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「修理が終りましたので」は正しい日本語でしょうか?

販売業をしています。 今日、仕事でお客様に電話をしていたら、 たまたま近くにいた店長に「日本語がおかしい」と注意を受けました。 腑に落ちなかったので家に帰ってあるだけの辞典を引きましたが、 探している使い方は載っていませんでした。 ネットで検索してみたら、26000件のヒットがあり、 同じように使っている方が多いことはわかりましたが、 日本語として正しいのかどうか確かめ方がわからず、困っています。 「修理が終わりましたので」は間違った日本語なのでしょうか? 店長は「(お預かりしていた品が?)出来上がりました」と云うべきだと云います。 ネットで同じように検索してみたら、「出来上がりました」ではなく、 「修理が出来上がりました」という形で使っている方が26300件のヒットでした。 どちらが正しいのでしょうか? もし、どちらも正しいのなら、ニュアンスはどう異なるのでしょうか? よろしくお願いします。

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  • Parismadam
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回答No.6

はじめまして。 ご質問1: <「修理が終わりましたので」は間違った日本語なのでしょうか?> いいえ、間違っていません。 1.「修理」とは「つくろい直すこと」という動作をいいます。 2.「修理が終りました」とは、「直す」という動作が終了したことを言い表しています。 3.「終る」は自動詞で、物・事柄を主語にとることができます。 例: 「授業が終る」 4.従って、「修理」という事柄を主語にすることができるので、主格の格助詞「が」の用法も間違っていません。 ご質問2: <店長は「(お預かりしていた品が?)出来上がりました」と云うべきだと云います。> 正しい語法ではありません。理由は以下の通りです。 1.「出来上がる」とは「完成する」という意味になります。 2.「お預りしていた品が完成する」では、意味を成しません。主語と動詞の関係が明白でないからです。 3.「品物が完成する」とは、お店が品物を最初から作り直したような場合に使います。 4.「品物の修理をする」と「品物を完成する」は同じ意味ではありません。 ご質問3: <「修理が出来上がりました」という形で使っている方が26300件のヒットでした。> これも正しい語法ではありません。 1.まず、26300件は、日本人の総人口1億2千万人の0.02%にしかならない数字です。数より比率を考えられた方がいいでしょう。また、ネットにあるからといって必ずしも正しい用法といえない例は沢山あります。 ネットの数字にあまり信頼をおかず、参考程度にするくらいでいいでしょう。 2.「出来上がる」は上記の回答の通り「完成する」という意味になります。 3.「完成する」とは不完全な状態のものが完全にできあがることを意味します。 4.従って「出来上がる」の主語は、物であって、抽象的な事柄を主語にすることはできません。 例: 「作品が出来上がる」(O) 「治療が出来上がる」(X) 5.「修理」は「修理すること」という抽象概念ですから、それが出来上がるという表現は意味を成しません。 6.このような混乱が生じるのは、「出来る」と混同しているからだと思われます。 7.「出来る」は補助動詞としての働きがあり、特に漢語が補助動詞「する」と一緒になったような連語の動詞では、漢語の熟語と「出来る」を切り離して、格助詞「が」や「を」で接続することが可能です。 例: 「勉強できる」→「勉強ができる」 「飲食できる」→「飲食ができる」 8.この語法から、 「修理できる」→「修理ができる」 という使い方も正しいことになります。 9.しかし、「出来上がる」は漢語につく補助動詞の働きはありませんから、「勉強出来上がる」「修理出来上がる」とは言いません。従って、「できる」と同じ扱いにはならないのです。 あくまで、主語をとりその述語として「Aが出来上がる」という言い方をします。 このAにくるのは、完成する「物」でなくてはならない、ということです。 10.「修理」は事柄にあたる抽象名詞で、物ではないので「修理が出来上がる」は間違った語法になるのです。 それは 「治療が出来上がる」 「添削が出来上がる」 「検査が出来上がる」 などの語法に違和感があるのと同じことです。 11.これらの抽象名詞は、「出来上がる」の代わりに「~をし終わる」とすれば、動作を表す「し<する」を使っているので、違和感なくおさまるのです。 例: 「修理をし終わる」 12.ご質問文のケースは 「修理が終りました」 「修理を終えました」 「修理をし終えました」 などが、正しい用法になります。 以上ご参考までに。

kotosiro
質問者

お礼

初めまして。 語法からの詳しいご説明ありがとう御座います。 ――学生時代、国語の授業を 読書経験から出来上がった文章感覚のみで切り抜けてしまった人間であるため、 日常で日本語としての疑問を感じてもそれを理屈で判断できずにいます。 感覚を主張しても結論のでない云い合いになるだけですし、 文法・語法としてご説明頂けて気持ちがすっきりしました。

