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自己資本とは

初歩的な質問で恐縮です。 新聞などによく「自己資本」という言葉を目にします。なんとなしに 読み流していたのですが、先日の日経にて「自己資本13%減」という 記事があり、ふと疑問に思った事があるので記述させて頂きます。 経済・経営に素人ですのでとんちんかんの文面かもしれませんので ご了承ください。  自己資本と聞くと会社設立時の元手となるお金で、それを元に (担保)に土地や設備を購入して経営を行っていくものと連想していました。  だから中小企業などの資本金などは1000万円などど、企業カタログ などには記載しており、 自己資本(=資本金と捕らえています)は変わらないものと思っていました。 しかし、その日経によると自己資本が 減少したとの表現で記事となっていました。 (1)自己資本は増減するものなのでしょうか? 仮に自己資本が増減するとすると、小生が思うに「内部留保」と言われ るもの(会社の儲けによる貯金)が自己資本にプラスされて増加する 事なのかな?しかし、減少するとはどういう事なのでしょうか? 自己資本を支払いとして使ってしまったのでしょうか? (2)仮に自己資本が増減するのであれば、その要因は何でしょうか? (3)内部留保は自己資本にはなり得ないのでしょうか? 分かりずらい文面ですが、ご存知の方からの返答お待ちしております。

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  • sudacyu
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回答No.5

 No1のdenden321さんが答えてくれていますので、その補足に。  企業の使っている資本には、大きく分けて自己資本と借入金があります。  当然、自己資本は自分のものですので、利子を払う必要がありません。  借入金は、当然利子を払わなければなりません。  ですから、100%自己資本で企業が運営できれば、とても健全ですが金額を急には増やせないので、好況の時には発展性に欠けます。  逆に、借入金が多ければ不況の時に、売り上げが落ちても利子を払い続けなければいけないので、経営が悪化します。  そこで、土地や工場や生産設備・備品のように好況・不況などの状況にかかわらず持っている物を、金利を払って維持するのは大変なので、この部分は自己資本を使い、原料などの仕入れは買掛=ツケで支払を待ってもらい(手形にすることもあります)、売上も売掛=ツケの形であったり、手形で受け取ったりします。  また、原料仕入れから販売して実際にお金になるまで、いろいろな形で短期の資金(販売代金を全額支払ってもらえば、返せる借金。)が必要になります。  このような短期の資金については、金利を払って運営するほうが、少ない自己資金で企業規模を大きくすることができて、好況のときは儲けが大きくなることが多いのです。  ちょっとした不況では、売り上げが減った分だけ仕入れを減らせば、借入金もいくらか減らすことができ、金利負担を軽くして景気の回復を待つことができます。  ですから、一般の製造業では、固定資産→自己資本に、流動資産→流動負債にというのが、経営の一応の目安です。(業種の特殊性・成長性のある分野などでは、かなりこのバランスとは違うこともあります。)  大不況の時は、それでも自己資本が減り、借入金が多くなってしまうこともありますし、自己資本がマイナス(=債務超過)になってしまうこともあります。  債務超過になると、銀行はたいていの場合お金を貸してくれませんから、倒産します。  利益が出ていても(=黒字)、自己資本がなくほとんど借金だけで経営している場合、景気が悪化すれば借金が返ってこなくなると判断した銀行が、お金を貸してくれなくなって倒産してしまう、「黒字倒産」もあります。 

katotyan2
質問者

お礼

ご返事が遅くなり大変申し訳ありませんでした。 上記の詳しいご回答に感謝致します。また小生の周りに近い状況 説明で興味深く拝見させていただきました。

その他の回答 (5)

