- ベストアンサー
ダランベールの微分方程式とは?
- ダランベールの微分方程式は、 y=2x(dy/dx)+(dy/dx)^2 という形式の微分方程式です。
- 解法の1つは、変数変換を行い、新しい変数 p=(dy/dx) を導入する方法です。
- 質問の1点目では、p を消去して方程式を解く方法についての質問があります。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
以下のように式に番号を付けます。 y=2xp+p^2 …(1) 3xp^2+2p^3=C …(2) (1)式から、 p^2=y-2xp …(3) これを(2)式に代入して、 3x(y-2xp)+2p(y-2xp)=C ⇒3xy-6x^2p+2py-4xp^2=C p^2のところに再び(3)式を代入して、pについて解くと、 p=(xy+C)/2(x^2+y) …(4) となります。これを(1)式に代入して、 y=p(2x+p) =((xy+C)/2(x^2+y))(2x+(xy+C)/2(x^2+y)) =((xy+C)/2(x^2+y))((4x^3+5xy+C)/2(x^2+y)) 分母を払って整理すると、 3x^2y^2+4y^3=C(4x^3+6xy+C) …(5) (答) となります。 特殊解とは、一般解((5)式)の定数Cに特定の値を入れたときの解 のことをいうので、Cの値に応じて無数にあるわけですが、いまの 場合、C=0を代入すると、(5)式は、 3x^2y^2+4y^3=0 ⇒(3x^2+4y)y^2=0 …(6) となるので、解は、 y=0 …(7) または、 y=-(3/4)x^2 …(8) となります。もちろん、他にもCの値を変えれば、無数に特殊解が あります。 ちなみに、「特異解」を求めるには、(5)式の包絡曲線を求めれば よいので、(5)式をCで偏微分した式において、 ∂y/∂C=0 とおき、これと(5)式からCを消去します。これを計算すると、 y=-x^2 となりますが、この式は与式((1)式)を満たさないので、特異解は 無いことになります。
お礼
非常にわかりやすいご解答、ありがとうございます。 本当によくわかりました!! 質問をした連立方程式がどうやっても解けなかったので、 この解答を見たとき、感動すら覚えました。 本当にありがとうございます!!!