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不景気の原因→時価会計制度
不景気の原因は金融機関の融資が滞っていることが原因と聞きます。 株式の含み損や担保価値の評価損、貸付先企業の破綻など実現していない損が膨らんで融資余力がなくなってしまっている原因は時価会計制度にあると思います。 また今後も貸付先企業の破綻が相次ぎ、更なる株安と更なる評価損と更なる含み損が膨らんでいくのは火を見るより明らかだと思います。 アメリカもヨーロッパもこの世界恐慌に対応して時価会計を凍結する方針と聞きましたが、なぜ日本は諸悪の権化である時価会計制度の凍結を実施しないのですか? そもそも時価会計制度はアメリカの要望で日本で渋々採用した会計制度です。たとえば企業や個人が返済に追われたことにより逼迫して異常なダンピング価格で不動産を始めとする株や資産を売却したとしてもそれが時価と看做されてしまうのも納得できません。 この時価会計制度を凍結して、一刻も早く従来の取得原価主義会計に戻したらいいと思うのですが何か不都合でもあるのですか? 私は経済オンチなのでその事情をご存じの方は是非ご教授ください。
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- denden321
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>株式の含み損や担保価値の評価損、貸付先企業の破綻など実現していない損 株式の含み損に関しては色々な意見があるでしょうが、 担保価値(不動産)は時価主義の方が正しいと思いますが… 経営破綻先の企業に対する無担保融資は損失未確定というのが 正しいでしょう。 経営破綻した企業に対する債権なんて、取得原価主義の頃だって ちゃんと引き当てはやってたと思いますが… >アメリカもヨーロッパもこの世界恐慌に対応して >時価会計を凍結する方針と聞きました サブプライムローンに対する時価主義を凍結するという 話だったような気がしますが、 はっきり言って意味がないんですよね。むしろどれだけ損失が出るのか 分からないという疑心暗鬼が広がるだけです。 >不景気の原因は金融機関の融資が滞っていることが原因と聞きます。 間違いではないが、需要が減ってしまったから不景気になった といえるでしょう。 例を挙げるとサブプライムローンのお陰で家を立てた人が多かった。 不動産需要が増えたから不動産価格が上昇した。 アメリカの場合、住宅を担保に資金を借りるのは一般的だ。 住宅価格が上昇したため、不動産ローンの利用可能枠が増え クレジットカードなどより低い利率で買い物ができた。 消費が増えれば、回りまわって景気が良くなるのは 当然の結果と言えるでしょう。 今必要なのは、金融機関の経営基盤の安定と需要の喚起です。
- ryuken_dec
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>たとえば企業や個人が返済に追われたことにより逼迫して >異常なダンピング価格で不動産を始めとする株や資産を売却 >したとしてもそれが時価と看做されてしまうのも納得できません。 これは簿価会計でも同じです。 実際に売却してしまったら、その時の価格で損失は確定します。時価会計は、売却していなくてもその時点の時価で資産を見積もるという会計方式です。100億円で買った土地を30億円で売却してしまえば時価会計も簿価会計でも70億円の損失です。 >この時価会計制度を凍結して、一刻も早く従来の取得原価主義 >会計に戻したらいいと思うのですが何か不都合でもあるのですか? 本題ですが、不都合はたくさんあります。どんなに損していても売却しない限り損になりません。つまり、企業がすでに実態はボロボロになっていても会計上に損失が出ません。企業の不正会計やいい加減な取引の温床になります。 企業の経営陣は放漫経営し放題です。 ・投資して値上がりすれば売却して利益に計上 ・投資して値下がりすれば売却しないで損に計上しない 会社の社長が自分の趣味で田舎のゴルフ場やリゾートホテルなどを500億円で購入するといういい加減な投資をします。そして土地バブルがはじけて50億円まで価値が下がっても「売却しない限りは損でない」なんて言えます。値上がりした資産だけ売却すれば悲惨なゴルフ場投資をしても「今年の利益は○億円。10年連続増益」なんてなります。 それを繰り返した結果、帳簿上は数千億円の資産を持っていることになっていても実際には数十億の資産しかないなんてことが起こり得ます。でもその期間の帳簿上は大幅利益で経営陣は大量のボーナスを貰っていきます。そして、損失を未来に先送りしながら退職して逃げていきます。後に残ったものがその負債を一気に背負います。 「飛ばし」とか呼ばれたスキームですね。 また、注意点ですがアメリカもヨーロッパの時価会計の凍結と日本で最近騒がれている時価会計の凍結はまったくの別物です。諸国の時価会計凍結では不動産や株の時価会計をやめるなどとは言っていません。