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TVとラジオの原理について教えて下さい。
ラジオでAMの原理については分かるのですが、FMはどうやって検波しているのでしょうか?AMのように同じ周波数で検波するのではなく、周波数シフトを常にトラッキングする必要があると思うのですが、スーパーヘテロダインとかだとこれは出来ないのではないのでしょうか? TVのUHFとVHFについてですが、これらはいずれもAMの原理を使ったものだそうですが、なぜ低ノイズなFMを使わないのでしょうか? また周波数帯がFMのものとかなり違いですが、混信することはないのでしょうか?
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質問(疑問)をまとめておきます。 (1) FMの検波方法 (2) FM検波では周波数シフトを常にトラッキングする必要がある? (3) スーパーヘテロダインと周波数シフトを常にトラッキング出来ないのでは? (4) TVはなぜFM変調を使わないのか (5) TVは混信しないのか (4) 映像信号はAM変調ですが、音声はFM変調(日本や米国の場合)です。世界の地上波TVの放送方式がここ(http://www.anysat.org/tv_specs.htm)に出ていますが、音声変調方式のところのA3がAM変調、F3がFM変調になります。 映像信号はVSB変調(残留側帯波方式)ですが、これはAM変調の一種です。映像信号をAM変調にしているのは周波数帯域を狭めるためです。映像信号の帯域は4.2MHzありますが、それを普通にAM変調すると2倍の8.8MHzの帯域が必要です。TVの1つのチャンネルの周波数帯域は6MHzと決められているので、それでは隣のチャンネルと混信します。そのため、VSB変調方式を使って、キャリア周波数より上側はそのままに、下側を1.25MHz幅に制限することで、全体の周波数帯域を 5.5MHzに抑えています。映像信号をFM変調にすると6MHzよりはるかに広い周波数帯域が必要なため、映像信号の変調方式にはFMは用いられません。AM変調もFM変調も電波が弱いほどノイズが増えますが、FM変調の場合、電波は弱くなると急にノイズだらけになってしまうのに対して、AM変調は徐々に悪化するので、電波状況の良くない地域でもそれなりに視聴できるという利点もあるかと思います(VHF波の航空無線がAM変調なのはこの利点のためと聞いたことがあります)。 日本や米国のTV方式では音声信号はFM変調ですが、音声信号は映像信号よりも周波数帯域がはるかに小さい(15kHz)なので、FM変調にしても占有帯域はたいしたことありません。 (5) 変調帯域がチャンネル幅より狭いので隣のチャンネルとは混信しないようになっています(ケーブルTVではチャンネルが全部埋まっている場合がありますが混信はしません)。しかし、放送波のTVのチャンネルは普通1つおきになっているのはなぜでしょうか(この理由は分かりません)。TVの電波は周波数の高いVHFなので電離層に反射しないため遠くには飛びません。地上では地球の曲率や山などに遮られるのでTV放送波は遠方に届きません。AMラジオでは夜間に遠方の放送局が受信できますが、それは夜に電離層の高度が高くなるために、遠方の電波が電離層と地面で反射しながら伝播するためです。TVの電波も、まれに電離層で反射し、思わぬ遠方のTVが視聴できることがあります(NHKのTVで真夏の日中に「ただいま気象現象により混信が起きています」と出るのがそれ)。TVの電波は電離層で反射しないので、高々度を飛ぶ飛行機でTVを受信すると、同一チャンネルの放送が混信するはずです。
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- ymmasayan
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FMの検波方式・・沢山有ります。↓ 初期のころはスロープ検波が使われていました。音質は良くないのですが。 > スーパーヘテロダインとかだとこれは出来ないのではないのでしょうか? いや、問題なく出来ます。 TVのUHFとVHFについてですが、なぜ低ノイズなFMを使わないのでしょうか? FMはAMよりも使用する周波数帯域幅が広いのでU/Vではチャンネル数が減ってしまうからです。 衛星放送では映像にもFMを使っています。その代わり周波数帯域幅が非常に広いです。 衛星帯だから出来るわけですが。 > また周波数帯がFMのものとかなり違いですが、混信することはないのでしょうか? 大丈夫です。TVの隣のチャンネル同士でも混信しない技術がありますから。