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(音作り)モニタヘッドフォンの音を基準にすべきでしょうか?

当方アマチュアで音楽活動をやっています。 作曲や、曲のMIX、マスタリングなどを良くやるので モニタヘッドフォンとして定評のあるSONYの MDR-CD900STというヘッドフォンを最近購入しました。 このヘッドフォン、音の解像度がよく、非常によい出音をするので 気に入っているのですが、一つ悩みがあります。 それは、このヘッドフォンで作曲したり音作りをしていると、 必ず他の環境(主に民生用スピーカー、ヘッドフォン)で 鳴らしたときに、ダイナミクス(音量)のバランスが 崩れるんです。例を挙げると、ミックスダウンした曲の ヴォーカルの音量が異様にデカくなってしまったり、曲のダイナミクス の変化(音量変化)が極端になったり…そう、すべてが極端な方向に 行っちゃうんです。 しかもMDRの方で聴くとそれがちょうどいいバランスだったりして 困り者です。民生用のスピーカーの音を基準に修正すると、今度は MDRで納得のいかない音になります。逆にMDRを基準にすると 民生用でバランスが崩れます。中庸がいいのかと、両方でそこそこ 聴けるように調整すると、どっちつかずのイマイチな音になってしまいます。 曲作り、音作りにはMDRを基準にしたほうがいいんでしょうか? 民生用スピーカーを基準にしたほうがいいんでしょうか? それともその中間に調整するべきでしょうか。 アドバイスを宜しくお願いします。

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  • kenta58e2
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回答No.5

