- 締切済み
軌跡という言葉の用法を教えてください
「軌跡」という言葉は「新入社員、入社までの軌跡」という使い方は間違っているのでしょうか? 軌跡と辞書で引くと、「前人の行いのあと」という意味があります。新入社員の入社という、あとに続く事柄に用いるのは相応しくないでしょうか? どうぞよろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- ASAYOSHI
- ベストアンサー率42% (358/834)
おかしくない、と私は思います。 (1)「広辞苑」(岩波)、(2)「大辞林」(三省堂)、(3)「日本語大辞典」(学研)、(4)「漢字源」(学研) (5)新世紀ビジュアル百科事典(学研)、(6)岩波国語辞典、(7)「日本語辞典」(三省堂) (8)「ハイブリッド新辞林」(三省堂)、(9)「新明解国語辞典」(三省堂) で調べてみました。結果は、 1.「前人の行いのあと」「先人の~」としている…………(1)(2)(3)(4) 2.車の轍や数学的な意味はあるが、人を対象とした意味が載っていない……(5)(6)(7) 3.「その人のたどってきたあと」「人や物事の~」というように、「前人」というニュアンスに限定していない……(8)(9) ※ただし、大辞林の表現は、「その人派」に分類する余地もあります。 個人的には、新明解国語辞典の説明が、最も丁寧だと思いました。 質問者様が提示し、私が正しいと思う意味は、上記「3.」のパターンで、これを見ると少数派ですが、少なくとも一部の辞書では認められている、ということでしょう。 また、実生活上での使用法も、「人や物事のたどってきたあと」としてしばしば使われます。 No.1の回答者様の指摘のように、「現実のものである轍」を、人や物事にまで比喩的に拡大して使用していると考えればよいのだと思います。
- suunan
- ベストアンサー率14% (224/1569)
間違ってはいませんが似つかわしくありません。 人間について軌跡を述べるのは、 何か大きな仕事を成し遂げたとか 高い地位に就いた場合、あるいは逆に犯罪を犯した者について、 という具合にはっきりした大きなことに至る経緯を示すものです。 入社自体は平凡なことなので該当しません。 それはゴールというよりスタートなので、 後ろを振り返るのも妙なことです。
お礼
suunan様、ご回答ありがとうございます。 言葉としては間違っていないけれど、使い方としてふさわしくなかったということですね。たしかに、いろいろな用法みてみると「合格への軌跡」とか「栄光への軌跡」といた偉業に対し使われています。 「入社はゴールではなくスタート」という、suunan様の御言葉、なるほど納得です。 「入社までの軌跡」っていうのは、ちょっと大げさでした。 素早い回答ありがとうございます。 こうして見ず知らずのかたから助けていただいて、本当に気持ちが温かくなります。
- Samantabha
- ベストアンサー率61% (560/916)
「軌跡」は、goo辞書には、 (2)先人の言動のあと。また、その人やある物事のたどってきたあと。 「―をたどる」 とあります。このうちの「その人やある物事のたどってきたあと」という意味で、「新入社員、入社までの軌跡」、すなわち「新入社員が入社までにどのような経路をたどってきたか」という意味になると思います。 もともとは「(1)車輪の通ったあと。わだち」のことですから、「新入社員の通ってきた跡、道筋」の意と取れば、おかしくはないと思います。
お礼
Smantabha様、早速のご回答ありがとうございました。 また、お返事が遅れて申し訳ございません。 まさに、「入社までにたどってきた道筋」の意味合いで使いました。そうしたら、数名の人から、「それってちょっと・・・」というコメントを後日いただいてしまったのです。 「ちょっと・・」というのが、どういうことなのかそういった人たちもうまく説明できないようで・・・。なんとなくすっきりしない思いをしていました。言葉の用法としては必ずしも間違ってないということですね。ありがとうございました。少しすっきりしました。
お礼
ASAYOSHI様、9種類もの辞書にあたってくださったのですね! 本当にありがとうございます。 質問している自分が、3種類の辞書しかあたっていないのに・・・。 丁寧な分類・解説もしていただき、よくわかりました。 ありがとうございます。 今回のことで、一つの言葉をとっても、人によって感じるニュアンスが異なるということがよくわかりました。 どう伝えるかよりもどう伝わったかがとても大切なのだなと感じました。 ありがとうございました。