かれているのではないかということです。 前者は主に古典作品が対象になると思いますが、文字の読み方、単語の意味などを諸般の資料から読み解いたりしていくというものです。 広い意味でいえば、近現代作品ながら専門的な世界を題材にしたり、時代背景(思想を含む)に影響されているものについて、そこで使われているフレーズの意味を読み解いていく、という研究も含まれるように思います。 この研究は、「根拠」も示せますし、研究に先にはある程度明確な「解答」があるように思えますし、研究の方向性としてはわかりやすい(健全な)ものではないでしょうか。 そして一方後者についてですが…こちらがいわゆる「わかりづらい」研究だと思います。 私自身、こちらの研究を近現代文学で行おうとしたのですが、結局「何を研究すれば「研究」というのか」が掴みきれないまま卒業してしまいました… こちらの研究は、「作家研究」と「作品研究」に分かれると思います。(どちらも文字通りの内容です) 「このような作品群を残したこの作家はどのような人物だったのか」「この作品の主人公はどのような人格であるのか」などといった方向に研究が進んでいくのです。 そうなると、「結局は作家本人にしか答えはわからないし想像だけで長大な論文を書いて何になる」というような疑問がどうしても心に生じ、卒業論文で行き詰まってしまいました。 卒業して当事者でなくなった今、こちらの研究は「人間というもの」を研究しているのではないかな、と思ったりします。 さまざまな先行論文を読んでみると、いろいろな研究者による「読み方」が提示されていて、その作品の読み方・理解が変わったりすることはとてもおもしろいものです。 少なくともこうした新しい視点を与えてくれるという点において、研究は有意義だな、と思うのです。(私のような素人にとっても) 「人間というもの」を科学的根拠から研究するのが理系学問だとすると、数値では表せないものを表現したもの(文学作品をはじめ音楽、美術など)から研究するのが文系学問ではないでしょうか。 そう考えると、「勉強しても役に立たない」と昨今では学生からも社会的にも敬遠され軽視される文系学問ではありますが、それを無くしてはいけなんじゃないか、と、思わざるを得ません。 (ただし、すべての「国文学者」が優れていて存在意義を持っている、とは思えませんが。)
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ご回答ありがとうございます。 >結局は作家本人にしか答えはわからないし それは私も読書感想文を書かされたときにそう思いました。 感想文レベルならは良いのかもしれませんが、論文となると 大変ですね。 とりあえずイメージは(あくまでイメージなんですが) つかめましたので、この質問を一旦締めることにしました。 ありがとうございました。
- yocchann
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日本語で書かれた古代から現代までの詩歌、小説、歴史書等について研究する事で、広くは「国文学」と密接な関係にある「国語学」の研究をも含んで言う場合があります。また、卒論の中身については、他の学科よりも本人の感性がより反映された内容になっていると言えるでしょう。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >~について研究 そこのイメージがよくつかめていないのですが,,, 何といいますか、「究極の目的」は何なのでしょうか? 医学:病気・怪我の人を助ける 法学:秩序的に暮らすための法整備をする (↑専門家が聞いたら違うといわれるかもしれませんが) といった目的地に近づくための研究であるとして、 国文学: ??? 小説を研究して、同じ作者の違う著作物、同じ時代の ほかの作者の著作物を研究し、時代背景、人物像が わかって(あるいは「わかろう」とする過程で、) その先に目指すものがいったい何なのか、よくわからな いんです...
お礼
ご回答ありがとうございます。疑問が尽きないのです。 #回答があっても解答がない気がしてきました 国文学:他人の生き方を文学という形でreferenceし、己を知る。 対象物が内にあるわけですね。 ただ、文学の中にある「他人」は己が作った像であり、 「文学」することで己の人間性を考えているのも己であり。 究極的な「客観性」は誰も持ち合わせていない。 でもそれを達観したところに何かあるのかもしれない感じが してきました。