No.2ですが、まぁ蛇足な話ですけども >ガーン!ショックです。そうなんですか!?。CD900STで >作りこんだ音がもともと崩れているなんて…ショックで暫く >立ち直れそうに無いです。 という点ですが、まぁ私も同じ事を考えた事はあるのでお気持ちはわかりますが、No.4の方もおっしゃっているとおりで、要するに「自分の耳が本物の音(あるいは本来の音)をわかっていない」というのが、私の場合では主原因でした。 それを踏まえても、CD900STの音の正確性は大した物で、ミックスダウンがうまくいかないのはCD900STが悪いのではないのです。要は「正しいバランス感覚を自分の耳が持っていない」というか「誤った音を自分が正しいと思い込んでいただけ」というのが、私の場合でしたね。 強いてCD900STを責めるとすれば、本来なら他の音にマスクされて埋もれてしまうような音も、きちんと再生できてしまうという点はあります。 このことは、例えば「かすかでも一定の存在感のある音をここに置きたい」と言うような場合に、CD900STでちょうど良いイメージにしても、他の再生機器で聞くと埋もれてしまって存在のかけらもわからなくなる…とか、逆にCD900STで調整したあるパートが、他の再生機器では思ったより抑え気味に聞こえるため、CD900STではもっと引っ込めたはずのパートが他の再生機器では必要以上に表にしゃしゃり出てくる…なんてことは、私も今でも結構やる失敗です。 ただ、このあたりは自分の耳の鍛錬ももちろんですが。つまるところは場数と慣れで、自然と修正できるようにはなっていきます。それよりも、 >それに民生用ので良く聞こえるようにするなら、最初から >民生用のヘッドフォンなりスピーカーを使ったほうがいいような >気もしますから…うーん正直辛いです。 という方が危険です。 実際、私もそう思った時期があったのですが、民生用に走ると結局はさきに書いた「自分の耳が本物の音(あるいは本来の音)をわかっていない」という部分が全く解消されないまま、フィーリングだけでミキシングしてしまう事になります。これは私自身がその罠に陥って、随分と回り道した事から、他人さんには絶対にお勧めできないです。 他の皆さんも言われているとおり、「これが本来の音」という絶対的な基準を身に付ける事については、とことんストイックならないといけない時があります。その時に頼りになるのはやっぱCD900STで、民生用の再生機器では到底その意気には到達できません。ここは私は、自分の経験からきっぱりそう思います。 ただ、自分のまとめ上げた「(自分にとっての)本来の音」が、民生機器ではどう聞こえるかという検証は必要です。そのためには、私のカーステやミニコンポのような『民生機器再生検証用計測器』はあってもよいかと思います。 >私個人の欲としましては、CDR900STは非常に細部まで >音を作りこめるヘッドフォンなので、音作りの時には手放せない というのは、今の私にとっても同じです。細部を作り込む時のチェック用としては、私にもこれに勝る物はありません。 問題は『作り込み方』の方なんです。要は、作り込もうとする『耳』が、まだ鍛えられていないからうまくいかないというのが、真相だと思います。少なくとも私はそうでした。 その意味では、ちょっと余計なお世話は承知ですが >あえて言うなら、MIXの時にはリファレンスを聴いたときの耳で >バランスを整えてますね。それに普段のリスニング環境も最近は >MDRばっかりなので(ほかの音に満足できなくなりましたw) >MDRの耳にチューンされつつあると思います。 というのは、私にはちょっと危険な気がします。 CD900STで最高に聞こえたから、その通り再生されたい…というのは、クリエーターとしてはユーザーに対する単なる我が儘なんです。 このメディアを、誰が(何で)聞いても「こういうイメージで聞けるようにまとめたい」というのが、たとえアマチュアでもクリエーターの正しいベクトルだと思うんですよ。 やはり最終的には「CD900STでこう聞こえるという事は、一般的な再生環境ならこんな感じになる」と、いわばCD900STは「自分のサウンドを綺麗に正確に聞く機器」ではなく、「自分のサウンドをとことん図る計測器に過ぎない」と徹底的にストイックに構えるくらいで正解だと思いますし、モニターとはそもそもそういう物だと思います。 だから、CD900STに耳がチューンされてしまうようでは、この「誰が聞いても…」は絶対に不可能になってしまいますから、あまり建設的なベクトルとは、今の私は思いません。 少なくとも、今の『耳』のままでCD900STから聞こえるサウンドだけに特化したミキシングを進めていく分には、自分の作品が民生機器で再生された時の違和感に対する壁は崩せないと思います。 あと、 >いちおうその点には配慮して、ミックスには必ずリファレンスを >用意するようにしています。似たようなジャンル、曲調の曲を >チョイスしてそれを何度か聴き、そのイメージ、バランスでMIX >するようにしています。 という点ですが、実際私も今でも質問者の方と同じようにやってるんですが、最初の頃は、このやり方ではうまくいきませんでした。 試行錯誤した結果、ようやく気が付いたのが「音像位置と音量の関係」と「音の大小と音の距離感の関係」です。これが全然わかってないうちは、なかなか脱却できませんでした。 CD900STだけで聞き込んでいると、音を左右に振ると、例えば左一杯に振った音はかなり「近く・大きく」聞こえます。これは、CD900STが肘用に「正しい音量と音像位置」で再生しているから当然こうなります。しかし、同じソースをスピーカで聞くと、CD900STで聞いたのとは打って変わって音量が小さめかつ遠めになります。耳感覚だけでなく、単純にメーター見ても音量は変わってないにもかかわらず、そうなります。 実際には、これがCD900STの真骨頂で、どんな状態でもメーター通りに音が返ってくるのですが、スピーカで聞くと必ずしもそのようには聞こえないのです。 なので、左右にパンを振った楽音に見合う大きさでセンターのボーカルを調整すると、スピーカで聞いたらボーカルだけやたら飛び出て大きく聞こえます。でも、メーターではCD900STで聞いた時と何ら変わりはありません。 で、民生用ヘッドフォンも、種類によりカラーは違いますが、CD900STに比べればスピーカ的な鳴り方をするチューニングです。また、モニタースピーカではなくミニコンポなんかなら、さらに左右に広がった音ほど距離感が遠くに聞こえます。 こういうのは、CD900STが正確無比であるが故の特性です。こういう点でも、『正確な計測器』的です。しかし、計測器だからこうでないと正しい音量感と距離感が判定できないのであって、民生機器ではそういう再生はしないわけです。 そういう特性を体感するには、やはり多少は場数も必要ですし、マスタリングも終わった完成品よりは、その手前の段階の音源で聞き比べしてみるのも私には結構勉強になりました。 良いマスタリングができているプロの音源は、CD900STで聞いても音量バランスがよいので左右にパン振ってる音源もあんまり違和感ないんですね。でも、CD900STでもちゃんと距離感は出てるはずなんですが、耳を鍛えないと「距離感の違い」と「音量の大小の違い」の差がなかなかわかんないんです。なので、CD900STでリファレンスと同じようにミックスしたつもりでも、音量だけ似たようにしただけでは、スピーカ再生した時に明らかに違ってくるんですね。 こういうところは、私もまだ壁にぶち当たっていて完全には越せていませんが、そういう面も確かにあります。 確かに、 >スピーカーの周波数特性って色々だし、最近はプレイヤー側で >イコライザがかけられる場合が殆どなので、すべての環境で >バランスよく鳴らすことは不可能だと思うんですね。 ということは、確かに一定真実だと思いますが、ただ、バランスというのは「周波数特性のバランス」だけでも「各音源の音量バランス」だけでも「各音源の定位バランス」たけでもありません。この主要な3つのバランスを踏まえ、互いに密接に関連しあう総合的なバランスで全般的なバランスになります。 私は素人PA屋でもありますが、プロ用EQらいざ知らず、民生コンポ等のEQそこそこいじったからといって、各音源の音量バランスや定位バランスは、本来そうそう極端に崩れるものではありません。ところが、自作音源で音量バランスや定位バランスが不安定なもののEQをいじれば、音量や定位も連動してもの凄く変化します。これが、バランスがなってないミックスの例です。もっとひどいと、ボリュームを大小しただけで、各音源の距離感がバラバラに動く事さえあります。これは最低なミックスです。 その意味でも、良いバランスの取れた音源は、何で聞いてもバランスが崩れないというのは本当ですね。 こういうものは、ただ単純に作品の周波数特性がフラットなら得られるという物ではありません。だから、必ずしもフラットなモニター環境があれば獲得できるという物でもありませんし、フラットな再生環境なら間違いなくバランスが取れるとも言い難いです。 逆に、私などは、自分の作品の真価を聞いて貰うためには必ずCD900STが必要です…ということになってしまう作品を作りたいとは思いません。やはり、カーステでもミニコンポでもiPodでも、そこそこ聞けるものにしたいと思います(プロのマスタリングでは事例はいくらでもあるんですから)。 そういうためには、特定の再生環境にこだわったミックスダウンをするよりは、「計測器(CD900ST)の使い方スキルを上げるとともに、計測結果と実際の違いについて実戦経験を積む」という方向性の方が、ベクトルとしては正解じゃないかと信じています。

