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内需中心の景気回復って?
未曾有の経済状況を 立て直してゆくには、これまでの外需中心の構造を 内需中心に変えるべきだ、といった話を聞きますが、 1)内需中心の景気回復と言う場合、具体的には どんなことをすることになるのでしょうか? お教え下さい。 2)内需中心だと、輸出が減ることになり、必然的に輸入を減らすことになるような気がします。日本が、石油や食料など輸入に大きく依存する経済であることとの関係は、どう整理したらよいのでしょうか?
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内需型産業といえば、まず流通業ですね。ユニクロやイトーヨーカドーなどの流通、電力・通信・交通などのインフラ、住宅産業があります。 これらは、消費が増えることで成長しますが給与水準が低迷することで 伸び悩みます。 また、建設・不動産などは、内需型の一方の雄ですが昨今の外資による 国内投資の引き上げで気勢をそがれた形です。 とはいえ、英国のサッチャーのドックランド再開発、古くは米国のニューディール政策、米国では1990年代のNYの再開発など、都市環境の再生こそ内需拡大のの中心的取り組みです。 日本では、1985年のプラザ合意意向、中曽根政権下で内需拡大の 政策をとって第二国立劇場、筑波移転跡の研究所用地の再開発、臨海 副都心、地下鉄12号線など今の東京の発展の基盤をつくる施策が どんどん打ち出されました。 それ以前も、70年代、円高不況、オイルショック、ニクソンショックの時代に田中角栄の列島改造論で道路や新宿副都心などの再開発が 活発化し今の東京の発展の基盤を作ったのです。 内需拡大型の政策で国内の雇用や新たなビジネスの機会が高まる 一方で、都心の地価高騰や人口の集中、地方過疎などのさまざまな問題 も発生します。 1990年代の英国がロンドンに一極集中し金融都市としての魅力を 活性化したように、日本ももういちど東京の都市基盤整備に力を入れ 電柱の地中化や駅周辺再開発、丸の内のビル建て替え、防災に強い 都市づくりをすすめていくことになるでしょう。 円高の影響で、輸入はしやすい環境にあります。内需中心とは決して 自給自足の意味ではなく国内で必要な設備投資や環境整備に力を ふりむけるという意味です。
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円高の影響で、輸入はしやすい環境にあります。内需中心とは決して 鎖国という意味ではなく国全体に人的資源と必要な設備投資や環境整備に力をふりむけるという意味です。 民でできないなら官で 政治によって官組織や税はその実現のために機能させなければならなのです。 血管にあたる幹線となる鉄道、道路はおおよそできていると考えられるので国土をその血管を生かして国を全体的に活性化させるにはどうしたらいいかということになるでしょうか。
補足
現在は確かに円高ですが、 将来にわたる国づくりでは、その時々の通貨相場に左右されないやり方を考える必要があると思います。その意味で、輸出が(あくまで相対的にですよ)少なくて輸入が減らないとすると、通貨相場は次第に弱くなって、長続きしないと思うのですが、そんな心配は不必要なのでしょうか? > 民でできないなら官で、、全体的に活性化させるにはどうしたら、、 それが私の質問なのです。
>役に立つ内需が望ましいのは当たり前です。 それが何かを質問したのですが、お答えいただけなくて残念です。 この不安定な状態と閉塞感から 貴方のしているこのような質問が繰り返されることによって 諸々の問題を解決させる可能性を含ませながら模索して行く先に 必然的にある国家形態が定まるでしょう。 誰かがこうだといいそれに強制的に向かわせるより 漠然とした中に方向性を持たせながらそれぞれの頭の中で集約させ同じ像を結像させるほうが善いのです。 細石が自らの意志で巌となるように。 考えられる方向性は大きく二つに別れることが考えられますが 有機的に連結させ諸々の日本の抱える問題を解決する可能性の高い道はあります。 心理学的に他人は変えられませんが自分は変えられると言われるように 自分の国は変えられる可能性はあっても 他国を変えられる可能性は不毛であると考えた方がよく それに常に翻弄されるようなあり方でいいのでしょうかということになります。
- cse_ri2
