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親戚の経営する会社の資金繰りが悪化しています
親戚の経営する企業に、経理補助員として勤務しています。 1年以上前から資金繰りが悪化し、人員を削減、配送センターを閉鎖したりして凌いできました。 今年3月決算で、売上60億円、経常利益220万円、負債総額20億円弱あります。 (経常利益の部分は粉飾していると思います。実際は3千万円弱あると思います。) 今のところ、手形は決済されています。 しかし、銀行からの追加融資は断られました。 別の親戚が経営する系列数社に、架空の売上を作り、総額1億数千万円の運転資金を借り入れさせ回収し、 手当てしています。 そもそも経営が雑で、売掛金の回収も経費の管理もずさんです。 この会社が起死回生する方法はありますか? 万が一倒産するとしたら、一年以内でしょうか? 実は私も小額ではありますが、会社にお金を貸していて、返してもらえなくなる可能性があり、動揺しています。 身の振り方を考えたいと思いますので、どなたかお教えください。
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生涯一職人でありたいという自負を持ちつつ、経営者という立場になって20年以上経過しました。 その中で、資金繰りに苦しんだこともあります。 そういった経験に基づいて、出来るだけわかりやすく書きます。 銀行の貸し付け限度の一つの目安に、売上高の3ヶ月分という考え方があります。 これは、僕が想像するに、「儲かる会社の入り口は、売上高経常利益率5%以上」という考え方が背景にあると思います。 運転資金の返済期間は通常5年。 売上高経常利益率5%であれば、5年で年間売上の25%の利益から返済できる。 年間売上の25%=売上高の3ヶ月分です。 勿論、利益から税金を支払ったら返済に充てるキャッシュフローが不足しますから、その分の減価償却などによる所謂「自己金融」は必要です。理解できる会計知識はありますか? 貴方の親戚の会社はこれを超えています。 だから銀行は貸したくても貸せない。 ■この会社が起死回生する方法はありますか? 万が一倒産するとしたら、一年以内でしょうか? 生き残る条件は、利益から返済できる返済条件に切り替えるように銀行を納得させるのが第一歩です。 このまま、連帯保証人であろう代表者に返済を求めて会社と個人を破産させて貸付金を回収するよりも、そのほうがマシであるということを理解させてしまう調所庄左衛門のようなしたたかさが必要です。 倒産というのは、多くの場合、するものではなく、させられるものです。 危ない会社と取引があれば、自分のところだけは被害を被らず、損害を他に押しつけるべく、銀行や取引先は動く。 そこで、自分に一番都合良く会社をつぶす。 僕もやってきたことです。 情け容赦は無用。 だから、どれだけ持つかなんてわからない。 明日でも、つぶして債権を確保しようとする人間が出るかも知れない。 おそらく手遅れでしょう。 一番危惧されるのは、 ■別の親戚が経営する系列数社に、架空の売上を作り、総額1億数千万円の運転資金を借り入れさせ回収し、 手当てしています。 これは、詐欺などの刑事罰の対象になります。 やってはいけないことでした。 それに貴方が手を貸していたとしたら、、、 貸付金の回収どころではないのかも知れない。 「仕事」は数字だけじゃあありません。 僕にはもっと大切なモノがある。 しかし、「経営」は数字です。 残念ながら、貴方の会社にも貴方自身にも、「経営とは数字である」ということを理解する能力も技術もなかった。 そういうことだと思います。 因みに、幕末前の薩摩藩の財政を救って明治維新の薩摩藩の財政基盤を築いた調所庄左衛門は、薩摩藩の年収の5倍近い借金を、250年無利息という方法で実質的に踏み倒した。 今の世の中では、現実問題として不可能です。
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>そもそも経営が雑で、売掛金の回収も経費の管理もずさんです。 経営を丹念に、売掛をきっちり回収し、経費の管理を綿密にするように 経営を見直せば?会計事務所などでアドバイスはもらえないのですか。 まだまだやりようはあるとは思いますが、経営者次第です。 経営というのは、細かいことの積み重ねと、大きな決断の組み合わせですから、 減らせる経費は減らし、見込みのあるところにはきっちり力をいれる といったメリハリをつけることが肝要ですが、 商品別、部門別の損益、キャッシュフロー等分析の指針となるものが必要です。 >1億数千万円の運転資金を借り入れさせ 自分の分だけでも先に回収しておかないと、親戚まとめて沈没ということもありえます。
お礼
ありがとうございました。 社長は「嫌な話」に耳を傾けず、 経営悪化を指摘した会計士に憤慨し、解任しました。 現在の顧問会計士は着任して1年足らずで、 事態をよく把握できていないようです。 「細かいことの積み重ね」も「大きな決断」もできないまま、 このような状態になりました。 親戚の経営する数社は架空売上による借り入れの返済に四苦八苦しています。私の貸したお金も、返す約束を取り付けらずにいます。 おっしゃるとおり、まとめて沈没かもしれません。 アドバイス、ありがとうございました。
お礼
おっしゃる通りだと思いました。 かつて売上20億円程度だった小さな同族企業が、時代の波に乗り 数年で60億円の企業に成長しました。 成長ではなく、中身がからっぽのまま膨張しました。 利益が出れば派手に経費を使いまくり、 現金がなくなれば、右往左往し継ぎ接ぎ手当てする。 コツコツ積み重ねたものなど、皆無でした。 経営とは数字である・・・・ 経営者もその下で働く私たちも 経営は勢いである、押しの強さや「ハッタリ」であると 信じて突き進んできました。 能力も技術もありませんでした。情けないことです。 銀行の貸付目安、「自己金融」の必要性は わかりやすく書いていただいたおかげで、充分理解できました。 が、経営者は理解しておりませんので、手遅れなんでしょうね。 架空請求につきましては、親戚からの不明な入金を確認し、問いただして判明しました。 私は加担しておりませんが、経理部門に属する者として 責任は免れないと思います。 これもいい人生経験として、すべて受け止めていきたいと思います。 適切なご回答、有難うございます。 心からお礼申し上げます。