Wunderlich
質問者

お礼

詳細なコメント、どうもありがとうございます。 大変勉強になりました!!。 そうですね、確かにMDRだけに絞ったミキシングは安易な逃げ ですし、危険性をはらんでいると、読んでいて痛感しました。 まずは自分の耳と経験を積むべきなんですね。 この辺は何度もいろんな曲を、いろんなスピーカーで鳴らしてみて 試行錯誤して…自分で探していくしかないのでしょう。 MDRだけでやっていこうとした自分が恥ずかしくなりました。 皆さん苦労して体得してらっしゃるんですね。 私もがんばって最高のMIXができるように努力したいと 思います。 それではみなさん、素晴らしいアドバイスをどうもありがとう ございました。

その他の回答 (4)

noname#101325
noname#101325
回答No.4

ANo.1です。 再びの回答申し訳ありません。 私の投稿を見て、ちょっと自分の言いたいことが上手く書けなかったかなと思いましたので、訂正補足させてください。 ミックス初心者の方が無意識のうちに基準にしているバランスってなんでしょうか。 おそらく普段聞いている再生環境の音だと思います。 私の場合、歩きながらのiPodが普段もっともよく使う再生環境でした。 そのため無意識のうちに低音小さめのバランスが基準として耳に記憶されており、最初の曲はモニターでiPodバランスに作ってしまい、iPodで聞くとさらに低音が痩せて・・・ということになってました。 これがもし普段リスニング用のスピーカーを使っている方だったらなら、低音強めのミックスを作りやすい傾向になるかもしれません。 もし質問者の方がMDR-CD900ST+オーディオインターフェース以外の環境で普段音楽を聴いているのなら、よく聴く曲をMDRで聴いてみてください。 それが本当の音です。 MDRか民生スピーカーを基準にするかというのが質問の要点でしたが、MDRを基準にしたとしても、あなたの中のバランスが民生よりになっていたら”MDRで民生スピーカー的な音”になってしまうかもしれないし、それを民生スピーカーで再生したら意図しないバランスになってしまうのは当然というわけです。 もしこれがあなたに当てはまるようでしたら、自分のなかで基準となっているバランスを見直してみることが必要かなと思います。 余談ですが、プロの方の本に「必ずどの環境でも同じように聞こえるミックスがある」と書いてありました。 私もまったく同じとまでいきませんが、ほとんど違和感なく聞こえるミックスを一度だけ作れたことがあります。

