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動物性タンパク質
一般の中学生です 動物性蛋白質が腐敗したさい、毒素が発生し、それは人を 死にいたらしめるほどのものだと聞いたのですが、疑問に 思ったことがあります この毒は腐敗することによってタンパク質が変異したもの なのでしょうか? それとも腐敗することで細菌が増殖し結果害を及ぼすので しょうか? 後者のような場合だったらどのような細菌によるものなのか 教えてください
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先のお二人と同じ答えを含みますが、大雑把にまとめてみます。 >この毒は腐敗することによってタンパク質が変異したものなのでしょうか? 腐敗によって生じる硫化水素(常温では気体です)は非常に毒性が強く、空気中の濃度が 0.1-0.2%程度でほぼ即死状態、その10分の1程度の濃度(0.02-0.03%)でも急性中毒を起こすそうです。 Wikipedia記事URL http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E5%8C%96%E6%B0%B4%E7%B4%A0#.E6.BF.83.E5.BA.A6.E5.AF.BE.E5.8D.B1.E9.99.BA.E5.BA.A6 >それとも腐敗することで細菌が増殖し結果害を及ぼすのでしょうか?後者のような場合だったらどのような細菌によるものなのか 腐敗した食べ物を食べると食中毒や感染症を起こすことがあり、微生物の種類や腐敗程度によっては死に至ることもあります。 kaitara1さんがご指摘なさった「ボツリヌス菌」はその代表例であり、今日この頃も報道がなされている「病原性大腸菌 O157:H7」のベロ毒素も例に挙げることができるでしょう。 詳しい話は、Wikipediaにありますので、そちらを参考にしてください。更に興味があれば関連用語のリンクをたどることで、より様々な情報を得ることができると思います。なお、一応注意しなければならないことは、Wikipediaに書いてある内容は必ずしも正確ではない可能性があるということです。正しい情報を必要とする場合は、他の情報源と照らし合わせて確認する必要があること、念のために書き添えておきます。 細菌性食中毒 http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%A3%9F%E4%B8%AD%E6%AF%92&oldid=26427243#.E7.B4.B0.E8.8F.8C.E6.80.A7.E9.A3.9F.E4.B8.AD.E6.AF.92 ボツリヌス菌 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%8C%E3%82%B9%E8%8F%8C O157 http://ja.wikipedia.org/wiki/O157 ベロ毒素 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AD%E6%AF%92%E7%B4%A0
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- yanbaru00
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回答番号:No.3 の補足です。 硫化水素の毒性が高いのは事実ですが、タンパク質に含まれる硫黄原子の量として考えると、生じる硫化水素ガスが実際に人体に作用するほどの濃度になることは通常はほとんど無いとも考えられます。 密閉空間に多量の腐敗物が集積しているような場合や、埋め立て型のゴミ処理場に大量の有機物が含まれており地表面に硫化水素ガス(空気より重いのでくぼ地に溜まります)が溜まっているような場合を除いて、通常の生活では腐ったにおいがする程度の濃度にしかなりません。
お礼
遅くなりました 補足までしてくださりありがとうございます 硫化水素が直接の死因になったりはしないのですか。 大変勉強になりました
動物性蛋白質というのは筋肉のことだと思います。しかし実際は丸ごとの動物のことであるバイイがあります。ご指摘のように動物の体の中(特に腸内には)たくさんの細菌が住んでいて全体として調和をとって暮らしていますが、動物が死ぬといろいろな条件が激変して調和が乱れます。当然腐敗してくればにおいなどから食べるわけにはいかなくなります。ハイエナや禿鷹のようにそういう状態の肉でも平気で食べるものもいますが。おそらくボツリヌス中毒のことが一般にそのように理解されてきたのではないかと思います。ボツリヌス中毒を起こすボツリヌス菌は特別な細菌だと思います。ボツリヌスということばは腸詰を意味する言葉から出ているそうですが、もともと腸詰というのは動物の腸の中に肉を詰めたものだったそうです。当然いろいろな細菌が付いていたはずです。熱湯で煮れば普通の細菌は死にますが、ボツリヌス菌は死なないことがあります。特に酸素がないとよく増殖して強烈な毒素を作ります。興味深いことにボツリヌス菌は増殖してもあまりにおいがつかないそうです。このことも食中毒が起こる理由の一つなのかもしれないと思いました。
- dipearl
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>この毒は腐敗することによってタンパク質が変異したもの なのでしょうか? それとも腐敗することで細菌が増殖し結果害を及ぼすので しょうか? その2つは相反するものではありません。腐敗というのは、微生物がタンパク質や糖などを食べ(分解し)ながら増殖することです。タンパク質はアミノ酸から成りますが、アミノ酸にはシステインやメチオニンのように硫黄Sを含むものがありますから、分解されると硫化水素のようないわゆる「毒ガス」や「毒素」が発生します。 なお、タンパク質を分解せず、毒素を生産しないため、人の役に立つような「腐り方」をしたものを特に「発酵」と呼びます。 腐敗菌はいろんな種類があります。細菌だけでなく真菌(カビ)もあります。無数の種類がありますのでここには書ききれませんから、ご自分でお調べください。
お礼
とても分かりやすかったです ボツリヌス菌は今調べ途中なのですが他にも代表的なものがわかってよかったです リンクまでつけてくださり本当にありがとうございました