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二酸化炭素発生のタイミング
サミットの影響なのか、地球温暖化に関する話題を聞くことが多くなりました。 二酸化炭素はただの悪者なのか、水蒸気の問題はどうするのかなど、Webにも様々な話題が溢れています。 その中で、二酸化炭素発生のタイミングについて記述しているサイトを見かけました。 二酸化炭素が増えるから温暖化するのではなく、暖かくなるから二酸化炭素が増えるのだ、というのです。 二酸化炭素の性質上、確かにそういった計測結果は出るでしょう。 しかし、現在問題になっているCo2問題はそこまで織り込んで数字を出しているのでしょうか? むしろ、そこまで織り込めるほどの観測データがあるのでしょうか? 詳しい方がいらっしゃいましたらご教授ください。
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- yokihito005
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>産業革命は極々一部の地域で起きた進歩の一端でしかありません。 蒸気機関が産業用に本格投入されて以降の,産業に投じられた累積エネルギーの推計値をいうのを見たことがあります。18世紀後半より手を緩めることなく指数的に増している様子でした。。。エネルギー≒カーボンですから,まんまCO2の累積発生量だと言う訳です。 たしか「不都合な真実」だったかな。。いろいろ取りざたされてますが,問題の総括や,データの丁寧な扱いなど,,読む価値のある本ですよ(笑) CO2データの扱いについても丁寧に記述されています。。。というのも、ゴア自身,大学生のときにCO2観測を専門とする大学教授のゼミに参加していたらしく,かなり造詣が深いのです。。そのなかで,南極の氷雪コアからサンプリングされた過去40万年の大気中CO2濃度のグラフなど,,,科学データも満載です。同じデータはちょっとぐぐるとたちまち見つかるので,,信頼性も高いものだと思います。 もう100年以上前に産業由来のCO2が地球温暖化を引き起こす可能性を指摘する論文があったようですが,,その後ロシア系科学者を中心として地球寒冷化説が主流を占めていた時期があったそうです。 >水蒸気の温室効果が(単純に言って)CO2の数十倍だとすれば、気温上昇がCO2に拠るものなのかは甚だ疑問です。 水蒸気のほかに,メタン,ごく最近ではPFCガスと,,温暖化因子はほかにもまだいくつかあるかもしれません。が,水蒸気は平均気温が上がったり,海水の組成が変化したりしなければ,,自律平衡的に適切なレベルに調整されている可能性が高いです。メタンも過去に急増した地質学的年代もあったようですが,発生源が天然由来なだけに自律的なバランス機構があるのでしょう。。。。CO2だけが,産業由来のボリュームゾーンだという訳で,,悪玉となっているのです。。CO2の自律的バランス機構というのは,海生微生物による炭酸カルシウム固定作用が中心なのでしょうが,,,,地面からカーボンをほじくりだして際限なく酸化(CO2化)するんじゃ,,微生物も食べきれない,ということなのでしょう。。 まぁ,,消去法でいっても,我々人類にはCO2をコントロールするしか手は残されていないわけですけど。。。。。
- pullmandsg
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温暖化政策のたたき台となっているIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第四次報告書の技術資料を紹介します。 この資料のp88は陸地と海洋の二酸化炭素の取り込みが抑えられる事による温暖化効果のフィードバックの言及にあてられています。不確実性がのこっているものの、このフィードバックがある場合、予想された平均気温のさらなる上昇もありうるということです。 この報告書には、水蒸気による温暖化効果についての考察(p13)の他、質問者が懸念されていた太陽活動の変動(p16)、地球の軌道を考えれば、確かに地球は自然には寒冷化に向かっている事(P58)天文学的には1950年までの気温変動が人間活動よりも自然の活動に影響している可能性が高いという(p69)考察も盛り込まれています。 温暖化政策の根拠となる報告書というとなんだかお堅いものを想像してしまいますが、文章が硬いものの、普通の解説書などには載っていない興味深い話題も掲載されていて結構面白いので一読をお勧めします。
お礼
返答ありがとうございました。 ざっと目を通しただけですが、とても興味深い説明がありますね。 マスコミにとっては面白くもないネタなのかもしれませんが、こういったデータを真剣に取り上げてくれる媒体がもっともっと増えてくれるといいのになぁと感じました。 それなりのページ数があるようですので、これから改めて読ませていただきたいと思います。
- toy_can