Wunderlich
質問者

お礼

なるほど、普段リスニングしている音に耳がチューンされている というわけですね!。 いちおうその点には配慮して、ミックスには必ずリファレンスを 用意するようにしています。似たようなジャンル、曲調の曲を チョイスしてそれを何度か聴き、そのイメージ、バランスでMIX するようにしています。 あえて言うなら、MIXの時にはリファレンスを聴いたときの耳で バランスを整えてますね。それに普段のリスニング環境も最近は MDRばっかりなので(ほかの音に満足できなくなりましたw) MDRの耳にチューンされつつあると思います。 MDRか民生スピーカーか、どっちを基準にするかについては、 頂いたアドバイスもうけ、色々考えたのですが、やはりMDRを 基準に据えていこうかなと思っています。理由は、スピーカーの 周波数特性って色々だし、最近はプレイヤー側でイコライザが かけられる場合が殆どなので、すべての環境でバランスよく鳴らす ことは不可能だと思うんですね。なのでその際、偏った周波数 特性の音源を作るよりはMDRのフラットな特性で作ったほうが どの環境でもそこそこ鳴るようになるのでは?と考えたからです。 まぁもともとそういう意味でモニタヘッドフォンは周波数特性が フラットになっているんだとおもいますしね。 そんなわけで今後はMDRを基準に音作りをする事にしました。 なにか異論がございましたら何なりとお願いいたします。 アドバイス有難うございました。

  • jakarta
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回答No.3

No2の回答の前半でいわれていることがだいたいあてはまると思います。 >ダイナミクス(音量)のバランスが崩れるんです。例を挙げると、ミックスダウンした曲のヴォーカルの音量が異様にデカくなってしまったり、曲のダイナミクスの変化(音量変化)が極端になったり これは単純にミックスのやり方に問題があります。特にヘッドフォンでミックスしてボーカルが大きくなりがちというのは初心者によくあることです。 DAWを使っているならマスタートラックにスペアナやVUメーターをさして動き方を見張ってみるのがいいと思います。多分曲を通してムラがあったり極端に一部の周波数域が飛び出しているはずです。 自分の中である種の基準ができればあとは使い分けなので何を基準にすべきかというのはご自身で判断されるのがよいと思います。

Wunderlich
質問者

お礼

>これは単純にミックスのやり方に問題があります。特にヘッドフォンでミックスしてボーカルが大きくなりがちというのは初心者によくあることです。 なるほど。やはり皆さん経験されている事なのですね~。 >マスタートラックにスペアナやVUメーターをさして動き方を見張ってみるのがいいと思います。多分曲を通してムラがあったり極端に一部の周波数域が飛び出しているはずです。 なるほど、スペアナを見るというのはいいかもしれませんね。 それでEQでバランスをとると…。その場合ってスペアナの グラフがフラットになるのがいいんですかね?。イマイチ その辺の基準がよく分からなくって。EQも使いどころが 難しいエフェクトですよね。何をもって正解とするか。 どこに基準を置くか。 難しいところです。 個人的にはやっぱり業界でデファクトスタンダードになっている 900STでの原音を重視して、EQとかは最低限に留めたい ところですね。その辺が基準の置き所でしょうか。 回答有難うございました。

