スカート男子は2種類しか認知されていないのですか?
自称スカート男子です。
男性がスカートを着用することは近頃は結構認知されてきていますし、実際に穿いて歩いて咎められたりもしません。
ただ、一般的にメディアやネットなどで「スカート男子」として取り上げられているものが、後述する2種類しか無い様に見えず、それ以外の表現方法の方がスカート男子としては扱われていない様に感じます。
2種類しか無いのでしょうか?もしそうだとしたらそれはなぜでしょうか?
一つが、スカートのみならず、女性向けのファッションやコーディネート、場合によってはメイクなども総合的に取り入れていく「ジェンダーレス系スカート男子」です。
非常に女装と間違われやすいのですが、女装が女性性を目指した結果、女性的なファッションをすることになったという結果が付くのに対して、こちらは性差にとらわれないファッションをした結果、結果的に女性的な見た目になるという物なので、過程と結果が逆転しており、目指している性別も異なる物です。
こちらは近年のジェンダーレスな文化やLGBTの話題とミックスされる形で、話題になっています。
もう一方が、現在の男性のコンサバティブなスラックスとシルエットや露出度を変えずに、袴やキルトなどのスカート型の民族衣装の味付けをした、現在のどちらかと言うとコンサバティブなメンズファッションの発展系としてのスカート男子ですね。
ヨージヤマモトや、Utilikiltsといった、ファッションブランドが出している、基本はロングスカートで黒がメインという、男性用スカートです。
こちらはこういったファッションブランドが推していることであったり、現在のメンズファッションとそこまで大きな違いがないことや、ロングスカートがメインなので脚を見せることに抵抗のある男性でも受け入れやすいという受け入れやすさから、一定の認知を得ていることで、時折話題になっていると感じます。
その点、それ以外の路線のスカート男子ってあまり話題になりませんけど、なぜ認知されないのでしょう?
僕の場合、この「どっちの路線でも無いスタイル」をやっているのですが、客観的にはあまりスカート男子として捉えられていない様に感じますし、感じ的には「第三の男」になっている様に感じます。
僕の場合は、女性のファッションをメンズに入れるのでも、現在のメンズファッションを派生改変させていくのでもなくて、男性がスカート的な物を穿き続けていることを前提にしたファッションを目指しています。
歴史上、かつては男性がスカートライクな物を身に付けていることが結構ありました。
古代ギリシャや古代ローマの兵士たちは短いチュニックを着ていましたし、80年台ごろまでのファンタジーRPGやそれに類する世界観のアニメ作品の主人公たちの衣装も、前述の兵士たちに類する様な短いチュニックを着ていて、下にズボンを穿かず生脚だったスタイルでした。
僕がターゲットにしたスタイルがまさにこれなのです。
よってスカートの長さとしては原則ミニスカートになります。
ただ、上にあげた様な衣服では、男の脚も美脚として扱われていましたし、むしろ強さの象徴としてどちらかと言うと肯定的な価値観で見られていたと思います。
この価値観と、あのスタイルが現在まで続けば良いのにという考えを持って僕はやっています。
当然、こんな服は今は普通には売っていないので、自主制作して着用しています。
結構短いスカートにがっつり挑戦していて、膝上25cmぐらいならなんとか穿いたりしています。
ただ、最初に挙げた、スカート男子として広く認知される2つのカテゴリのどっちにも属さないし、また同じミニスカートでも当然女装とは間違われるスタイルを取っていないことから、スカート男子だと自称しつつもその枠から、ついでに言うと女装としての枠からも実質的にはみ出てしまっている、「第三の男」になっている様に感じるのです。
正直相当もやっとしています。
そんな訳で、スカート男子には「ジェンダーレス系」と「コンサバ系」しかジャンルがないのでしょうか?
どうなのでしょうか?