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政治家になるにあたり読むべき本は何ですか?
国会議員をはじめ、市議会議員や県議会議員など、政治家になるにあたり読むべき本は何ですか?本の推薦理由も合わせてお書き下さったら幸いです。
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ユダヤ政商らに まざまざと意のままにされる まだ日本人としての自覚が強かった明治の小説家が残した作品、 また、 江藤淳さんの視点・・ 政治に必要なのは・・ 熱い信念と 国への思い・・ それが・・・宗教や他組織への帰属意識が強い場合には・・ 国民への裏切りとなるように思えるのですが・・?? 国家の歴史を重んじ、 派手なパフォーマンスに染まらない・・ パターンで習得できないものが 政治家の能力に思います・・ 今の政治家は 与えられたシナリオで 訓練されたアクションや言葉、弁論術のパターンで 国民を誤魔化してる人物が如何に多いか・・!? ふざけた国会議員らの集団が 穢れた政治社会を作り上げることを許している・・
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- harepanda
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>無知を承知でお尋ねします。 いえ、実は専門家でも「民会論文」を理解している人は少ないのです。多数ある大著作の間に埋もれてしまっている状況です。 「民会論文」は、ナポレオンがヨーロッパ中を引っ掻き回し、いわゆる神聖ローマ帝国(実質はドイツ人系諸国家の緩やかな連合)を解体した後の、新国家のあるべき姿を論じたものです。基本的には、立憲君主制の立場で議論をしており、ドイツ系諸国家の中でも、西南部のビュルテンベルクの状況を論じています。議会にあつまる抵抗勢力を、ヘーゲルが激しく批判する文章です。例えば、当時のドイツの法律はラテン語で書かれていたので、一般人は読めません。それをいいことに、書記と言われる職業の人たちが、多額の手数料を要求し、最悪のケースでは本来の納税額の7倍の手数料を書記に払っていたとされています。こういった、ローマ法を使うことの弊害に対する批判が、議論の中心です。 そのほか、イギリス選挙法についての論文も岩波のヘーゲル政治論文集(下)には収録されており、こちらは民会論文と比べると、文章の痛快さでは劣ります。ただ、当時のイギリスにおける選挙の実態として、有権者への露骨な接待等が行われていた事情は、よく分かります。また、多数の人間による直接選挙という政体の下では、ひとりひとりが持つ1票の重みが無意味になってしまい、結果として有権者が投票に行かなくなるという現象については、200年近く前の段階で、既に鋭く指摘しています。
- harepanda
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哲学者であるG.W.F.ヘーゲルの「政治論文集」岩波文庫 下巻をお奨めします。 この中に、専門家の間では「民会論文」という略称で知られる論文が載っており、正式タイトルは覚えるのが不可能なほど、長ったらしいものです。たしか、18XX年から18XX年までの、ヴュルテンベルク王国の民会の議論:議事録うんぬんかんぬんとかいうタイトルだったと思います。 政治家は、自分自身の強固たる政治思想や原理原則を持たなくてはなりません。大勲位中曽根は、最も好きな書物として、哲学者カントの「純粋理性批判」を挙げているほどなのです。彼は自身の原理原則や国家観というものを曲げることがなく、他方、現実主義的なセンスを持ち合わせている人物です。哲学者カントに立脚した確固たる自分がいるからこそ、応用や柔軟性を発揮できるのです。今となっては、ほとんどの人が忘れている事実だと思いますが、彼が総理になって最初に訪問したのは、米国ではなく韓国です。これは歴代首相の外交としては異例の判断で、どんな難しい問題を抱えている国の間でも、首脳どうしの個人的信頼関係があれば、問題は解決できるはずだという戦略的外交に基づいた行動です。彼は、わざわざ韓国語を勉強し、レセプションの席で突如として「○○閣下におかれましては…」と韓国語の演説を開始、出席者はみな驚愕し、中には感動のあまり泣き出す人物もいる始末で、最後は日本語の唱歌やアリランを全員で歌って、レセプションは盛会のうちに終了したと言われています。昨今の政治家には、こういう教養と文化的な鋭さを持った人が減っていると思います。やはり、中曽根は只者ではないと思います。 で、私が上記の「民会論文」をお奨めする理由は、いくつかあります。 * カントとヘーゲルでは政治思想に差があり、個人倫理に走りがちなカントよりも、社会倫理を語るヘーゲルのほうが、政治家には向いていると思われる。 * 日本はドイツ法学の原理を導入した国であるが、ドイツが近代法を作る過程で活躍したヘーゲルの世代のほうが、昔のカント世代よりも今の日本になじみ易い。 * カントと違いヘーゲルは、哲学者の象牙の塔の外に出て、社会に影響を与えることに成功している。ヘーゲルの「民会論文」は、彼のキャリアの中で唯一の政治的成功といわれている論文であり、ナポレオン失脚後の新国家のあり方について論じる中で、議会の抵抗勢力を激烈に批判している。これは、現代の政治家にとっても、参考になるはず。 * かつてはヘーゲルは、マルクスの先駆者として理解されることが多く、共産主義のスタート地点であるかのような誤解を受けていたが、この理解は正しくない。ヘーゲル本人は、自然法思想の完成と、その解体の始まりを見る立場にいた哲学者であり、マルクス主義者や左翼の息がかかった人物であると思う必要は、全くない。 参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます、harepandaさん。もう少し込み入って尋ねますが、「民会論文」をはじめとする『政治論文集』とは、具体的に政治(もしくは政治家)の何ついて論じているのですか?無知を承知でお尋ねします。ご教授ください。