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野球のソックスの構造について
- 野球のソックスの構造には、なぜあんなにも厚いソックスを重ねるのか疑問に思ったことはありませんか?他のスポーツにはないユニークな構造の理由について解説します。
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- 野球のソックスは個性的な構造をしており、膝まで伸ばすこともあれば全く見えないように履くこともあります。なぜ野球のソックスはこのような構造なのかについて考察してみましょう。
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サッカーやラグビーのストッキングも半世紀前くらいまでは、野球のストッキングと似たような構造をしていました。すねを覆う円筒形の部分(土踏まずにループが付いていた)と踝より少し上までの靴下部分が別々だったのです。 これには、理由があります。筒型の部分の目的はスパイクなどからの臑の保護で素材はウールです。一方、靴下部分の機能は足の汗を吸収して群れを防止し、清潔に保つことで素材はコットンでした(軍足のようなものです)。それが、素材の進化により、両方の機能を持つアクリル繊維でハイソックスのような形状のものが登場し、分離したものは淘汰されていきます。 野球のストッキングも元々の理由は同様で、すね部分の保護です。野球の初期の絵をみると、ストッキングではなく、ゲートルを巻いています。それがウールのストッキングに替わり、後にアクリルになっていきます。つま先部分と踵部分のえぐりは当初は小さいものでしたが、1980年代くらいになると、異常に大きくなり、ソックスがほとんど見えてしまうはき方が流行します。 以下のWIKIで、ベーブ・ルースと、1970-80年代のスター、ドジャースのスティーブ・ガービーの写真の足元を比較してみてください。ルース(特にタイ・カッブと並んだ写真)のストッキングは、ソックスの白がほとんど見えませんが、ガービーの写真では横に紐のようにストッキングのループが見えるだけです(日本ではここまでループが長くはなりませんでした、王や長嶋の現役時代の画像を検索してみてください)。 ベーブ・ルース http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9 スティーブ・ガービー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC 1980年代だと、ほとんどの選手がこのタイプのストッキングを使っています。ループが短いクラシックなタイプを使っていたのは、スターだとピート・ローズくらいでした(他にもいたとは思いますが)。それが、そのうち、パンツの裾を長くしてストッキングを隠してしまう着こなしが流行しました。現在はその最盛期です。イチローや巨人の阿部など、ストッキングを出す着こなしの選手も少数いますが、彼らのストッキングは昔のようなループの短いものになっています。これは、ループの長いのは一昔前の流行遅れで格好悪いという意識もあるのではないでしょうか。 結局、野球におけるストッキングはサッカーやラグビーほどプレー中の接触が多くないため、いつの間にかファッション化して選手のおしゃれの一部になってしまったのでしょう。 なお、学生野球では、ストッキングを出さない履き方は許されないと思います。
お礼
納得しました!! 素晴らしい回答ありがとうございました!!