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売上原価と製品原価の関係 2
理解1 損益計算書に示される売上原価は次のようにして求められると思います。 (1)売上原価=期首棚卸高+当期製造原価-期末棚卸高 理解2 一方、「原価計算基準」第一章、四、(二)に、「売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし」とあります。これは、次のように言えると思います。 (2)製品原価=売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価 理解3 (2)は、少し変形して表現をかえると、次のように言えると思います。 (3)製品原価=売上品の全部の製造原価+たな卸資産の全部の製造原価 理解4 1会計期間に付いてみる場合は(3)の「売上品の全部の製造原価」は(1)に言う「当期製造原価」であり、同じく「たな卸資産の全部の製造原価」は同じく「期末棚卸高」であるので、1会計期間に付いてみる場合は(3)は次のように言えると思います。 (4)製品原価=当期製造原価+期末棚卸高 質問1 (4)は正しいでしょうか。 質問2 質問1の御回答がnoである場合は、理解1~理解4のどこが違うのでしょうか。 質問3 質問1の御回答がnoである場合は、「1会計期間の製品原価」を(1)の右辺にある言葉で定義するとどうなるでしょうか。 なお、お手数ですが、質問1~質問3全部をまとめてではなく、質問1~質問3のそれぞれ個別に御回答いただけると有り難いです。 よろしくお願いします。
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#3,4です。 参考に、回答例を書いておきます。 [A]棚卸高(製品)と当期製造原価 (1)期首棚卸高=2万円×10個=20万円 (2)期末棚卸高=2万円×15個=30万円 (3)当期製造原価=2万円×45個=90万円 [B]当期売上原価 (4)当期売上原価=期首棚卸高+当期製造原価-期末棚卸高=20万円+90万円-30万円=80万円 [C]当期の製品原価 「製品原価」は、「原価計算基準」第一章、四、(二)にある、「売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし」により、次の(5)のようにします。 (5)製品原価=売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価 (6)当期の製品原価=2万円×10個+2万円×45個=110万円 内40個は売上、残り15個は棚卸として、翌期へ (但し、今期製造した製品原価は、2万円×45個=90万円) 当期売上原価は、110万円-2万円×15個=80万円
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- himara-hus
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とりあえず、追加質問の2に回答します。 質問1については、別途回答します。(時間が無いので) 棚卸資産については、あなたが言われている定義で間違い有りません。 ただ、今話をしているのは、売上原価、製品原価の話をしていますから、製品原価の話の時は棚卸資産の製品(製造したもの)に関する棚卸資産ということになります。 製品原価に(経理的に)組み込まれた材料費(製品原価を構成する一部)と製品に組み込まれていない材料費(単なる材料)は区別しないと製品原価が正しく出ません。 単なる材料費から、この製品原価に組み込む(計上する)ことを「製品原価に付け替える」と言う言葉を使っています。(汎用的な一般的な言葉かどうかは自信有りません)
お礼
他の質問への御回答を頂き、本質問の御回答もよく理解することができました。 原価計算の仕組みを理解するためにはまず言葉の意味を理解しなければならなかったので、「原価計算基準」の一字一句に注意して読んだのですが、それが逆にあだとなって深い闇の中に迷い込みました。 御教示のように考えれば各用語の意味もすっきりと理解できますし、「原価計算基準」の論旨もよく分かります。御教示がなければとても理解できませんでした。 助かりました。御礼の申し上げようもありません。 今後ともよろしくお願いいたします。 有り難うございました。
補足
