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印象に残った、メンタルヘルス関係の本を教えてください。

 こんにちは。メンタルヘルスに大変関心を持っています。それで、メンタルヘルス関係の本を読んで勉強したいと思っています。ついては、今までにお読みになった本の中で印象に残った本を教えていただけませんでしょうか。  ちなみに、私が印象に残った本、メンタルヘルスに関心を持つ、きっかけになった本は、  笠原嘉先生の「軽症うつ病」(講談社現代新書)、  中井久夫先生の「看護のための精神医学」(医学書院)です。  ともに、私のような、浅学の者でも、驚異的にわかりやすく、しかし、詳しく、そして、これだけの内容が書けるものだと、ビックリしました。ここまで、わかりやすく書かねばならないのかとも思いました。感動しました。  この2冊の本は、人から「面白い」(不謹慎かもしれませんが実際面白かったです)「印象に残った」と勧められて読みました。あなたの印象に残った本、是非教えてください。

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  • tron02
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回答No.4

 いい意味でも、悪い意味でも、印象に残った本は、 上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」(幻冬社アウトロー文庫、学陽書房)  人は劣等感にさいなまれ深く傷ついたとき、どのように自尊心をとりもどすのか。読むとなぜか心が軽くあたたかになる、新しいタイプのノンフィクション(以上帯のまま)。 ローゼン/アマドール「あなたの「大切な人」がふさぎ込んだら」(講談社)  ここに書いてあるような接し方は、合理的かつ建設的。 下田治美「精神科医はいらない」(角川書店)  タイトルに釣られて買ってしまいましたが、後味の悪さが残ったのは私だけではないでしょう。文章が散文的で説得力に欠ける上に、クレペリンに復古せよとの主張(?)には門外漢の私でももう少し勉強した方がよいのではと忠告したくなるほど。 林公一「擬態うつ病」(宝島新書)  本当のうつ病と、うつ病ではない「擬態うつ病」があるという警告(?)は衝撃的でしたが、なぜか読後感がスッキリしない。 笠原嘉「軽症うつ病」(講談社現代新書)「精神病」(岩波新書)  読んで得した本。 野村総一郎「「心の悩み」の精神医学」(PHP新書)  飄々とした語り口、さわやかな読後感。 中井久夫「最終講義」(みすず書房)  分裂病を通してみる文化論。 中井久夫「看護のための精神医学」(医学書院)  誰でも読める面白い教科書、しかし、内容は深い。名著。 大野裕「うつをいかす」(星和書店)  認知療法の本。ベックの「いやな気分よさようなら」で認知療法習得に失敗し、この本を読み、何とか習得、タメになりました。 神田橋條治の精神科シリーズ3部作(岩崎学術出版社)  名著。九大教授である筆者が精神医療関係者、患者さん向けに書いた本であるが誰が読んでも面白いと思う。 斎藤学「「家族」という名の孤独」(講談社プラスアルファ文庫) ヌーバー「「傷つきやすい子ども」という神話」(岩波書店)  アダルトチルドレンについて。前者は第一人者の売れ筋本、後者は反論本。どちらも面白かった。 平木典子「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」(金子書房)渡辺利夫「神経症の時代―わが内なる森田正馬」(学陽文庫)  前者は最近出た本、後者は100年前に森田正馬が創始した森田療法の本。どちらも「あるがまま」を認めることを勧めている点は印象的。 斎藤環「社会的ひきこもり―終わらない思春期」(PHP新書)  ひきこもりの実情がよく理解できました。世界には自分しかいないのではないかという意識が、社会的自己をしのいでしまう。いわゆる対人恐怖症とは違う、忌避、否定といった、あたらしい対人恐怖かもしれない。 さいごに、永井均「「子ども」のための哲学」(講談社現代新書)  よく理解できなかったが面白かった本でした。

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質問者

お礼

「傷つきやすい」ははっとさせられました。たくさんの本をコメントつきでご紹介いただきありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • moggy
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回答No.3