  • kenta58e2
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回答No.2

私もそうでしたが、ミックスダウンのテクニックが身に付いてきて、いろいろなテクニックを使うのが『面白くなって』来た時に必ずぶち当たる壁ですね。かくいう私も、壁を乗り越えたとは言い難い、大した腕前ではないですが(^^ゞ 先に辛口に言えば、 >必ず他の環境(主に民生用スピーカー、ヘッドフォン)で >鳴らしたときに、ダイナミクス(音量)のバランスが >崩れるんです。 ということは、本当はMDR-CD900STで聞いている音の段階で崩れているんです。私も、そのことに気が付くのにかなりの時間を要しましたが、本当です。 >しかもMDRの方で聴くとそれがちょうどいいバランスだったりして困り者です。 というのも、一時、私も同じ問題にぶち当たって相当悩んだ事があるんですが、結論としては、その「自分がMDR-CD900STでバッチグーだと思った音が、実はバランスが崩れた音だった」というのが正解でした。 結局は、「MDR-CD900STでこう聞こえるということは、ミニコンポ等で再生するとどういう音になるか」ということを、何度も何度も、いろいろなパターンで聞き比べして、体感体得していくしかなかったですね。 私の場合、今でもプリ完成版をMDR-CD900STで作ったら、他のモニタヘッドフォン、自分のモニタ環境、CDに焼いて家のミニコンポ、カーステレオで、それぞれ数回聞き比べしてます(そこはアマチュアの道楽なので、時間はある)。ただ、その聞き比べすべてで「これで良し」と完全に満足行く作品までは作るに至っていませんけども(^^ゞ それでまぁ、これは私の個人環境の問題ですが、バランスという面では私の場合はカーステレオで良い感じにまとまると、大体どんな環境で再生しても自分の許容範囲に収まるので、最終バランス確認はカーステレオで合わせるケースが多いです。 そのため、モニタースピーカ環境もミニコンポとカーステの間くらいの『聞こえ具合』(必ずしも音響特性というわけではない)を狙いたいという事で、試行錯誤した結果、ちゃんとしたモニター専用スピーカではなく小型のPA用スピーカと、パワーアンプも小型のPA用パワーアンプを使っています(結果的には結構安く付きました(^^ゞ)。 その意味では、私の場合はミックスダウンで ・パート毎の単体の音の調整 ・パート間のレベルバランスと音像位置の調整 ・特殊効果を狙う場合の効果音の出入りの調整 まではMDR-CD900STとAUDIO TECHNICAのATH-M40fs(低音はこっちの方がCD900STよりスピーカに近い)、AKG K271S(アコースティック楽器の単体音調整はこれに限る)を使い分けて、もちろんCD900STをメインとしてまとめていきますが、マスタリング段階になるとモニタースピーカとATH-M40fs主体に切り換えています。 狙いは、私の場合はやっぱりミニコンポでどう聞こえるか…に、一応は主眼を置いていますけどね。 てなわけで、私のやり方では、むしろMDR-CD900STで『私の耳で』ベストバランスに聞こえたら、「あ、多分なんか間違ってるな」と思うようになりました。そういう時は、再生をモニタースピーカに切り換えて、今までの音の記憶を総動員して修正かけます。 で、修正後、MDR-CD900STで聞くと、まぁ大抵はボーカル等の中心的な音が「引っ込み気味」になりつつ、パンを左右に振った高めの音のサイドギター音などは、妙に耳元に出っ張ったような音になります。なんというか、自分の前方にステージがあって、そこにバンドが並んでいるのではなく、バンドの楽器が自分を中心に半円状に自分を囲んで演奏している感じに近くなりますね。 でも、これをモニタースピーカなりミニコンポで聞くと、耳元に迫っていた音が自分から引きはがされて前方の仮想ステージ上に貼り付いた感じになって、横方向のステレオ感がピッタシ合う…というような感覚ですね。これが、当初の狙いに近い音になる場合が多いですね。 あとは慣れの問題で、今ではMDR-CD900STで、特にパン開きを多用している曲などでは、ともすれば耳にまとわりつくような感じで「よし、ベストバランスに近いぞ」と判断できるようになり、実際再生してみるとその通りになっている…というようになってきました。 ここまで来るには、自分の好きな曲や業界でテストレコード的扱いを受けている曲(Donald FagenのNightflyとかね(^^ゞ)を、自宅コンポ、友人宅のステレオ、カーステ、その他の手持ち機器でいろいろ聞き比べ、コンポ等ではCD900STを突っ込んでみたりして、どういう楽器がそれぞれどう聞こえ方が変わるかは研究しましたし、今でもカンを養うためにちょくちょくやってます。 ちなみに、これは再生環境によるでしょうが、私の環境ではMDR-CD900STでちょうど良い低音感にすると、スピーカ再生では低音出過ぎになります(なので、低音域のバランスではMDR-CD900STはあまりアテにせず、CD900STより低音が素直に出るATH-M40fsの方でバランス取りします)。 ま、長文になっちゃいましたが(^^ゞ 要は「どう調整すべきか」を考える前に、「どう聞こえるか」にもっと真剣に向き合うべきだった…というのが、私の体験です。 参考になれば幸いです。