その他の回答 (6)

  • shinsho4
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回答No.7

次の言い方に違和感はありません。 「○○の修理が終わりました」 「○○の修理が済みました」 「○○の修理が出来ました」 「○○の修理が上がりました」 しかし次の言い方には、ほんの少し違和感があります。「言われて見れば」という程度ですが。 「○○の修理が出来上がりました。」 「出来上がる」という複合語に問題があるのかな、と思います。 「上がる」には、「仕上がる」とか「完了する」とか言う意味がありますので、「上がった」の単独使用はOKです。 「出来る」には、可能の意味がありますので、「出来る」の完了形「出来た」はOKだろうと思います。 ところが「出来る」いう言葉には、本来の意味の「いできたる」すなわち「今までなかったものが生じる、出てくる」という意味があります(腫れて出てくるオデキと同じです)。 そこで、「出来上がった」という複合語になった場合、「完了した」という意味はすでに「上がった」に表されていますので、「出来」の方は「今までなかったものが生じる」という意味がクローズアップしてくるんじゃないでしょうか。 「建物が出来上がりました」、これは明らかに新築すなわち「今までなかったものが生じた」ということだと思います。 「建物の修理が出来上がりました」、う~む、やっぱり少し違和感があるな。重複感もあります。 もっとも、Goo辞書↓には、単に「仕上がる」という意味が出ていますので、「修理が出来上がりました」をヘンだと思わない人の方が、普通かもしれませんが。 できあが・る 0 4 【出来上(が)る】 (動ラ五[四]) (1)完成する。作り終わる。仕上がる。 「その家はまもなく―・る」 (2)酒に酔って、いい気持ちになる。 「先に来た連中はもうすっかり―・っている」

kotosiro
質問者

お礼

ご返答ありがとう御座います。 私が感じた違和感の理由のひとつは重複感だったんですね。 今度からは店長の指示に近いところで「修理が出来ました」と 使っておこうと思いました。 「出来る」が本来は「いできたる」という意味だとは初めて知りました。 勉強になります。「泉」の語源が「出ず水」と知ったときくらい、 なるほどー、と思いました。

回答No.5

> 私が「終わりました」と電話するときには直っているわけなので > すが…。 なるほど、そうですか。 ただ、それはkotosiro さんが解っているというだけのことで、必ずしもお客様側も同じ認識を抱いているとは限りませんよね。そこが問題だと思います。 ちなみに「修理が出来上がりました」も「修理が終わりました」と同様、日本語の言い回しとして特に不自然な点はありません。 例えばフィルムの現像は「仕上がる」、「出来上がる」、または単に「上がる」と言います。また、ややくだけた表現ですが、料理店等では「一丁上がり」なんていうのもあります。 いずれも作業の完了を伝える表現として広く用いられています。 結論的には、「終わった」でも「出来上がった」でも作業が終わったことを伝える上では何も変わりません。ただ、少なくとも「終わった」は単に “終わった” 以上のニュアンスを伝えない(つまり直ったかどうかは、その一言だけでは不明である)ことは確かです。 「出来上がった」に関しては、受ける印象は人それぞれでしょう。私自身は前回お話した通り、どちらも大差はないと感じます ( ^^

kotosiro
質問者

お礼

ごめんなさい、私が知りたかったのは語法としての正誤なので、 個人の感覚の違いについてここで意見はできません。 ご意見はありがとう御座いました。

回答No.4

文法的にどうなのかと言えば何も不自然な点はありませんから、「日本語がおかしい」は指摘として正確ではないと思います。 ただし、「顧客はなぜ修理を依頼するのか」という点に思いをはせた時、「修理が終わりました」では表現としてやや消極的な嫌いがある ─ 即ち「気が利かない!」という見方は可能だと思います。つまり文法ではなく、日本語の運用上の問題です。 手術は成功した(が、患者は死んだ)。 「修理が終わった」には、ある意味これに近いものがあるわけです。 お客様の一番の気がかりは、「修理が終わったかどうか」ではなく、「故障が直ったかどうか」であることは言うまでもありません。その点に配慮した場合、「修理が終わった」では機械的に過ぎる対応と言うべきで、接客を担う者としてはもっと顧客満足度向上を意識した前向きな表現を使うよう努めるべきである! ヾ(ーー ) ‥と、その店長さんが考えたかどうかは、私は知りません (笑) ちなみに、「出来上がった」ならば「直りました」という前向きなニュアンスになるかと言えば、私としてはちょっと “?” ですね ( ^^;

