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オペアンプの非反転増幅回路
opアンプの非反転増幅回路について。 電圧増幅率がAV=20[dB]である非反転増幅回路を設計したい。 ただし、オペアンプは理想的ではなく、その電圧増幅率が有限の値である。 この場合、非反転増幅回路の電圧増幅率AVの誤差を0.1以下とするためのオペアンプの電圧増幅率Aの下限を求めなさい。なお、抵抗値は誤差なく設定できるものとする。 至急、お願いします。
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- inara1
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「電圧増幅率Avの誤差を0.1以下とする」の意味が、実際の利得 ≧ 9.9 ということであれば、式(3)の Vout/Vin が9.9以上ということなので ( 1 + R2/R1 )/{ 1+ ( 1 + R2/R1 )/Ao } ≧ 9.9 を満たす Ao の範囲を求めることになります( R2/R1 = 9として)。
- inara1
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途中まで計算します。 オペアンプを使った非反転増幅回路は以下のようなものです。 │\ Vin ───┤+ \ | >─┬─ Vout V1→┌┤- / │ ││/ │ ├── R2 ─┘ R1 GND ─┴─────── GND 理想でないオペアンプの出力電圧は、非反転入力(+)と反転入力(-)の電圧差を Ao倍(Aoは有限)したものになります。 つまり、非反転入力端子の電圧を Vin、反転入力端子の電圧を V1、出力電圧を Vout としたとき Vout = Ao*( Vin - V1 ) --- (1) で表わされます。Ao はオペアンプのオープンループ利得(理想オペアンプでは無限大)です。V1 の電圧は、出力電圧 Vout を抵抗 R1 と R2 で分圧したものなので V1 = R1/( R1 + R2 )*Vout --- (2) になります。式(2)を式(1)に代入して整理すると Vout/Vin = ( 1 + R2/R1 )/{ 1+ ( 1 + R2/R1 )/Ao } --- (3) となります。これが理想でないオペアンプの電圧利得です。 理想オペアンプの電圧利得Av は、式(3)のAoを無限大にしたものですから Av = 1 + R2/R1 --- (4) です。 Av = 10 (20dB) にするには R2/R1 = 9 とすればいいことになります。 実際には Ao は無限大ではないので、式(3)で R2/R1 = 9 としても、Vout/Vin は10未満です。理想利得 Av と実際の利得 Vout/Vin の相対誤差は 相対誤差 = ( Vout/Vin - Av )/Av --- (5) ですから、式(3), (4)を式(5)に代入すれば 相対誤差 = [ ( 1 + R2/R1 )/{ 1+ ( 1 + R2/R1 )/Ao } - 1 - R2/R1 ]/( 1 + R2/R1 ) --- (6) となります。ご質問の答えは、式(6)で R2/R1 = 9 としたときに、相対誤差が -0.1より大きくなる(ゼロのほうに近くなる)ような Ao の範囲を計算するということです。Aoが有限だと相対誤差は必ず負の値になるので、質問文にある「電圧増幅率AVの誤差を0.1以下とする」の意味は、相対誤差の大きさを0.1未満にするということだと思います。