Wunderlich
質問者

お礼

>結論としては、その「自分がMDR-CD900STでバッチグーだと思った音が、実はバランスが崩れた音だった」というのが正解でした。 ガーン!ショックです。そうなんですか!?。CD900STで 作りこんだ音がもともと崩れているなんて…ショックで暫く 立ち直れそうに無いです。 もともとCD900STは偏りのないミックスや音作りを目指して 購入したものだったので、それが逆にバランスブレイカーになっている という事実は正直受け入れ難いものがありますね。 それに民生用ので良く聞こえるようにするなら、最初から 民生用のヘッドフォンなりスピーカーを使ったほうがいいような 気もしますから…うーん正直辛いです。 私個人の欲としましては、CDR900STは非常に細部まで 音を作りこめるヘッドフォンなので、音作りの時には手放せない レベルまで来ており、このヘッドフォンで作った音がダメと 言われるとちょっとショックっていうか辛いなぁと思います。 できれば900STのバランスで曲をリリースしたいんですが ダメですよね?。 んーやっぱ安いヘッドフォンとか買って色々バランスを見るべきなのか。 うーん。 >ちなみに、これは再生環境によるでしょうが、私の環境ではMDR-CD900STでちょうど良い低音感にすると、スピーカ再生では低音出過ぎになります それ!わかります!。CDR900でちょうどいい低音感にすると 他の環境では音の真の無いうすっぺらーい音になるんですよね。 極端な言い方をするとイコライザでMid~Highを上げたような、 ラジカセ音質になっちゃうんです。これって密閉型特有の現象 なのかな?。ん~オープンエア型のヘッドフォンも試してみる べきなのか…。 ともあれ、非常に詳細なアドバイスどうもありがとうございます。 私なんかのために貴重なお時間を割いてくださりまことに有難う ございました。

noname#101325
noname#101325
回答No.1

当然モニター環境と一般の音楽再生環境とでは再生可能な周波数帯域が違いますし、意図したバランスから少し変わってしまうのは致し方ないことです。 モニター環境は周波数帯がフラットで、再生環境としては優れていますよね。 ところがiPod+数千円のイヤホンだと驚くほど低音がやせて聞こえてしまいますし、モニター環境で低中高がバランスよく聞こえるように作ってしまうとiPodなどでは中高音がキツすぎて耳に痛いということになりがちです。 リスナーはみんな優れた再生環境を持っているわけではありませんし、やはり低中レベルの再生環境のことを考慮してミックスする必要があります。 >曲作り、音作りにはMDRを基準にしたほうがいいんでしょうか? 民生用スピーカーを基準にしたほうがいいんでしょうか? 使用するのはモニターヘッドフォンでいいと思いますが、民生用スピーカーでどのように聞こえるか、すなわち低音がやせることを前提にミックスしたほうがいいと思います(モニター環境では低音が少し出すぎなぐらいのバランス)。 また、低音がやせると当然中高音域が目立ってくるので、耳に痛い音になる場合はEQで1kHz~5kHzあたりでポイントを探して下げてやるといいでしょう。 ちなみに民生環境で問題ないバランスになっているかのテストもプロのミキサーさんたちはやっているようですよ。 あと、質問者の方はトラック音量の調整を第一に考えているようですが、それだと音量感が一気に激減してしまうこともありますよね。 私はEQで出すぎた周波数を削り、その上で音量を調節したほうがいいと思います。

Wunderlich
質問者

お礼

>当然モニター環境と一般の音楽再生環境とでは再生可能な周波数帯域が違いますし、意図したバランスから少し変わってしまうのは致し方ないことです。 やっぱそうですよね~。 この辺は私も致し方ないかなと思っています。 >モニター環境で低中高がバランスよく聞こえるように作ってしまうとiPodなどでは中高音がキツすぎて耳に痛いということになりがちです。 >すなわち低音がやせることを前提にミックスしたほうがいいと思います(モニター環境では低音が少し出すぎなぐらいのバランス)。 なるほど、これは参考になりました。 >ちなみに民生環境で問題ないバランスになっているかのテストもプロのミキサーさんたちはやっているようですよ。 ええ、その事は知り合いからも聴かされていたのですが、 どうにも民生用のもので聴いたときのバランスが気に食わなくって…、 できればモニタ環境で作った原音をなるべく保存する感じで 仕上げたいんですよね。 >私はEQで出すぎた周波数を削り、その上で音量を調節したほうがいいと思います。 なるほど、これは参考になりました。EQですか~盲点でした。 トラックごとの音量調整の事ばかり考えていたもので…。 たしかにEQで調整すると民生用でもいい感じで鳴るように なりますね。なにより楽でいいです(笑)。 ただやっぱりCD900STで聴くとバランスが 崩れますが、これは仕方ないのでしょうね。 アドバイス有難うございました。