>今話をしているのは、売上原価、製品原価の話をしていますから、製品原価の話の時は棚卸資産の製品(製造したもの)に関する棚卸資産ということになります。 分かりました。 >製品原価に(経理的に)組み込まれた材料費(製品原価を構成する一部)と製品に組み込まれていない材料費(単なる材料)は区別しないと製品原価が正しく出ません。 質問1 今回の質問と少しはずれますが、(製品原価でなく)製造原価は直接費(直接材料費+直接労務費+直接経費)と間接費(間接材料費+間接労務費+間接経費)で成りますが、製造原価、直接材料費を算出するときにも「製造原価に付け替える」あるいは「直接材料費に付け替える」ことをしないと製造原価、直接材料費が正しく出ないのでしょうか >単なる材料費から、この製品原価に組み込む(計上する)ことを「製品原価に付け替える」と言う言葉を使っています。 質問2 普通は、どの段階で「製品原価に付け替える」のでしょうか。例えば、次の(a)~(e)のような段階が考えられるのですが。 (a)原料を購入したとき。 (b)製品の製造予定を立案したとき。 (c)製品の製造が完了したとき。 (d)製品の販売が完了したとき。 (e)期末。 質問3 普通は、いくらの金額を「製品原価に付け替える」のでしょうか。例えば、#3の補足で書かせていただいた例(期首棚卸では原料3トン、製品10個が、期末棚卸では原料13トン、製品15個が、それぞれ在庫として確認され、当期中の原料の購入量は100トン、製品の製造数は45個、製品の販売数は40個)で言うと、いくらの原料を「製品原価に付け替える」のでしょうか。 たくさんお尋ねして申し訳ありません。 よろしくお願いいたします。
- himara-hus
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#3です。 考え方は有っているのに、計算結果がおかしいので、私も「あれっ」と、一瞬あせってしまいましたw 結論は、加工後の製品の棚卸資産と材料を混同していることが間違いです。 材料費は、あくまで期首の3トンが13トンに増えただけで、資産は 3トンの材料(3万円)と現金10万円が13トンの材料(13万円)に変っただけです。 あなたが、これまで質問してきた話は、売上げた製品と製品在庫の話(製造原価の話)ですから、材料の費用(原価に付け替える前)は全て含めてはいけません。除けば計算が合うと思います。 注)あなたが原料と言っているものが、原価付け替え前で、製品在庫としているものが付け替えた後になります。
補足
>材料費は、あくまで期首の3トンが13トンに増えただけで、資産は 3トンの材料(3万円)と現金10万円が13トンの材料(13万円)に変っただけです。 これは分かります。 >材料の費用(原価に付け替える前)は全て含めてはいけません。 >あなたが原料と言っているものが、原価付け替え前で、製品在庫としているものが付け替えた後になります。 質問1 「原価に付け替える」とは何のことでしょうか。 実は、これについて別途こちら http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3658004.html で質問させていただいておりますので、別途質問のほうで御回答いただけると有り難いです。 質問2 「棚卸資産」という言葉の意味がよく分かってない可能性があるのですが、「有斐閣経済学事典 第4版」によるとこれは次の『 』内のように説明されています。 『棚卸資産 inventories 直接または間接に販売を目的として保有される諸種の資産の総称。具体的には,販売用の商品・製品,製造過程にある仕掛品・半製品,製造または販売のために消費される原材料・消耗品など。実地棚卸によって有高が確定されるため棚卸資産と名付けられる。棚卸資産は費用性資産であり,かつ流動資産である。』 上記説明によると棚卸資産には原材料が含まれるとあります。 したがって、期首棚卸高と期末棚卸高には原料Aを含めなければならないと思うのですが、この考えはどこが違うのでしょうか。
- himara-hus
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他のところでも、いくつか回答したものです。 本質問もそうですが、断片的単語の意味定義にこだわりすぎて、全体が見えていないようです。 例えば、「製品原価」と言う単語だけをとらえると、上記であなたが使っているだろう「一会計期間の製品原価」の意味も有れば、製品一個についても「製品原価」と使うように、出てくるその説明の中での使われ方(前後の修飾語など)により意味も変ってきます。 あなたが今読まれている「原価計算基準」の説明においても、何を説明しているかを理解して、前後で言われている条件などを加味して言葉を理解しなければいけません。 例えば、理解1は定義式ですから、理解2の言葉で簡単に置き換えてはいけませんし、それは正しくありません。 理解2の言葉は、「原価計算基準」第一章、四、(二)で使われている「製品原価」という言葉で、期間原価との対比での説明のためのものです。 また、あなたの引用は、以下の文の抜粋だと思いますが ”製品原価と期間原価との範囲の区別は相対的であるが、通常、売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし、販売費および一般管理費は、これを期間原価とする。” これは、「範囲の区別は相対的であるが」というのは、例えば一会計期間などのことを言っており、その期間の製造原価は、売上品の製造原価とまだ売れていない棚卸資産の製造原価に分けられると言うことを説明しているのです。 そこで、一会計期間に売り上げられた売上品は、その期間に製造されたものもあれば前期からの棚卸資産のものも有ります。 だから、売上原価は(1)の式になるのです。 >質問1 >(4)は正しいでしょうか。 正しくない。 >質問2 >質問1の御回答がnoである場合は、理解1~理解4のどこが違うのでしょうか。 上記の説明でわかったでしょうか? 一言で言うと、理解2~4について、期間が明確でない(異なる)と言うことだと思います。 >質問3 >質問1の御回答がnoである場合は、「1会計期間の製品原価」を(1)の右辺にある言葉で定義するとどうなるでしょうか。 あなたが言う一会計期間の製品原価とは、何を表していますか? 一会計期間の売上の製品原価であれば、(1)の右辺全てです。 一会計期間に製造した製品原価であれば、=当期製造原価です。 損益を出すのは、前者の式です。