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No.2です。 >マスコミ受けが理由で政策を決めるのだとしたら、それがそもそも >問題で、私にとっては論議の外です。 確かに問題外なのですが、少数派閥の出身で選挙の洗礼も受けていない麻生政権は、残念ながら政権基盤が虚弱です。 経済波及効果を考えると、内需拡大に公共投資の増額は大いに効果がありますが、これを実施するとなるとマスコミに麻生叩きのエサを与えるようなものですから、やりずらいかったのだろうと推測しています。 ただし、地方交付金を増額していますので、後は地方の裁量でやれということでしょう。(ここは景気の悪い地方の自治体が、公共工事を増額するであろうことが暗黙の了解になっていると思われます) 質問者がどう思うと、政界は別の思惑で動いているということを理解していただきたいと思います。 >農業は重要ですが、景気回復の柱になるとは、とても思えません。 産地擬装問題が後を絶たないように、消費者は国産品の食料を欲しています。つまり、間違いなくここに需要があるのです。 農業だけでは確かに景気回復の柱にはなりにくいでしょうが、農業分野には、この不景気の中でも求人があります。 農業分野への株式会社参入を認めれば、都会の若者も就職しやすくなるので、景気の浮揚(わずかばかりであっても)+失業率の低下という一石二鳥の効果も見込めるでしょう。 >2)の輸出入と内需の話は、相対バランスの話ですから、稼働率や >輸出の落ち込みなどの個別状況とは切り離して考えるのが筋だと >思います。 ??? 何か考えが間違った方向に進んでませんか? 今、製造業の工場稼働率が落ち込んでいますが、主要原因は外需の冷え込みです。 なぜ相対バランスという言葉が出てくるのでしょう? >相対的に外需が減るのなら、相対的に輸入依存も減る と私には思える >のですが、それは正しいのでしょうか? 日本は加工貿易の国なので、製品の輸出が減ればその製品を作るのに必要な原材料やエネルギーの輸入も減ります。 しかし、それ以外にも国民が生活する上で必要なエネルギーや食料も、同時に輸入しているのです。 国民の多くはまだ生活レベルを落とすまでには至っていないので、輸入の減少は輸出ほどではありません。 ちなみに、2008年11月の貿易統計速報によると輸出額は前年比26.7%の減少ですが、輸入は14.4%の減少です。 参考:ロイター『11月貿易統計の輸出額減少は過去最大、主要国・アジアで急減』 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000688-reu-bus_all >時間がかかるというのはそのとおりでしょうが、目先のことに気を >とられて本当の構造改革ができなかったのが、バブル後の日本の反省 >すべき点だと思っています。 今の不況は世界金融恐慌の影響も大きいですが、小泉改革後の日本経済が輸出主導型となっていたため、その輸出がこけた時の備えができていなかったということでしょう。 No.2の回答にも書きましたが、日本の内需を増やすのは難問です。 できることなら腰を据えて、21世紀のあるべき日本の姿をじっくり議論し、そこに向けて適切な支出を行っていくのが理想ですが、そんなことをしている余裕はまったく無いのが実情です。 個人的には、エネルギーの中東依存を減らすために、安価な水素エネルギーの開発とか、海底に眠るメタンハイドレードの活用と商業ベースに乗せる採掘方法の確立を目指して欲しいですが、これらの事業はおそらく早急に結果は出てこないと思われますので、目先の不況には役立ちにくいでしょう。
補足
追加の回答を頂きまして、ありがとうございます。 輸入の減少よりも、輸出の減少の方が大きいのだとすると、国際収支が赤字になって、それこそ日本の経済が成り立たなくなるのではないかと心配なのです。
- sudacyu
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No3です。 質問者さん自身が自分で考えて、かなりしっかりした考えをお持ちなので、端折ってしまいました。分かりずらかったようで、どうもすみませんでした。 基本的に、日本が輸出に依存した経済であることと、過去に不況が起こるたびに内需拡大をするために、国債を発行して内需を無理に拡大したのが積み重なって、国家財政が赤字体質となり、巨額の国債累積赤字を抱えているのが、今の現状です。 ですから、1)の答えとしては、内需中心の景気回復というのは、掛け声だけで具体的に実行できる策がありません。(ということで、寝言を言っていると表現しました。) 2)の質問者さんの質問は的を射ていて、全くその通りなのです。日本が、石油や食糧など輸入に大きく依存する経済である以上、輸出を増やさない限り、現在の大きな消費に支えられた豊かさ=現状レベルの景気は維持できません。 ですから、質問者さんの質問のままなので、「どう整理したらよいのでしょうか?」という質問に対して「整理できません。」とお答えしました。 ですから、財政赤字をだして無理やり内需を増やしたのが今の日本経済の規模ですから、これ以上財政赤字を増やさないで、財政均衡の内需中心の経済構造に変えれば、経済縮小になります。(ハードランディング) 私個人の見解としては、今までの景気自体がバブル経済だったと自覚して、外需の維持・拡大に努力しながら、日本人全体の生活レベルを抑え、米作中心でエコロジーなライフスタイルに変えていくことで、外需が減っても経済が運営できる方向に、ソフトランディングさせる努力をすべきと思っております。
