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実際原価計算と標準原価計算の関係
「実際原価計算を採用しているが、 直接材料費および直接労務費に関しては予定価格および予定賃率を用い、 製造間接費に関しては予定配賦をしているため、原価差異が発生している。」 という問題文があったのですが、 じゃあこれって標準原価計算ってことですか? 実際原価計算を採用しているが標準原価計算も採用しているということでしょうか? 言葉の意味がよくわかりません。 原価差異が発生するのは標準原価計算を採用しているからという認識であっていますか? 標準原価計算を採用していれば必ず実際原価計算も採用していますか? 訳のわからない質問で申し訳ございません。 よろしくお願いします。
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>じゃあこれって標準原価計算ってことですか?// 違います。問題の冒頭文にありますように、 「実際原価計算を採用している」のです。 >じゃあこれって標準原価計算ってことですか? 実際原価計算を採用しているが標準原価計算も採用しているということでしょうか?// そうではなくて、こういうことなのです; 「原価差異とは実際原価計算制度において、原価の一部を予定価格等をもって計算した場合における原価と実際発生額との間に生ずる差額」(原価計算基準第4章44「原価差異の算定および分析」)をいいます。 つまり実際原価計算でも「原価の一部を予定価格等をもって計算した場合」がありうるのです。 何故か? 原価計算制度では、実際単価x実際数量を実際原価というだけでなく、予定単価x実際数量をも実際原価と呼ぶのです。 「実際原価は、厳密には実際の取得価格をもって計算した原価の実際発生額であるが、原価を予定価格等をもって計算しても、消費量を実際によって計算する限り、それは実際原価の計算である。」(原価計算基準第1章4「原価の諸概念」(1)「実際原価と標準原価」1) >原価差異が発生するのは標準原価計算を採用しているからという認識であっていますか? 上記で説明したように、実際原価計算でも原価差異は発生します。それは実際原価計算に予定単価を用いている場合なのです。 部門別原価計算を想起してみてください。予算を用いて部門費を仕掛品に計上していく作業は実際原価計算(の中の部門別計算)ですが、予算表で計算された単価は実際単価ではなくて予定単価ですよね。でも標準原価計算とも言わないし、配賦差異(予定単価x実際数量-実際消費金額)の計算もする。dasfkjldsfさんが冒頭で書かれた問題文の「直接材料費および直接労務費に関しては予定価格および予定賃率を用い、製造間接費に関しては予定配賦をしているため、原価差異が発生している。」も同じことをしている訳です。 ちなみに標準原価計算は単価も数量も予定である場合に用いられます。 たぶん日商簿記2級の勉強をされていると思いますので、「原価計算基準」を実際にご覧になることは無いのだと思いますが、工業簿記・原価計算におけるルールともいうべきものが「原価計算基準」です。ご覧になれば学習過程と「原価計算基準」の流れが同じなことにお気づきになると思います。該当箇所だけでもご覧になってみてください。
お礼
単価→予定額 数量→予定額 の場合は標準原価計算、 単価→予定額 数量→実際額 の場合は実際原価計算 という風に、 実際原価計算でも予定額で計算をする場合もあるんですね。 URLありがとうございます。 こんなのがあるんですね。 じっくり読んでみます。 ご回答ありがとうございます。