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『のれんの償却』の仕訳について
連結決算の勉強をしています。 のれんの償却を行う仕訳では、 (借方)利益剰余金 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ というパターンと (借方)のれん償却 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ というパターンがあるようです。借方勘定の『利益剰余金』・『のれん償却』はどのような根拠で決定されるのでしょうか。よろしくお願いします。
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こんにちは。No.1です。 >ちなみにのれん償却に関する問題の解答としては問題文中に、 >『当期におけるのれん償却仕訳』とあったら >⇒(借方)のれん償却 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ >『当期以前におけるのれん償却仕訳』とあったら >⇒(借方)利益剰余金 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ >でよろしいのでしょうか? はい、それで合ってます。 のれん償却額だけに限らず、当期以前に行われた収益・費用についても「利益剰余金期首残高」で処理します。 (少数株主損益、本支店間での貸倒引当金繰入・減価償却費の相殺消去など) これは当期以前の貸借対照表の科目は個別財務諸表との合算にて計算できるのに対し、当期以前の損益計算書の科目は各決算時に純利益として利益剰余金に組みこまれているからなんですね。 ですので当期の財務諸表を基準に考えると、連結損益計算書にて計算された当期純利益はそのまま利益剰余金として次期に繰り越されますよね。次期の決算時にはもう当期の損益計算書は存在しませんので、直接利益剰余金を増減させるというわけです。 仕訳で考えると前期以前の処理は、 (1)(借方)利益剰余金 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ となっていますが、取引の順序を考えて仕訳をすると、 (2)【前期以前】(借方)のれん償却額 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ 【当期】(借方)利益剰余金期首残高 ○○○ / (貸方)のれん償却額 ○○○ この(2)の仕訳を合算したものが(1)の仕訳として表示されていることになります。 当期の損益は普通に仕訳しますが、前期以前の損益処理はすべて「利益剰余金期首残高」に振りかえるということです。 開始仕訳や連結決算処理はややこしいように思えますが、順序立てて仕訳をしてみると、ただ単純に連結開始からの仕訳を再度行っているだけにすぎません。 「利益剰余金期首残高」も、前期以前の連結損益計算書の結果を修正するためだけのものですので、いったん通常の仕訳をしてから「利益剰余金期首残高」に置き換えてみるとよく分かると思います。 連結決算は、慣れれば1級試験の問題でも比較的点数の取りやすい部分ですので、ぜひ練習して自分のものにして下さい。
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- blindcrow
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こんにちは。 個別財務諸表は継続して作成されますが、連結財務諸表は継続して作成するものではなく、決算ごとに作成されます。 ですので連結財務諸表は、個別財務諸表を基準にして必要な修正を加えて作成するということになります。 連結財務諸表は連結開始時までさかのぼり、そこから開始仕訳を行います。簡単に言うと、連結開始時から前期末までの仕訳をし直すということです。 修正項目を書き出すときりがないので、ここではのれん償却についてだけ書きます。 のれんは連結決算において償却されていくものですが、個別財務諸表上はこの処理がされていません。連結財務諸表上での処理ですので、これを再度費用処理する必要があります。 ですが、のれん償却額として費用処理すると当期の費用として計上されてしまうので、当期以前ののれん償却は、費用処理されたあとの利益の減少としてとらえます。 ですので、連結会計上では当期以前ののれん償却額は利益剰余金期首残高から差し引く仕訳をします。 当期分は費用計上させる必要がありますので、のれん償却額として仕訳します。 連結開始から前期末までの連結会計上でののれん償却は「利益剰余金期首残高」として、当期分は「のれん償却額」として処理するということです。
補足
ご回答、ありがとうございました。 連結決算の不足していた知識が、またひとつ埋まりました! ちなみにのれん償却に関する問題の解答としては問題文中に、 『当期におけるのれん償却仕訳』とあったら ⇒(借方)のれん償却 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ 『当期以前におけるのれん償却仕訳』とあったら ⇒(借方)利益剰余金 ○○○ / (貸方)のれん ○○○ でよろしいのでしょうか? 度々質問になってスイマセン。 よろしくお願いします。