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光学密度

コレがいったいなにを示すのかがわからないです。 特定の波長の光に対して物質の吸収強度を示す尺度 ってどういうことですか? 吸収率ではないことはわかりました。これを調べたら何がわかるのでしょうか?

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  • danceland
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回答No.1

光学密度についてお答えします。 光学密度は簡単に言えば、吸収率と同じですが、違うのは、    吸収率が、    『ある物体がどれほど光を吸収するか』    を示しているのに対して、    光学密度は、    『どれほど光を通さないか』    を示している。 ということです。 光がある物体を通らないのには2つ理由があって、それは 吸収と拡散です。 吸収率は前者しか議論していません。つまり、その物体によって拡散された光の強さが無視されているわけです。 一方、それを盛り込んだのが、光学密度であると言えます。 光学密度は、ちゃんとした定義で言えば、 与えた光の強さをI'、そのうち物体を通過した光の強さをIとすると、 光学密度(OD)は、             OD=log(I'/I) です。(因みに吸収率は、吸収された光の強さ/与えた光(1―I/I')    です。) 考えてもらえば分かりますが、I'/Iは、透過率(ある物体がどれほど光を通すかを示す)の逆数ですので、光学密度は、     透過率の逆数の対数をとったものです。 とも言えます。 あと、光学密度で何を調べるかですが、僕の研究室では、主に        液体の濁り度を測る のに用いています。「大腸菌の培地にどれほどの数の菌がいるか」とか、「ある反応によって生成する物質が色の付いたものだった場合、その生成物の濃度を求めるために、溶液の色の濃さを測る」 と言った具合に使ってます。 測り方は、とても簡単で、分光光度計という機械に濁った(あるいは色の付いた)液体を入れて、使う光の波長(大腸菌;600or650nm、色の対た液;その色の補色となる光の波長)を入力してボタンを押すだけで、ものの10秒で測れます。 あ、経験者と言っても大学の実験で数回触ったことある程度なんで、 参考になるといいんですが… 長々と失礼しました。m(__)m

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