補足
外需の維持・拡大に努めながら、外需が減っても運営できるように、 ですね。 私としては、抽象的ですが「小さな(中くらい?の)堅実な国」が望ましいです。
- sudacyu
- ベストアンサー率35% (687/1961)
1)単なる寝言です。ですから本質的には具体策はありません 2)内需中心だと、輸出が減ることになり、必然的に輸入を減らすことになるような気がします。日本が、石油や食料など輸入に大きく依存する経済であることとの関係は、どう整理したらよいのでしょうか? 整理できません。ですから、寝言です。 日本人が、もっと質素な米主体の生活をすれば内需中心の経済構築は可能ですが、経済は成長せずデフレになりますから、景気回復にはなりません。縮小均衡です。
補足
> ありません というのは、回答者さんのお答えですか? 残念ながら、2)についての、「寝言です」という回答の意味が分かりません。「整理できません」というのは、回答者さんには「できない」ということなのでしょうか? もう少し噛み砕いたお答えをいただければ、大変ありがたいです。 > 景気回復にはなりません。縮小均衡です。 とおっしゃるのは、そもそも外需中心でいくべきだとお考えだからなのでしょうか。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
1) 難問ですね。 手っ取り早いのは、公共投資を増やして政府が需要を作る手法ですが、これをやると、「建設業界へのバラマキだ!」とマスコミが喜んで批判の報道を流しますので、中々手がつけずらいです。 今のところ、地方交付税を1兆円増額することで地方で自主的に動いてもらい、マスコミの批判をかわす狙いのようですが…… 正攻法であれば、新産業の育成とか国内農業の振興などがありますが、新産業の育成は効果が出るまで時間がかかり、国内農業の振興の決め手は農業への株式会社参入の許可ですが、まだ調整ができていないのですぐには取り組めません。今のところは、農家への補助金増加を打ち出しています。 2) もし国内の生産設備がフル稼働していれば、内需を増やせば輸出は減りますが、今は不景気で工場の稼働率が落ちていますので問題ありません。 むしろ、海外が日本以上に不景気なので、輸出は勝手に落ち込んでいる状況です。 日本がエネルギーや食料を大きく外国に依存していることは、日本社会の構造的な問題です。 1と絡みますが食料については国内農業を振興すること、2については新エネルギーの開発など、脱石油社会に向けた取り組みをしていく必要があります。 ただ、どちらも実現に時間がかかりますので、目先の景気対策には役に立ちにくいでしょう。
補足
マスコミ受けが理由で政策を決めるのだとしたら、それがそもそも問題で、私にとっては論議の外です。 農業は重要ですが、景気回復の柱になるとは、とても思えません。 新産業と言っておいでですが、例えばどんな産業でしょう? 2)の輸出入と内需の話は、相対バランスの話ですから、稼働率や輸出の落ち込みなどの個別状況とは切り離して考えるのが筋だと思います。相対的に外需が減るのなら、相対的に輸入依存も減る と私には思えるのですが、それは正しいのでしょうか? 時間がかかるというのはそのとおりでしょうが、目先のことに気をとられて本当の構造改革ができなかったのが、バブル後の日本の反省すべき点だと思っています。
人の食指をそそるような内需による消費拡大では意味がない。 日本の抱える諸問題を統合的に解決していく社会形態に対して それに係わる産業の活性化によっって内需拡大する方向性を持たせなければならない。 時代は何を要請し 歴史は何を示唆するか。 敢えて輸出は減らす必要もなく 内需拡大で必要なものは今のところ円高によって輸入には有利に働くと考えていいのではないでしょうか。
補足
>食指をそそるような内需による消費拡大では意味がない と言い切っておられるのは、どういうわけでしょうか? 極端な話、ケインズ流に「穴を掘って埋めるだけ」でも景気回復効果があるといわれています。 役に立つ内需が望ましいのは当たり前です。 それが何かを質問したのですが、お答えいただけなくて残念です。
補足
日本の流通業、住宅産業は遅れているという話は聞いたことがあります。 都市の再開発は良さそうに思いますが、東京への集中がもっと進むとしたら、(次の大震災のことを思うと)私は避けて欲しいです。 全国分散、地方都市中心で願いたいですね。 国内では、医療、社会保障、食料安全などがもっとも望まれていると思いますが、こういった関係は「内需拡大」につながると考えてよいのでしょうか?