  • Broner
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回答No.6

さて、denden321の方のご批判を頂きまして、誠にありがとうございます。というのは、denden321のご回答のような議論を出来るお方は、銀行の中でも経営を担当されている偉いお方で、我々の目にかかれないお人なのです。もう一度ありがとうございますと、お礼を申し上げます。  私は、思うに、現在の世界恐慌を起こした原因は、金融関係者に責任があると思います。 そして、我々国民には、この世界恐慌を立て直すのにどうしたら良いのか、その方策さえも考えられない。 それは、この様に、銀行がどのようにして儲けているのか、中央銀行(日銀)がどのような役割を果たしているのか、先物取引(レバレッジも含む)かどのような影響を及ぼしているのか、金融機関の信用収縮の原因が何なのか、どうすれば信用回復になるのか、金本位制度、それから外れることがどんなことなのか、知らされていないから、方策が立てられない。こうして、衆愚政治に陥ってしまう。 国を滅ぼすのは、あなたたち金融関係者に責任があると思います。  金融機関の信用収縮の原因が、世界恐慌の原因なのですから、こういわれても仕方が無いと思いますが如何ですか。 私は、次の質問には、まだ、答えていませんでしたね。  先に述べたように、自己資本とは、銀行の自己資本として、お答えします。 (2)仮に自己資本が増減するのであれば、その要因は何でしょうか?  自己資本が、増加するのは、自己資本の12.5倍、25.0倍の小切手融資により、その金利で主に増加していきます。  自己資本が、減少するのは、融資先が倒産して、抵当を処分したときです、昨近では、右肩下がりに不動産が値下がりしています。抵当が貸し金を下回ったとき、減少します。 しかし、ご存知のように、銀行は、不動産抵当の第一抵当権を要求します。そして常に抵当を評価しており、その価値が下がった時は、追加の抵当を要求してきます。だから、余程怠慢でなければ、減少しません。 逆に言えば、銀行が、正常な活動をしていれば、減少しません。 時々やくざさんに、狙われているようですが。  さて、もしも、自己資本が減少したら、大変です。BIS規制(バーゼル)IIにより、減少した自己資本の12.5倍、25.0倍の金額が貸し出せなくなります。貸が剥がしが、12.5倍、25.0倍生じることになります。  denden321の方が、仰っていたように、自己資本比率は、現実には11%で運営しているとか、11-8=3% 、3%位の余裕を持って運営しているのかも知れません。しかし、監査は難しいので、もっと、6,5%でも分からないのではないかと思います。  今は、不況で金利が3%位ですが、(企業の株価が下がって、企業は資金を株によって集め難いので、銀行から融資を受ける状況にある。)昔は、預金金利が5%が普通でした、そのときの貸出金利は、8%位です。 そうすると、8x12.5=100, 8x25.0=200%の金利を得て、自己資本を増やしていたのです。どうですサラ金の比ではないでしょう。 無茶苦茶もうけるのです。 (3)内部留保は自己資本にはなり得ないのでしょうか?  当然内部留保は、自己資本の増加になります。 すこしは、世の中が、見えてきたでしょう。 知っておかねばならない事は、経済の中にあるのです。

katotyan2
質問者

お礼

ご返事が遅れた事、大変申し訳ありませんでした。 追加の質問に回答して頂き、大変感謝致します。 ほとんど知らなかった分野の事なので非常に勉強になりました。

  • denden321
  • ベストアンサー率27% (88/322)
回答No.4

>通常、中小企業と大企業なのどの資本金は、現預金でもっているのが >普通なのか、手形などでもっているものなのでしょうか?それ以外の >ものなのでしょうか?  基本的に会社を設立した時の現金が資本金と言われます。  でも、現金を持っているだけでは事業はできない訳で  パソコンや営業用のクルマを買ったりすれば、現金でそれらを  買う訳ですから資本金がパソコンやクルマになったという  ことになりますね。    資本金が最終的にどんな物になるかは業種によっても違いますし、  初めはテナントで小さく商売していてもどんどん大きな会社となり  「本社」が必要になってくれば自社ビルを建てるかもしれませんし   そうなると資本金は「自社ビル」に変化したといえるでしょう。 3番の方の回答は、間違いではないのですが、かなりの暴論ですね^^ 現実的に今のように景気が悪化しますとすぐにBISを割り込んでしまいます。 実際のところ、銀行の自己資本比率は 国際基準で11%以上、国内基準で6%が普通だと思います。 (四季報でも見ればすぐに分かりますが…) 銀行の利益率(総資金利ざや)は、ほとんどの銀行が1%未満です。 というか大体0.5%くらいです。 (この場合の総資金とは預金も含めます。) 実際に、優良な地方銀行だと大手企業など優良な貸出し先がない為、 預金額の6割程度しか融資に回っていない銀行もあります。 大手企業だと貸出し競争となってしまい、あまり旨みがありません。 かといって中小企業向けだと貸倒れなども考慮しないといけません。 不動産も一時期に比べれば担保価値が低下していますし、 (これは、不動産価格が下落しているという意味ではなく、不動産自体 買い手がつかない場合があるという意味です。良い物件を除けば違いますが…) 銀行経営というのは簡単ではないです。 新銀行東京の場合だと論外ですが、日本振興銀行という銀行も ある程度ちゃんとした経営をしているようですが、経営は良くないようですね。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。お返事が遅れた事、大変申し訳ありませんでした。 経済素人の小生としては上記の様な詳しい回答に非常に感謝致します。

