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サウンドカード上でのサンプリングレート選択の意味と音割れの原因
- 質問文章では、PCで音楽を聴く際にサウンドカード上でサンプリングレートを上げることについて疑問が出ています。
- 質問者はONKYO SE-90PCIというサウンドカードを使用しており、VIA Vinyl Audio Control Panelの拡張設定でサンプリングレートを選択することができます。
- 質問者は試しに192KHzのサンプリングレートを選択して音楽を再生したところ音割れが生じたとのことで、この問題の解決策やアップサンプリングの効果についても知りたいとしています。
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元データが44.1kHzだと、サウンドカード側の周波数設定をいくら上げても音質は良くなりません。むしろデジタル出力の場合、周波数変換は音質を劣化させます。 元が48kHzだと、96kHzや192kHzは整数倍なので、ロスレスで変換できるため悪影響はありません。48を96にするには、同じデータを2個並べて半分の時間(2倍の周波数)で送出するだけでできますし、192なら4個並べて4倍の周波数で送出すればOKです。乱暴に書くと、次の例のような感じで。 48kHz 1234 1234 96kHz 11223344 11223344 192kHz 1111222233334444 1111222233334444 ところが、44.1kHzのものを96や192kHzにするには、整数倍ではないので変換時に端数ができます。例えば44.1を96にするには、44.1/96=2.1768...という端数ができます。ところが、デジタルでは端数は表現できませんので、とりあえず2と言うことにしておき、端数がたまって1以上になったところで加えることになります。つまり、変換誤差ができるわけで、これが音質劣化につながります。 44.1kHz 1234 1234 96kHz 112233444 112233444 <--4のところで帳尻を合わせている 実際には誤差を分散させるので、こんなにはっきりしませんが、いずれにせよ誤差ができることは避けられません。その意味では、44.1を48にする場合が最悪です。誤差を分散できる余地が少ないですからね。 これと192kHzでの音割れは多分関係ないと思いますが(原因はよく判りません)、どのみち劣化しているので、44.1kHzのデータを再生する場合、44.1以外に設定する意味はありません。 アップサンプリング(オーバーサンプリング)は、デジタルアナログ変換での常套手段ですけど、必ず整数倍(それも2のべき乗:2,4,8,16...)にします。さもないと、上記の理由で復元時に誤差ができ、かえって結果が悪くなるためです。
お礼
丁寧な解説ありがとうございます。 なるほど44.1KHzを96KHzにアップサンプリングは劣化するのですね… 整数倍なら大丈夫なようですが48KHzの音楽データは持ってませんし… ともかく説明本当にありがとうございました。 音割れは分かりませんか… でもアップサンプリングの恩恵はないでようですし、アップサンプリングはしないでおきます。