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企業の研究開発とは
企業の研究開発について疑問を感じています。 企業では利益を得やすい開発業務に力を割くことが多いですよね。(私の知ってる企業ではそういうことが多いです) でも既存の製品や価値を越えたモノを市場に出すために 基礎的な研究、すなわち現象の解明に基づいた製品作りというのが もっと重視されてもいいのではないでしょうか。 いや、そうしないとその企業には将来性がないということではないか、 と極端ながら私には思えてしまうのです。 でも基礎的であればあるほど、製品への実現性やコストと利益バランスがうまくとれなくなってくるんですよね。 そうすると当然会社は研究費を出し渋るわけで…。 なんだか企業の研究と開発のあり方の理想形を探しています。 どなたかよい例や、よい本などご存知でしたら、アドバイスをお願いします。
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こんにちは。 非常に難しい問題です。 それぞれの企業の歴史、形態、理念などによって、取り組み方は千差万別です。 私は、ある企業の研究所と事業部で勤めた後、公共の研究所で企業相手の開発支援の仕事をしています。 これらの経験から感じる事は、企業の研究開発というものは、世のため人のためという表向きの理念を掲げ、 その実現のために各社が別な方法を模索しているという図式が成り立っていると思います。 研究者や工場を共に所有し、自前で開発するところもあります。 日本での競合関係を防ぐため、海外である程度完成された技術を導入し、国内ですこし改良開発することもあります。 また、商社に近いところもあります。 とてもニッチで市場も小さいですがその道で右に出る者がいない企業もあります。 例示するときりがありません。 ただひとつ現実的な面での共通点は利益追求です。 iceneさんはご自分の会社でその道を模索していらっしゃるのでしょうか? 哲学的な事しか言えませんが、ひとつの理念を追求する所に道は開けるということでしょうか。 まず、ご自分の状況を客観的に判断し、次に何をすべきか、世の中共通の理念を 元に置いて、自分に応じた実行の方法を探るということです。
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大手企業でグループ会社がたくさんある場合、 持ち株会社や系列会社の1社が基礎研究をし、 他の会社は応用研究をする、というパターンがありますね。 NTTさんなんかはこの形態ですね。 各社は研究所に毎年お金を払うわけです。 基礎研究というのは、利益と直結はしていないので、 通常は上位の組織で行うことが多いみたいです。 総予算枠は決まっていて、中の分配は研究所で割り振ってますね。 研究所の経営についての専門家なんかもいるみたいですから、 そういった方にコンサルティングってのも手ですね。
- kusokuzeshiki
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国であれ民間であれ、テーマや予算を決めるのは人間です。ひとつひとつの研究テーマの将来性を正確に見抜くことは不可能です。結局は研究開発の世界でも、アイデアを売り込み資金を勝ち取るバイタリティのある研究者もしくは研究テーマの仕掛け人の存在が重要です。よく、直接的な経済効果のない基礎研究は日陰扱いという愚痴がありますが、成功した人は必ずそういった境遇を打破すべく頑張るんですよ。神様のような公平で思慮深い人に決めてもらうスタイルをとるか、やる気のある人のテーマが生命の生存競争のごとく生き残っていくのかのいずれかではないでしょうか。たぶんこれらの中間くらいがいいのだと思いますが、現実には研究の分野が細分化されてしかも複雑なので研究者のテーマ売り込み競争に頼るしかないかなと思います。この方式だとたとえ基礎研究でも何らかの成果をコミットしなければなりません。ばら撒き予算では、もらった人の緊張感がかけてしまいなにか有意義な成果が出るとも思えませんし。
- nubou
- ベストアンサー率22% (116/506)
あなたが心配しなくても将来性がある分野については企業は精力的に基礎研究をやっています