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活性炭素から発生する一酸化炭素の発生量について

学校の化学の勉強で疑問に感じたことです。 活性炭素を不完全燃焼させると二酸化炭素ではなく、一酸化炭素が発生すると聞きます。 質問1 つまり、大気中で燃焼させると「すべて」二酸化炭素となるのでしょうか? 質問2 不完全燃焼とありますが、それは、その雰囲気中の酸素がどれだけ少ない場合に一酸化炭素の発生量(二酸化炭素と比べて)が「大部分(70%以上)」になるのでしょうか? http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taikinokouzo.htm によりますと、大気中では酸素は20%含まれてます。3%くらいでしょうか? ご指導よろしくお願いいたします。

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  • cyba
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回答No.1

質問1 この質問は、C+O2→CO2 ……式(1)(完全燃焼)、2C+O2→2CO ……式(2)(不完全燃焼)と化学で教えられたが、では、大気中で活性炭素を燃やしたら、式(1)だけが起こるのか?と言う意味だとします。 この意味であれば、CO2と共にCOが発生します。 これは十分な空気(酸素)があっても、式(1)と式(2)は程度の差はありますが常に同時に起きる、燃焼温度が低いと式(2)反応が増大する、燃焼温度が高いとC+CO2→2CO(不均化反応)が起きると言った原因が挙げられます。COと酸素があれば、2CO+O2→2CO2と更に燃焼しますが、それでも燃焼ガスには必ず微量のCOが検出されてしまいます。結論としては、理想的に燃やせば「ほとんど」二酸化炭素になります。そして、普通の理科実験程度では、理想的に活性炭素を燃やすのは難しいことです(一般家庭も同様)。活性炭素は表面燃焼なので単純に比較できませんが、活性炭素よりは燃えやすい都市ガス(メタン)を燃焼させた場合、水蒸気を除いた炭素分だけで考えると99.96~99.99%はCO2になって、残りがCOとなります。(400ppmもCOがでるのではなく、元々の窒素と水蒸気を合わせると多くても40ppmとなります。でも、換気を忘れずに)。 質問2 着火した活性炭素が定常燃焼(自分の燃焼熱で燃焼を継続する状態)するとき、燃焼ガスの最大CO/CO2比になる酸素濃度はいくつぐらいか?と言う意味だとします。 これは、寡聞にして知りません。 これじゃあまりにも素っ気ないので、式(2)の反応がしたいが実際にはどうなるかを紹介します。 一定容積の密閉された容器に、空気と活性炭素粉末を入れ、粉末が空気中に全部漂う(空気と反応しやすい)状態になったところで、燃やします(これを粉塵爆発と言って石炭、小麦粉なで過去に大事故が起こっています)。例えば、一定容積が112リットルの場合、そこに含まれている酸素は22.4リットル(1モル)で、式(2)から活性炭素は24g(2モル)が量論量となります。この時、燃焼ガスのCO/CO2比は2/5程度で、おおよそ化学式通りに反応してくれず、7割は完全燃焼です。この実験では、活性炭素60g(5モル)の時に最大CO/CO2=3(CO濃度75%)が得られています(36gは当然燃え残る)。 この結果から類推して、「普通の空気ではほとんどCO2、その5倍の炭素で最大CO/CO2比になるから、20%÷5=4%」となる訳ではないことを先に断っておきます。酸素4%(窒素16%)可燃物80%の常温常圧状態ですと水素さえ燃えません。唯一、アセチレンが燃えるぐらいです。尚、電気炉などで十分熱した活性炭素に酸素4%窒素96%を通じれば燃焼しますが、この時のCO/CO2比は空気の流量と炭素の比、活性炭素と空気の接し方、温度や温度制御の仕方など工学的な要素で左右されてしまい、やはりわかりません。