メンタルヘルスを勉強したいと言うことですので、私は専門家でもないので、広ーい意味でのメンタルヘルス、小説もありの、と言うことでご了承ください(様々な人と対話するという意味も含めて)。 中島らも「訊く」(講談社文庫) 吉本ばなな「キッチン」角川文庫 吉本隆明「僕ならこう考える-こころを癒す5つのヒント」(青春出版社) ジェームズ・レッドフィールド「聖なる予言」(角川文庫) 河合隼雄「こころの処方箋」(新潮文庫) 香山リカ「切ない・・・。」(青春出版社) 村上春樹「ノルウェイの森」(懇談社文庫) 村上春樹「アンダーグランド」(講談社) 不謹慎かもしれませんが、特に、中島らもはアル中の鬱病です。いかれた親父です。でも書き続け、芝居をやり続けるパワーは凄いと思います。

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質問者

お礼

河合隼雄先生は読んでみなくては思っていました。早速「こころ」を読んでみました。考えていたより読みやすかったです。ありがとうございました。

  • not-bad
  • ベストアンサー率49% (42/85)
回答No.2

 印象に残った本をいくつか、その理由とともに書き込みます。  ご質問にある、中井久夫先生(山口直彦先生と共著となっていますが実質は中井先生でしょう)の「看護のための精神医学」(医学書院、2001年)。ここで回答を書くためのタネ本です。  お書きになっているように、(私にとって)難解だと思っていた精神医学について記した本の中で、わかりやすさ、面白さでは出色の出来だと思いました。精神医学を理解したような錯覚に陥りました。このような教科書を使える学生は幸せだと思います。しかし、従来の教科書とは違い「行間をも書いている」ため、精神医学を教える教師からは、教える醍醐味を奪ってしまうかもしれません。ゆえに、教科書としては採用されないかもしれないと、危惧してしまいます。看護大学の教科書として書かれたそうですが、看護される方にとどまらず、医療関係者をはじめ、メンタルヘルスに関心のある方、まだお読みでなかったら、ぜひ読んでもらいたいと思いました。とにかく面白かった。名著だと思いました。強烈な印象が残っています。既に読まれて、面白いと思われたのはよくわかります。  うつ関連で印象に残った本をあげてみます。  お書きになっている、笠原嘉先生の「軽症うつ病ーゆううつの精神病理」(講談社現代新書、1996年)と、この本のベースになっている、同じく笠原先生の「朝刊シンドロームーサラリーマンのうつ病操縦法」(弘文堂、1985年)。  どちらも、これ以上、わかりやすく書けないのではないかと思えるほどわかりやすく、面白い本でした。ここで回答するためのタネ本です。大変印象に残っています。まだお読みでなかったら、ぜひ「朝刊シンドローム」もご一読あれ。    続いて、神経症関連。  青木薫久先生の「なんでも気になる心配症をなおす本」(ワニのNEW新書、1999年)。  神経症者の心の動きを見事にとらえています。主に神経症を治療する、森田療法について書かれていますが、精神衛生維持にはどうすればよいかについて、大変示唆に富む本だと思いました。  統合失調症(旧名精神分裂病)では、  やはり、笠原嘉先生と中井久夫先生を挙げずにおられません。  笠原先生は「精神病」(岩波新書、1998年)、中井先生は「最終講義ー分裂病私見」(みすず書房、1998年)。  2冊とも、ヒューマニズムの結晶というべきか。お二人の人柄の温かさが伝わってくる本です。

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質問者

お礼

「精神病」読んでみました。分裂病のことがよくわかりました。偏見が少しなくなりました。ありがとうございました。

  • buran
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回答No.1

はじめまして。buranと申します。 うつ病で病気休職中、復帰を目指して治療中です。 私もいろいろ読みました。その中で一般向けで数冊オススメすると、 「心の悩み」の精神医学 野村総一郎著、PHP刊 みんな元気に病んでいる。 藤臣柊子著、サンマーク出版刊 精神科医がうつ病になった 泉基樹著 廣済堂刊 心が雨漏りする日には 中島らも著 青春出版社刊 でしょうか。 他にもたくさん出ていますが、読みやすさを中心に選んでみました。

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質問者

お礼

ご紹介の4冊のうち、上から3冊を読んでみました。そのうち、「精神科医」は重い本でした。著者は真面目な方ですよね。悲壮感さえ伝わってきます。ちょっとしんどかった。でも参考になりました。うつって大変ですよね。ご回答者様もお大事に。ありがとうございました。