２１世紀中に核兵器のない地球に戻せるのでしょうか？

質問

「核廃絶に向け確実に行動する。ただ、世界に核兵器が存在するうちは米国は安全な方法で核兵器を維持する。敵を抑止し同盟国に安全を保障するためだ。」
オバマ大統領の素晴らしい演説、北朝鮮のミサイル騒動のばかばかしさ。昨日のニュースを見ただけで世界の平和の大切さを考えてしまいます。２１世紀中に地球は核兵器のない場所に変わるのでしょうか？
日本はそのために貢献できる国になっているのでしょうか？

回答No.6

tyr134 · ベストアンサー

私の個人的な憶測でしかありませんが、「核のない世界」と「核戦争」、どちらの可能性が高いか？と聞かれると、残念ながら後者ということになると思います。

何故そう推測できるかというと、「原子力」という技術に変わる技術がまだ生まれていないからです。
ご存じのように、「原子力」の利用はなにも「核兵器」だけではありません。
「原子力発電所」をはじめ、「原子力空母」や「原子力潜水艦」など、様々な利用法があります。
そして、「地球温暖化の危機」が叫ばれる昨今、「原子力発電所」は「核の平和利用」として注目の的となっています。
実際、核実験前の北朝鮮やイラン、インド、パキスタンなども「核の平和利用」という論理を盾に核開発計画を進めてきました。
当然、誰もその主張を信用せずに「軍事目的」で核開発を進めているとして反発してきました。
このことからも分かるように、核技術の「平和利用」と「軍事利用」というのは裏腹の関係にあるといえます。
この、「核の平和利用」の議論に決着を付けられるような（化石燃料や核エネルギーの）「代替エネルギー」が開発されるまでは、「核の平和利用」の仮面を被った核開発は続くでしょうね。

もう一点は、「核兵器の戦術兵器化」ですね。
「核兵器」は、その破壊力故に「使えない兵器」とされ、そこから「抑止力としての戦略兵器だ」という主張がなされました。
そして、その主張によって「英・仏・米・中・露」の核兵器クラブ各国は核の保有を正当化してきました。
その一方で、「戦術核兵器」なるものが開発されています。
こちらは、従来の核兵器の大きさや威力によって使い方が制限される「戦略核兵器」に対して、「戦場で使える核兵器」を開発しようというモノです。
具体的には、小型化して持ち運びやすくしたり、威力を抑えて戦術対象のみを破壊するようにしたり、地中に貫通して地下施設を狙えるようにしたりです。
ブッシュ政権時代の2005年度より、禁止されていた「戦術核兵器」の開発が再開されています。
また、先日も米韓からの情報として「北朝鮮が小型化に成功したかも」というニュースもありましたし。
「核兵器」が「小型化」されると、持ち運びやすくなり、ますます「核兵器の分散」に拍車が掛かるでしょう。
また、「戦略兵器化」されれば、気軽に核兵器が使えるようになる可能性もあります。
実際、意見は分かれるモノの「劣化ウラン弾」という「準核兵器」ともいえるような爆弾は何度も使われています。
これらを考えると、冷戦時代以上にこれからは「核戦争」の現実味があるといえます。

＞日本はそのために貢献できる国になっているのでしょうか？

現状でな、全く貢献できないでしょうね。
先日の北朝鮮のミサイル騒動でも分かるように、日本は安全保障についての現状認識能力が決定的に欠けています。
これは、政府だけでなく国民全てにいえることです。
また、日本は核兵器こそ持っていないものの、「核技術」は世界トップクラスです。
これは、「核の平和利用（という欺瞞）」の元に「原子力発電」を続けてきた為です。
すでに、エネルギーの３割は原子力が担っていますし、今後も「地球温暖化を防ぐ」という名の下に割合が増す可能性もあると思われます。
「核問題」で日本が貢献したいなら、まずはドイツの例の用に原子力エネルギー利用を廃止することから始めないといけません。
その上で、「核の平和利用」という「建前」を完全に潰す「代替エネルギー技術」を開発すべきでしょう。
それが出来れば、「核廃絶」のリーダーになれる資質はあると思います。
が、国民・政府ともに安全保障の意識の低さや、「核拡散と大量使用の時代に生きている」という現状が認識されていない事を思うと、無理でしょうね。

お礼

回答ありがとうございました。
大変丁寧に教えていただき感謝しています。
皆さんの核に対する認識は使い方によっては途方もなく大きな破壊力を持ったエネルギーであり甘い考え方は持てないよということでは一致しているようにありますね。最近では多くの国が核やミサイルを保有している現実があるわけで超大国だけの独占物ではなくなっています。
オバマさんもそういう現実を見据えて世界は核兵器の廃棄に向かうべきだと行動を始めようとしたものだと思います、私は大統領が提案した流れは世界潮流になるものだと思っていますし日本はもっと先走った行動をとるべきだと思っています。