補足
いつもお世話になります。 また、今回もたいへん詳細かつピンポイントの御回答を頂き有り難うございます。 ただ、初心者のため、御回答は文字上は一応理解できたと思うのですが本当に理解できているかどうかはなはだ心許ない状態です。 恐れ入りますが、例題で御確認いただけないでしょうか。 ある会社で原料Aを使って製品Bを製造しています。原料Aを2トン消費して製品Bを1個作れます。今簡単のために製品Bを作るために必要な直接経費は原料Aのみでありそのほかの直接経費は一切必要でなく、また間接経費は一切必要でないとします。原料Aは1トン当たり1万円だとします。原料Aは腐るものではないので購入した原料Aは全て当期及び次期以降の製造に使えるとします。 ある1会計期間の期首棚卸では原料3トン、製品10個が、期末棚卸では原料13トン、製品15個が、それぞれ在庫として確認され、当期中の原料の購入量は100トン、製品の製造数は45個、製品の販売数は40個であったとします。 このとき、次の[A]~[C]は正しいでしょうか。 [A]棚卸高と当期製造原価 (1)期首棚卸高=1万円×3トン+2万円×10個=23万円 (2)期末棚卸高=1万円×13トン+2万円×15個=43万円 (3)当期製造原価=2万円×45個=90万円 [B]当期売上原価 (4)当期売上原価=期首棚卸高+当期製造原価-期末棚卸高=23万円+90万円-43万円=70万円 [C]当期の製品原価 「製品原価」は、「原価計算基準」第一章、四、(二)にある、「売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし」により、次の(5)のようにします。 (5)製品原価=売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価 (6)当期の製品原価=2万円×40個+2万円×5個+1万円×10トン=100万円 よろしくお願いします。
※売上原価・・・・売上に対する商品の仕入れ原価または製品の製品原価を言います。この事から売上原価と製品原価が理解できればよいのですから後は説明のしようがないのです。
1 違うと思います。 2 当期製造原価は当期内の活動において求められる製造原価である為、資産評価とすべき製造原価とは異なります。 当期における売上品及び期末棚卸品の製造原価は等しく評価します。 3 製品原価=(期末棚卸高÷期末棚卸数×売上数)+期末棚卸高
補足
>1 >違うと思います。 分かりました。 >2 >当期製造原価は当期内の活動において求められる製造原価である為、資産評価とすべき製造原価とは異なります。 質問4 「当期内の活動において求められる製造原価」とは何でしょうか。特に「において求められる」が分かりません。 質問5 「資産評価とすべき製造原価」とは何でしょうか。特に「すべき」の意味が分かりません。 質問6 「当期内の活動において求められる製造原価」と「資産評価とすべき製造原価」と2種類の「製造原価」があるのでしょうか(つまり、製造原価には2つの金額があるのでしょうか)。製造原価は1種類(1つの金額)だとおもっていたのですが...。 それとも、製造原価は1種類(1つの金額)であるが、製造原価を算出する方法に2種類あるということでしょうか。もしそうであるなら、その2種類の方法は、それぞれ具体的にどのようなものでしょうか。 >当期における売上品及び期末棚卸品の製造原価は等しく評価します。 そうなんですか。そんな基本的なことも分かっていませんでした。 >3 >製品原価=(期末棚卸高÷期末棚卸数×売上数)+期末棚卸高 質問7 御教示の式には「当期製造原価」がありませんが、当期製造原価は考慮しなくてよいのでしょうか。 質問8 「期末棚卸高÷期末棚卸数×売上数」は「売上原価」に等しいと思いますが、そのような理解でよいでしょうか。 質問9 質問8の御回答がyesであるなら、御教示の式は次の(5)のように書き換えることができると思いますが、そのような理解でよいでしょうか。 (5)製品原価=売上原価+期末棚卸高 質問10 1会計期間について考える場合は、(5)は次の(6)のように書き換えることができると思いますが、そのような理解でよいでしょうか。 (6)当期製品原価=当期売上原価+期末棚卸高 たくさんお尋ねしてすみません。なお、お手数ですが、質問4~質問10全部をまとめてではなく、質問4~質問10のそれぞれ個別に御回答いただけると有り難いです。 よろしくお願いします。
お礼
たいへんよく分かりました。 有り難うございました。