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トルエンのC13-NMR
現在薬学大学で有機化学を勉強しています。 文献でトルエンのイプソ位(ベンゼンに置換基が付いた時の付け根)の炭素がC13-NMRによって137ppmあたりに出るとありました。また、無置換ベンゼンの炭素はC13-NMRによって128.5ppmあたりだとありました。 メチル基がσ結合を介した誘起効果と超共役によってベンゼン環を弱く活性化していて、結果オルトーパラ配構成を示すのは理解できるのですが、イプソ位のピークの動きが理解できません。 質問は「トルエンのイプソ位炭素はなぜ低磁場シフトするのか?」です。
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noname#76868
回答No.1
>メチル基がσ結合を介した誘起効果と超共役によってベンゼン環を弱く活性化していて、結果オルトーパラ配構成を示すのは理解できるのですが、 芳香族求電子置換反応における「オルトーパラ配向性」を機械的に暗記するのではなく、なぜその位置に置換反応が起きるのかを考えるとよいです。 今回の場合、オルトーパラに反応するための「共鳴構造式」を書くと、メチル基の付け根の炭素は「+」になりメチル基により安定化を受けます。 その結果、遮蔽効果がなくなり、低磁場にでます。
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