回答No.5

kaorin7789

一つ誤解があるようですが、核は抑止力としてのみ存在し、
実際には使う事の出来ない兵器です。
歴史を紐解けば人類史上核が使われたのは日本のみで、後は使われていません。

アメリカはベトナム戦争で戦死者58,000余名、1,700機の航空機、
その他にも大量な兵器の損失を出しながら、一度も核を使う事はありませんでした。

核があることは確かに脅威ですが、それが第二次大戦後、地域的な戦争
紛争はありましたが世界大戦が起きなかった最大の要因の一つに
核の存在があったことは否定できません。
従って、無くなる事は永遠にないでしょう。

今の核保有国のように管理がしっかりなされている国にあるうちはいいです。
一番の懸念は、北のように管理できない国に核が渡る事です。
これが最大の恐怖です。
アメリカの子分である日本には何も出来ません。
せいぜい原爆ドームの見学ツアーを組むくらいでしょう。
北のミサイルに何も出来なかった国に、期待しても無駄です。

お礼

回答ありがとうございました。
歴史は繰り返すこともあるし新しい記録が時々生まれることがあると思っています。
核が再び使われることもあるかも知れません、そう意味で世界の指導者に良識と正しい判断力を持ったかたがつかれることは大切なことだと思っています。オバマさんの昨日の核廃絶のために全力で行動すると世界に向かって宣言した演説は重く気持ち良く受け止めたいと思います。
素晴らしい指導者を選んだアメリカはこれからも世界の指導的な立場を維持して繁栄していただきたいです。それに引き換え日本の指導者の話の内容は　あっ・・・質問者としてはこれ以上書かないことですね。

回答No.4

noname#152554

＞「核廃絶に向け確実に行動する。ただ、世界に核兵器が存在するうちは米国は安全な方法で核兵器を維持する。敵を抑止し同盟国に安全を保障するためだ。」
↑
これ、分かり易くすると、
『アメリカは、核兵器を持つ。自分(と仲間だけ)を守る為だ。』
と言ってる訳ですよ。
素晴らしいですかネ？
(・・ゞ？
＞２１世紀中に地球は核兵器のない場所に変わるのでしょうか？
↑
恐らく変わってない。
核兵器は無くなっていないでしょう。

＞日本はそのために貢献できる国になっているのでしょうか？
↑
「アメリカ追従」が、日本の生きる道ですから。
建前は、「被爆国として、核兵器は廃絶しよう」と言う。
本音は、「アメリカさん次第」。
貢献できるとしたら、「貧乏」な国に成るコト。

「核兵器」って、持つにも「お金」がかかりますヨ。

回答No.3

unchikusai

無理です。
　唯一、米ロ間で核戦争が起こり、人類が絶滅した場合にのみ核兵器（を使うバカ者）のない地球になります。

回答No.2

nourider

日本は使い道の無いプルトニウムを近隣諸国に説明のないまま５０トン以上も保有し、弾道ミサイル技術を持った「準核大国」だということを認識してください。その気になれば明日にでも１０００発近い核兵器を保有できるというのは欧米の共通認識です。日本が非核大国だというのは幻想です。

さてオバマさんの演説は一見すばらしいようですが、到底実現できないが故に夢を語るのを可能にしているというだけです。「核は廃絶の時にこそ使われる危険が最も大きくなる」とおもいます。

国際法上「戦争をする権利」が認められている以上、核兵器廃絶は事実上不可能だとおもいます。
かつて麻薬取引や奴隷取引人身売買を国家が行っていましたが（いまでも某国は国家事業としてやってますが）いまではそれらは犯罪的行為であるというのは国際社会の共通認識になりましたが、そこに至るまでにはかなりの紆余曲折がありましたね、今でもこの認識は世界中で共有されているとは言いがたいのも事実です。

次に国際社会は「戦争行為」自体を犯罪としなければならないのですが、そこに至るにはいまだに絶望的な壁がいくつもあります。国家が宗教や民族単位で成立している以上、他民族、異教徒を異端視する心理はぬぐい去れません。インドネシア大津波のときも「神の怒りに触れた異教徒達が大津波に流されただけじゃないか、なぜそんなやつらを救済する必要があるのか？」と真面目に語った政治家も、欧米には大勢いるのです。

回答No.1

noname#85833

＞２１世紀中に地球は核兵器のない場所に変わるのでしょうか？
ムリだと思います。
核廃絶がいくら進んでも、「アメリカ一国だけが持っている」という状態でしょう。
アメリカは率先して自らの核を捨てません。

＞日本はそのために貢献できる国になっているのでしょうか？
以上のようなアメリカに頤使される便利な国として、日本は貢献することになると思います。