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薄膜干渉の問題
白紙の上に厚さd=0.03mmのサランラップを置いて、反射強度のスペクトルを測定しました。 結果:http://briefcase.yahoo.co.jp/ これから厚さと屈折率の積、また各波長領域における屈折率を求めろ というのが問題です。 例えば波長が600nm~700nmの範囲で解析すると反射強度が最小のとき 598nm~699.79nmの間に10波長あるので、波長は10×10^(-9)(m)ですよね?これを2nd=mλに代入すればよいとは思うのですが、mの値をどう定めればよいのでしょうか? またサランラップの屈折率はいくらになるでしょう?
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i2718I さんのニックネームが分からないで反射強度のスペクトルが見れません。 反射率が極小となる波長を λ としたとき 2*n*d = m*λ --- (1) が成り立ちます(m は正の整数)。d が膜の厚さ、n が膜の屈折率です。反射率がある波長λ1で極小となって、それより波長の長いλ2でまた極小となるとき(その間に反射率の極小はない)、m の値は1だけ違っています。つまり、k を未知の整数としたとき 2*n*d = k*λ1 = ( k - 1 )*λ2 --- (2) が成り立つということを式(1)は示しています。λ1 と λ2 が分かっていれば、式(2)の2番目と3番目の式から k*λ1 = ( k - 1 )*λ2 → k = λ2/( λ2 - λ1 ) --- (3) になります。式(2)、(3)より n = k*λ1/( 2*d ) = λ1*λ2/{ 2*d*( λ2 - λ1 ) } = 1/{ 2*d*( 1/λ1 - 1/λ2 ) } --- (4) で屈折率が計算できます。この屈折率は波長λ1とλ2の間の平均屈折率です。その隣の山(λ2~λ3)についても同じように計算すれば波長λ2とλ3の間の平均屈折率になるので、これを山の数だけ計算すれば、「各波長領域における屈折率」が求められます。「厚さと屈折率の積」は、厚さが分かっているので、「厚さ×各波長領域における屈折率」になります。 λ1 = 598E-9、λ2 = 608E-9、d = 0.03E-3 としたとき、式(4)の結果は n = 0.588 になってしまいます。参考URLの2ページの右上を見ると、サランラップの屈折率は 1.6 とあるので、反射率ピークの数は23個くらいになるはずです。あるいは、反射率ピークの数が10個というのが正しいのなら、サランラップの厚さは 0.011mm というのが正しいのかもしれません。
お礼
サランラップの厚みは11μmでした! どうもありがとうございました。