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思考を読みとる機械というのは原理的に可能ですか?
今年の5月21日からいよいよ裁判員制度が始まります。 法律の素人が裁判に係わるわけですから証拠の判断で、 千差万別の判断が加わると思います。 被告人は、自分の罪を軽くするために、嘘の証言もするでしょう。 しかし、脳から直接思考を読みとれば、嘘をつくことができなくなります。 これを証拠にすれば、冤罪事件もなくなるし、 不当に刑が軽くなることもないでしょう。 現在の科学技術で、人間の思考を読みとることはできるのでしょうか。 例えばテレパシーのようなものは可能なのでしょうか。 最近のニュースで人間の想像したものを画像化する技術が開発されたと 報道されていました。 この技術を応用すれば、人間の思考を読みとる事は可能なのではないでしょうか。 どなたか興味のある人いたらご回答ください。
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- Corneria
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↓このような嘘発見器が今研究されているそうです。
結論からゆけば無理であろうと思われます。 思い浮かべた文字やちょっとした図のようなものを画像化する技術が開発されはしましたが、(それはそれで画期的なことではありますが)それがさらに進歩したとしても脳から真実をひっぱりだすことにはつながってゆくことにはならないと思われます。 偽記憶という現象にみられるように脳が勝手にありもしなかった体験をでっちあげ、あたかも自分がそれを体験したかのように信じこんでしまう現象がひろくみられるように、記憶は真実の記録とは大きく異なったものなのです。 ──時折、客観的には真犯人の可能性は皆無にもかかわらずあの事件の真犯人は自分だ、なんて信じこんでしまう人というのが現れる(多分、きっと当人の脳は真犯人以上に真犯人っぽく活動していると推測されます)ように、記憶≒脳活動をいくら詳細に可視化する技術が実現されたとしても、可視化された当人の記憶が客観的な真実にどれだけ沿ったものかは誰にも分からないのです。 まして、(とりしらべの可視化によってなくなるものと信じたいものですが)長時間の執拗な尋問などによって記憶が歪められた状態で、変性を受けた記憶部位のデータのみを証拠として提出してきた際、裁判員がそうしたデータの使いかたに問題があると指摘できるとは考えにくいでしょうし、たとえ誰かがそう思ってもほかの裁判員たちを科学的に説得しようと思うかどうかは──日本人のメンタリティからすれば──微妙ですよね。 まして、『科学』という権威によって裁判員が他の証拠の重みを読み違えるように誘導するという裁判手法を検察側が用いないとも限らないので、そうした手法の問題点までもを裁判員全員が認識している(なんてことは期待薄ですよね)のでなければ、下手をすれば冤罪製造マシンなんてことになりかねないのではないかと思われます。
お礼
回答ありがとうございました。冤罪製造マシンですか。記憶と事実とは異なるとは気がつきませんでした。確かに、幼少期のおぼろげな記憶は、事実であるかどうか分からないですよね。1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件では、犯人を目撃したという情報(20~30代のがっしりした体格の男性)(下記URLの「事件の謎の部分」を参照)は、疑わしいですね。しかし、皆さんの意見を聞いて、実現不可能な機械ではないと言うことが分かりました。ありがとうございます。なお、本質問は、マルチポストとして運営者側から強制的に締め切られました。同じような質問が「社会」-「社会問題」-「ニュース・時事問題」で出されていますのでそちらをご覧ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%AE%BA%E5%82%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6
思考を読みとる、ということは脳内の信号を読み取れないと いけない訳ですが、現在確かに報道されたように、図形を 見た人の視野に何が写ってるかを(粗いモザイク状で単純 図形でしたが)解るとこまではきてますね。 SFの「3001年終局への旅」(アーサーCクラーク)の 中で3001年の世界で人格・記憶を「ダウンロード」出来る 話が書かれていますが、同著者はこの作品を書いたあと、、 1996年7月19日付けの新聞で英国テレコムの人工知能 チームが小説に登場させた装置を30年程で実現するとの発表 を見て仰天した、とこの小説のあとがきに当たる「典拠と謝辞」 の中で述べています。 どうやら1996年で30年以内と言ってたのですから、あと まー20年は待たなくてもこの技術が出来そうです。 実現すると、人間を「再構成できるようになる」そうで、この 際必要な記憶容量は10テラバイトだそうです。結構少ない。 これが確立すれば、その人の記憶を「ダウンロード」して、 検証することも可能かもしれません。どうやって見るのかは 解りませんが。(まさか直接、別な人間に「アップロード」 して追体験させる?)実現はもうちょっとお待ち下さい。
お礼
回答ありがとうございました。人格・記憶をダウンロードできるとはすごいですね。全くの別人になり得ると言うことですね。記憶の容量が10テラバイトとは以外と少ないですね。
既に米国で軍事用に開発中だそうですが、未だ問題はあるようです。 というのは人間は「事実」と「想像」や「記憶」の区別が出来ないので、どれが本当に起きたことか、どれが想像だけなのか、他人から暗示を受けて刷り込まれたことなのか、区別できないのです。 これは本人でも分からなくなることが多いのです。 親から「お前は三歳の時屋根から落ちたんだよ」と言われるとそれが事実でなくても「あのときの空は青かった」などと尾ひれが付いてあたかも事実のような記憶になっていることがあります。 これは深層心理/無意識層にまでしみこむので、今考えていることが真実なのかどうかは誰にも分からないのです。
お礼
回答ありがとうございました。やはり軍事利用が目的となるのですかね。平和利用は難しそうな装置ですね。動物の脳を分析して、その生体を観察するなどできれば面白いと思います。
人間が特定のものを何かを考える時に自然に外部に現れる現象、例えば脳波の分布パターンを解析して、あらかじめ分かっているものを選択して提示することは可能です。 「テレビ」や「エアコン」と考えただけで、テレビのスイッチオン、エアコンのスイッチをオンする技術は、20年ぐらい前に開発されていました。嘘発見器の延長上の技術だと思っていただければいいでしょう。 >最近のニュースで人間の想像したものを画像化する技術が開発されたと報道されていました。 ↑文字通りの技術だとすると、にわかに信じられません。 よろしければ、その記事の元が分かるURL等があればお願いします。
お礼
回答ありがとうございました。捕捉の内容は正確には、人間が見た情報を脳から取り出す技術です。想像したものではありません。
補足
平成20年12月11日に(株)国際電気通信基礎技術研究所が目で見た文字や図形を脳活動から読み出すことに成功したと発表しています。 下記URLで同研究所のプレスリリースが見られます。 http://www.atr.jp/html/topics/press_081211_j.html
お礼
回答ありがとうございました。90%の確立で嘘発見ができるとはすごい装置ですね。将来裁判の証拠資料として使えるかもしれません。