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地球は氷期(寒い)と間氷期(暖かい)を繰り返していて(ミランコビッチ・サイクルと呼ばれる天文学的現象)今は間氷期末期と呼ばれる期間です。 25年ほど前までは、この間氷期が終わり氷期に入るんじゃないかと言うのが気候研究の主流でした。 しかも煤煙が氷河期の開始を加速させるだとか、二酸化炭素や窒素酸化物がよくないとか。 (よくもまぁ手のひら返してまったく逆説の温暖化が叫べるものです。) 対して、温暖化の研究が盛んになり始めたのは10年ほど前になります。 この事実からもわかる様に、古いデータは氷河期がくるのではという視点で取られたデータです。 温暖化に対してのデータが取られ始めたのはここ数年の間なのです。 過去のデータは氷河期研究などのデータと、気象予報のためのデータです。 ここから温暖化らしき兆候を探しては騒いでいるようです。 彼らの過去のデータからの推測はいい加減なものが多く、17世紀頃までにあった太陽活動の弱くなった時期からその影響が小さくなったと見られる19世紀頃までを指して、ほら気温が上がってるじゃないかとかなんとも怪しい限りです。 なんだか環境破壊だとかに目が行き過ぎて、太陽の動きとか地球と太陽の位置とかその辺りをすっかり忘れておられる方が多い気がします。 天文学ではあと10年ほどの間に気温が下がり始めるとなっています。 太陽活動が若干盛んですのでもう5年ほど遅れるんじゃないかなと私は見ています。 ちなみに今でも氷河期が来るとおっしゃるか学者さんもいらっしゃいます。
お礼
お礼が遅くなりました。 返答ありがとうございます。 見方を変えると真逆と言っていいくらいの結果が出てくるのですね。 温暖化の一番の原因は、結局のところ人間の手の及ばないところにあるのではないかと思っています。 その中で唯一手を付けられそうなCO2に言及したのは、苦肉の策とはいえ仕方のないことだったのでしょうか。 それにしても研究と観測が少なすぎます。 私は天文学についてほとんど無知なのですが、そのほかにも地質学や人類学、その他諸々の学問を総合しない限り正しい結果は得られないでしょう。 現在の対策チームがどこまで広く意見を吸い上げているのか、もう少しオープンにしていただければわかりやすいのですが・・・。
- dipearl
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二酸化炭素が増えるから気温が上がる、というのも、気温が上がるから二酸化炭素が増えるというのも、両方正しいです。これはいわゆるフィードバック効果ですから、現象としては「どちらの方が正しい」とは言えません。 >しかし、現在問題になっているCo2問題はそこまで織り込んで数字を出しているのでしょうか? むしろ、そこまで織り込めるほどの観測データがあるのでしょうか? 結局、そもそものきっかけが何かです。大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命を境に増加しており、それに比例して気温が上昇しています。確かに地球は温暖な時期と寒冷な時期を繰り返しており、後者の意見はそれが根拠となっていますが、確率から言って地球のサイクルと人間のサイクル(産業革命)がぴったり一致することはまずあり得ません。それだけ見ても、前者が正しいということはまず間違いありません。 2つ目に温暖化のスピードですが、現在のスピードは地球のサイクルに比べて非常に早いので、これだけ見ても外的な要因が加わっているということが推測できます。 というように、温暖化の原因はただ漠然と議論されているわけではなく、根拠(理論およびデータ)を持って議論されています。
お礼
返答ありがとうございます。 "どちらが正しいか"というより、"どちらのデータを参照しているのか"が問題だと思います。 温暖化の影響で発生したCO2を測定して、「こんなに増えている!」と言っているのではないか、という疑念を感じるのです。 確かに産業革命を境に気温が上昇しているという観測データはあります。 しかし、あの時代には蒸気機関が溢れていました。 水蒸気の温室効果が(単純に言って)CO2の数十倍だとすれば、気温上昇がCO2に拠るものなのかは甚だ疑問です。 他にも気になる点があります。 産業革命は極々一部の地域で起きた進歩の一端でしかありません。 温暖化のデータをその一点に重ね合わせて良いのでしょうか? 水蒸気でもCO2でもなく、一番の温暖化の原因である太陽活動は? 彼が少し機嫌を損ねるだけで、地球は燃えるような暑さに包まれるでしょう。 漠然と議論されているハズがないと信じてはいますが、CO2削減が目的になっているような気がしてなりません。
お礼
返答ありがとうございます。 >消去法でいっても,我々人類にはCO2をコントロールするしか手は残されていないわけですけど。。。。。 確かにその通りなのだと思います。 CO2ですらまともにコントロールすることは至難の業なのでしょう。 地球に酸素が充満した時期も、恐らく“自律的なバランス機構”の外で起こった劇的な変化だったのだろうと想像しています。 過去にそういった現象が実際に起きていることを考えれば、大気中の酸素濃度が極端に減って、変わりに二酸化炭素濃度が一気に増えることもあるでしょう。その原因が人類であっても何の不思議もありません。 そういった意味では、現在の取り組みは大変有意義なことだとわかりました。 一方で、データ自体の信憑性についてはまだまだ私の中で納得できていません。 ゴア氏の著作は拝見していないのですが、もう少し自分なりに勉強してみようと思います。