  • Broner
  • ベストアンサー率23% (129/554)
回答No.3

 日経が問題にしている自己資本とは、銀行などの金融機関の自己資本を議論しているものだと思います。 もし、そうだとしたら、BIS規制(バーゼル)IIの事だと思います。 間違っていたら、読み飛ばしてください。 BIS規制(バーゼル)IIは、銀行に対して一定水準の自己資本比率の維持を求める国際的な統一基準のことです。国債決済銀行(BIS)に事務局が有るバーゼル銀行監督委員会が、国際的に業務を展開している主要国の銀行の健全性を維持すると共に、各国のルールをそろえて競争上の不平等を軽減することを目的として監督しています。  具体的には、銀行はどうして預金金利を払って、経営しているのかと言いますと、 1. 銀行は、企業に融資して金利を得ています。銀行は小切手を企業に渡し、融資しています。現金で融資しているのではありません。 ですから、無制限に融資できるのです。小切手帳を印刷すれば良いのです。預金金利よりも貸出金利の方が大きいですから3%位の金利で貸し出します。銀行間の小切手の交換所でこれらの企業に貸し出された小切手は持ち寄られ、決済されます。貸し出しが多いと、日銀から現金を借り、オーバーナイト金利(公定歩合)の金利で借ります。 しかし、現在は、国際的なBIASの規定で、国際業務をする銀行は、自己資金率(預金ではなく)が、8%は必要と規制されています。つまり、自己資金の12.5倍の金額を貸し出すことが出来るのです。3%x100/8=37.5%の年利で運用できるのです。サラ金よりすごいでしょう。 まだあるのです、国債を引き受けた場合、無制限で引き受けることができるのです。  銀行が国内の融資しかしていない場合は、自己資金率が、4%ですから 3%x100/4=75%の年利となりますから、無茶苦茶儲けます。 だから、銀行は、自己資本を増加させていくのが、健全経営なのです。  このように、銀行は、国際業務を行っているものは、自己資本比率8%、国内業務だけなら自己資本比率4%と規定されています。 お尋ねの自己資本とは、BISの規定により、資本金、法定準備金、剰余金のTier1と、有価証券含み益の45%、土地再評価益の45%、貸し倒れ引当金の一部、累積型配当優先株や劣後債・劣後ローンによる調達額からなるTier2からなります。 お尋ねの趣旨と違っていたらごめんなさい。

katotyan2
質問者

お礼

詳しいご説明ありがとう御座います。 質問の内容的には一般企業をイメージしておりましたが、非常に勉強に なります。  銀行の自己資本比率8%(国際業務有)、4%(国内業務のみ)で決まって いるのはBIAS規定による事、企業への貸し出しは小切手で行っている 事、自己資金の12.5倍の金額まで貸し出し可能な事、自己資金が多けれ ばそれだけ沢山のお金を貸し出し、大きな金利収入がある事など、非常 に興味深く拝見させて頂きました。

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.2

(1)自己資本は増減します。 (2)会社の持っている資産の価値の評価替えや、赤字・黒字、増資などです。  会社が株式を持っていれば、その値段が大きく下がったり上がったりした場合は、帳簿に載っている株式の価値を書き換えます。その差が増減になります。  決算が黒字なら、税金を払い経営陣に賞与を払い株主に配当して、その残りは内部留保になります。その分だけ自己資本が増えます。  赤字の分だけ、自己資本は減ります。  増資では、払い込まれたお金の分だけ自己資本が増えます。 (3)当然、内部留保は自己資本になります。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 自己資本は増減するのですね。ご回答の内容で理解できました。 資産価値の目減り、株価の下落、赤字による支払い分などによって 減少していくのですね。 通常、中小企業と大企業なのどの資本金は、現預金でもっているのが 普通なのか、手形などでもっているものなのでしょうか?それ以外の ものなのでしょうか? もしご存知なら、ご回等お願い致します。

  • denden321
  • ベストアンサー率27% (88/322)
回答No.1

>自己資本と聞くと会社設立時の元手となるお金 資本金のことですね。 >自己資本が増減するとすると、小生が思うに「内部留保」 >と言われるもの(会社の儲けによる貯金)が自己資本にプラスされて >増加する事なのかな  はい、正解です。 >減少するとはどういう事  赤字になったということです。

katotyan2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありませんでした。

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