体育の授業で連帯責任
体育で『連帯責任』って使われていると思いますが、その教育目的や効果について教えてください。
そして、皆さんはこの『連帯責任』を受けたことがある方は、どう感じましたか?役に立ったと思いますか?
この前、ある学校の体育の授業で忘れ物をした生徒がいたとか着替えに時間がかかって遅刻した生徒がいて、ほかの全員の生徒も連帯責任として真夏のテニスコートを走らせて何人も足をやけどしたというニュースを聞きました。そして、その問題の調査委員会で保護者アンケートをしたところ、連帯責任とかペナルティ肯定意見も多かったそうです。
また、振り返ってみても、小学校から高校まで、体育の授業で、よく「連帯責任」ということが言われていました。管理教育の流れがあって、ペナルティもかなりありました。でも、それが何に役立っていたかよく分かりません。本来はその責任ある個人の責任を追及すればよいのに、連帯責任ということでほかの関係のない生徒に苦痛を与え、その批判(プレッシャー)を問題の生徒に与える手法に何となく腑に落ちない点があります。
それが、体育の授業で多く見られ、他の教科でそう感じたことはありませんが、「スポーツマン精神」「フェアプレーの精神」という体育の精神と対局にあるような気がします。
確かに、昔はよくあったことだと思いますし、水泳の授業で10分間の休み時間に着替えられずに一部の生徒が遅刻したからといって、全員が水着のまま裸足でグランドを走らされたことがありますし、一部の生徒が水着を忘れたからといって全員が裸で泳がされたことがあります(男子だけでしたが)。水着を持ってきている生徒にしてみれば、なぜ裸にならないといけないか理不尽さがあり、その不満が忘れた生徒に向けられていました。これは、体罰ではないでしょうけれど、「見せしめ」というのも体育の授業のペナルティでよくあったものです。これもどのような教育目的かは不明です。
今は、世間の目が厳しいのか、(部活動ではなく)体育の授業がピリピリしている様子はないそうです。
先生も優しく楽しい授業というのも聞きますが、昔は体育の授業はかなりのプレッシャーでした。