kotosiro
質問者

お礼

( ̄△ ̄;)うーん……どうなんでしょう。 私は「修理」という言葉に「元通りに直す」という意味がある以上、 『修理が終わった』は、『無事直った』という意味以外ないと思っていたので。 とりあえず私が仕事をしている店では、 直せない物は最初から断るか、直せないとわかった時点で連絡を入れるので、 私が「終わりました」と電話するときには直っているわけなのですが…。 修理のために一週間から二週間程度お客様から品物をお預かりしているので、 「お待ちになって頂く期間は終わりました」という感じで 私自身は使っていました。 ご意見ありがとう御座います。

回答No.3

「修理が終わりましたので」が通常使われる言葉だと思います。 店長の言う「出来上がりましたので」は、ひとつのものを仕上げるような業務の場合に使う言葉であり、不良箇所を直したり、故障したところに手を入れたりする仕事では使われないと思います。 ただ、人間は知識を習得する段階において、周囲の考え方や、言い回しなどに影響され、その中で、自分なりの考え方、言葉遣いなどが出来上がってきています。 さらに、月日の経過とともに、過って覚えたことが思い込みとなって、その人の中では常識と化しているものもあるのです。 今回の言葉遣いも、「修理が終わって、お預りしたものが出来上がってきました」という内容を表現したいということでしょうから、店長の顔を立ててても支障はないでしょうね。 いずれ店長も「修理が終わりました」が、日本語としておかしいとは言えないことに気付くことでしょう。 ただ、「修理が出来上がりました」は少しおかしくないですかね~。

kotosiro
質問者

お礼

私も「修理が出来上がりました」には違和感があるのですが、 正しい文法という視点からだと、どうなんでしょう? 検索をしてみて、使っている人が「終わりました」より少し多かったので、 自分が馴染みがなかっただけなのかな……とカルチャーショックです。 ご返答ありがとう御座いました。

  • Ishiwara
  • ベストアンサー率24% (462/1914)
回答No.2

「修理が終わりました」は正しく、敬語上も問題ありません。 「出来上がる」は、「ものを作る」ことに使うので、修理に使うのは「やや誤用」と思います。 しかし、店長には仕事の指揮監督権があるので、それが「重大な誤用」でない限り、とりあえずは、それに従っておいたらどうでしょうか。私もサラリーマン時代に、たくさん経験しました。

kotosiro
質問者

お礼

ありがとう御座います。自信が持てました。 処世術のアドバイスまで、ありがとう御座います。 納得できなことも飲み込むことができそうです。 私も「出来上がる」は「創作、製作」という感じがして、 どうも修理という作業に使うのには馴染みません。

回答No.1

「修理が終わりましたので」で、日本語としてはまったく問題ないと思います。 ただ、「終わる」という言葉に良くないイメージを持つ人もいるのは確かなようです。 やはりお客様と会話をするときにはポジティブな言葉を積極的に使っていきたいものですから、 そういった意味で、「終わりました」よりも「でき(あがり)ました」や、 「完了しました」の方が適切ということは言えるかもしれません。 また、業種や業界によっては、 たとえば結婚式で「切れる」「離れる」「壊れる」などと言わないのと同様、 忌み言葉としてなるべく使わないようにしている、ということもあるかも知れません。 例えば、「(お客様が)帰る」のに通じることを避けて、 仕事が終わった後、「帰ります」ではなく「上がります」と言ったりすることもあります。

kotosiro
質問者

お礼

ああ!確かに「あがります」って挨拶しますね…。納得です。 ご返答ありがとう御座います。 今回の腑に落ちなかった出来事の原因の一つは、 私に「終わる」という言葉に 特に悪いイメージがなかったせいだと気がつきました。 私にとってはむしろ「開放された!」という感じがして、 ほっとするようで好きなんですけれどね…。 「長い練習が終わった」とか、「試行錯誤が終わった」とか、 「受験が終わった」とか。 次はなにを始めよう、って感じでさっぱりしていて。

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