- 締切済み
ビル・ゲイツだけ、何故「ビル・ゲイツ」なのか
マスメディアでの表記の問題です。 外国人を紹介するのに、日本のメディアでは基本的に姓名だけを用います。プーチン大統領、ケリー国務次官補、シラク大統領……。フセイン大統領なんか、実はフセインというのは本来父親に付けられた名前だというのに、「日本でいう“姓名”のような意味合いがある」とかいうことで、フセイン大統領です。 なのにですよ、何故、ビル・ゲイツさんだけ「ビル・ゲイツ会長」だったりするわけでしょうか??? 最初、私は、「ビルゲイツ」という苗字の人かと思ってしまいました、よん。 マスコミの方のご見識を伺いたい……なんてね。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- lequeos
- ベストアンサー率54% (308/566)
メディアにより扱いは多少違っていると思いますが、基本的に(主要国の)元首・首脳は、名前の一部を省略して表記しています。ブッシュ、シラク、プーチンの各大統領がその例にあたるでしょう。 ケリー国務次官補ですが、新聞メディアでは、一応その記事で初めて出る場合には「ジェームズ・ケリー」とフルネームを書いているようです(見出しでは単に「ケリー」となってしまいますけれども)。つまり、おびただしい回数登場する人物であっても、その国にただ一つしかない公職に就く人以外の場合は、フルネームを一度は表記するというのが、経験的なルールといえるのではないでしょうか。 それは国内でも同じ(というか国内の原則を国際ニュースに応用した)ですが、自民党など主な政党の三役は、その職にいる間は、名前を省略して表記されています。また一部の地方紙や、全国紙の地域版では、その県の知事の名前を省略して表記しています。やはり、一人しかいない公職者だからです。 ビル・ゲイツ氏は確かに有名人ですが、公職者という意味でこの基準に該当しない。よって、初出の場合には常に「ビル・ゲイツ会長」と表記されることになります(新聞では二回目以降はゲイツ氏、ゲイツ会長というように表記されているはずです)。ただ、放送では、特に報道番組でなくコメンテーターが気楽にしゃべる番組の場合、音が日本語で5音節と短いこともあるので、フルネームでゆっちゃっているばあいがあるのではないかと思います。
その人、個人を指す場合か、公の立場を考慮するか、の違いではないでしょうか。 ブッシュ大統領ですが、よく、ジョージ・ブッシュともいいます。 他にも、レーガン大統領→ドナルド・レーガン。 カーター大統領→ジミー・カーター。 フセイン大統領→サダム・フセイン。 ビル・ゲイツ氏の場合は、政治的配慮は要らないと思います。 他に、 ヘンリー・フォード。 トーマス・エジソン。 ヘレン・ケラー。 タイガー・ウッズ。 こんな感じでしょうか?
お礼
しばらく出払っていたこともあり、お礼をお伝えするのが遅くなりました。ありがとうございました。 (No.3に、当面のコメントを掲出しました。よろしくご一覧ください。)
- ShaneOMac
- ベストアンサー率39% (356/898)
プーチン大統領、ケリー国務次官補、シラク大統領 全部それなりの肩書きがある人です。 ニュースで小泉総理とか福田官房長官とか言うのと同じです。肩書き付きの場合はフルネームで言うことは少ないです。日本の総理も官房長官も一人しかいませんから混同しようがありません。 ビル・ゲイツも“会長”を付けるならゲイツ会長でも良いでしょう。それにしても一企業の私人に過ぎませんからね。ただの会長はいっぱいいますからどこのゲイツ会長か分かりません。
お礼
しばらく出払っていたこともあり、お礼をお伝えするのが遅くなりました。ありがとうございました。 (No.3に、当面のコメントを掲出しました。よろしくご一覧ください。)
お礼
しばらく出払っていたこともあり、お礼をお伝えするのが遅くなりました。その間、ShaneOMacさん、my_paceさん、lequeosさんから回答をいただきました。ありがとうございます。 当面の理解とコメントを、以下にあわせて申し上げます。 基本的には、みなさまからご指摘をいただいた点に異論はありません。私は専門紙の原稿起こしの業務経験があり、その際、1)混同を避けるため、初出時に所属およびフルネームを示す、2)読みにくさと紙面の無駄を避けるため、2回目からは苗字だけを使う、3)公職者など判別が容易な場合などは、1)の限りではなく、最初からファーストネームを略す、という原則が部内的に確立されていました。 ただ、私の疑問は、ことゲイツ会長についてはこの原則から逸脱していることがあり、「これでもか」とビル・ゲイツが最後まで出てくる慣用が見られるという点です。きちんとしたデータを収集する術もないのですが、自分としては複数回名前が出てくるとき、最後までビル・ゲイツがセットになって紹介されることが多い印象があります(とりわけ、放送で顕著)。また、新聞でも、本文でちゃんと「マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長」と紹介されているのにもかかわらず、記事に添えて掲出された写真のキャプションにやはり「ビル・ゲイツ会長」となっていたのを見た経験が何度もありました。こうした扱いをされる例は、公人は既にご指摘いただいている通りで言うに及ばず、他の企業人でもあまりそういうことはないように思われます(例えば、ウェルチ会長が「ジャック・ウェルチ」と紹介されるのは、せいぜい初出時に限られているのではないでしょうか)。 ただ、my_paceさんからご紹介いただいた民間人名の例示を見て思ったのですが、ビル・ゲイツ会長に勝るとも劣らず同様の傾向が強い人もいそうです。例えば、「ヘレン・ケラー」や「タイガー・ウッズ」。ケラーさんとかウッズ選手という表現を見聞きすることはほとんどないように思われます。他方で、「エジソン」などは特段に所属・役職があるわけでもないのに、トーマスをくっつけて言うことは少ないのではないでしょうか。ついでながら、「ヘンリー・フォード」は、ゲイツ/ケラー/ウッズ組とエジソン組の中間くらいという印象です。音節の上でも、前者が特段に短いというわけでもなく、ますますどうしてなのだろう……。 いずれにせよ、いろいろなご指摘ありがとうございました。