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二束三文の書き方について
「にそくさんもん」を色々な国語辞典で調べてみました。 漢字で、二束三文と二足三文が併記してあるものと、二束三文としか、書いていないものがあります。 ある辞書には、わざわざ、二足三文は間違いとまで注記してありました。 そこで、質問ですが、やはり、足の字を使う方は、誤りなのでしょうか? それと、何を基準にすれば(何を調べれば)誤りかどうかを、正確に知ることができるのでしょうか? よろしくお願いします。
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一時期「二束三文」が正しく「二足三文」は誤りとされていました。 実はその逆で、本来は草履について「二足三文」と言っていたのを、草履以外の物にも適用して、品物を安値でたたき売るといった意味に使う際に「二足」ではふさわしくないとして、「二束」と書くようになったものと考えられます。 その意味で、広く用いるには「二束三文」が適切かも知れませんが、語源に溯るなら、「二足三文」も間違いではないと言えると思います。 それで最近の辞書は「二足三文」も載せるようになったのであって、後から生まれた由緒正しくない表記を容認したのではないでしょう。
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- MockTurtle
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少し補足します ( ^^ 二足三文の「二足」は下駄の “鼻緒” の2足分だったという説もあります。 「二束三文」 - 山草人のモノローグ http://y-kawa.cocolog-enshu.com/blog/2007/04/post_2a60.html 「文」という通貨単位は日本では室町時代頃から使われていたようなので、この慣用句の発生時期にもよりますが、もし江戸時代だとすれば、当時三文で何が買えたかという点は重要でしょう。 情報の確かさは不明ですが、下記サイトを見ると、江戸時代には草鞋(わらじ)が1足12~16文、草履(ぞうり)が1足12文、雪駄(せった)が同じく1足12文、下駄の鼻緒が2足3文だったそうです。これを信用するならば、いかに超特価セールでも草履二足を3文で買えたかどうかは甚だ疑問と言わざるを得ません。当時は激安ショップなんてありませんでしたし‥ 「作左衛門江戸見聞記 十」 - 作左衛門縁側日記 http://sakuzaemon.blog57.fc2.com/blog-entry-81.html もっとも、「三文」は単なる安さの象徴であり、具体的な価格を指していたわけではないと言う人もいます。その説を採用した場合、鼻緒を根拠とする「二足三文」説も一気に崩壊しますね ( ^^;
お礼
補足までしていただき、非常に感謝しています。 かなり、深いところまで、教えてくださって、かなり、勉強になりました。 ありがとうございます。
- MockTurtle
- ベストアンサー率26% (93/350)
そもそもどちらが先に使われたかも定かでないのですから、今となっては誰にも分からないというのが本当のところでしょう。 古い文献を探すと言っても、現代で言えばスーパーのチラシにある「どれでも2個150円」みたいなものですから、少なくとも公の文書に書かれるような言葉ではなさそうですし‥ まあ、回答の自身度に「自信あり」と書かれていたら、それは先ず嘘だと思って差支えないと思います(笑) 二束三文(にそくさんもん) - 語源由来辞典 http://gogen-allguide.com/ni/nisokusanmon.html - 余談 - あと何百年かしたら、現代の「靴下3足500円」や「玉葱3個100円」が取上げられて、一体どちらが正しいのだろうか?・・・ などと議論されるかも知れません ( ^^;
お礼
>誰にも分からないというのが本当のところでしょう。 確かにそうですね。「足」の方は誤用であると、断言している国語辞典もいくつかありましたので、質問いたしました。回答していただき、感謝しています。
- jo-zen
- ベストアンサー率42% (848/1995)
以下のURLを参考にしてみてください。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%BA%8C%E6%9D%9F%E4%B8%89%E6%96%87&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=15555414034100 『2たばでわずか3文の値である意で、金剛草履の値段から出た語という』という由来が記載されています。『二束三文/二足三文』というように並記されています。元々は「束」が使われていたのでしょうが、由来の草履の数え方としては、一足、二足という方がしっくりくることになります。そういったことから、自然に「二足三文」と使われるようになったのです。しかし、履物以外でも使われるようになっていきました。その場合は、意味的に考えても「二束三文」が適切です。つまり、「二足三文」だと、汎用性がないのです。よって、履物にもその他にも使える「二束三文」が正式ということになります。 言葉は、いろいろと変化していきます。明らかに誤用のものでも、それを使う人が多くなれば、間違いとはいえなくなるということです。しかし、誤用はあくまで間違いだという考えに立つ人々もいます。辞書はあくまで、後付けです。言葉が生まれ、使われているものを、誰にでもわかるように解説したものなのです。そこには、編者の人たちの主観が反映されますので、辞書によって書いてあることが、違ってきたりもすることがあります。 言葉をどう捉え、使っていくかはある意味自由です。但し、言葉である以上、受け手がいますので、誰にも理解されないようなものであれば生き残ることはできません。生成消滅、意味の転変は避けられないことでもあります。他人に理解してもらえるような言葉かどうかは、使ってみなきゃ分からない部分もありますが、本来の意味を知らずして使っていくと、伝言ゲームのように、まったく違ったものが生まれてしまう危険性もあるのです。 冒頭に書いたことを総合的に判断して、使われるのがいいかと思います。どう判断するかはお任せしますが、このことに限らず、いろいろと知識があれば適切な使い方ができると思います。知ると知らずとは大きな差が出ることもあるのです。
お礼
>編者の人たちの主観が反映されますので、辞書によって書いてあること が、違ってきたりもすることがあります。 数学のように答えは、一つとはかぎらないのですね。 現代では「束」を使う方が、よさそうですね。 詳細な回答、本当にありがとうございます。
お礼
>一時期「二束三文」が正しく「二足三文」は誤りとされていました。 そうだったのですか。それで、一部の国語辞典では「足は誤り」のままなのですね。その辞典も、最新版なのですが。勉強になりました。 どうもありがとうございます。