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同じ絞り値でもボケ具合が違うのはなぜ
デジタルカメラの話です。 デジタル一眼レフとコンパクトデジカメのそれぞれで同じ絞り値に設定して撮影したとき、背景のぼけ具合はデジタル一眼レフのほうが大きくぼけるといわれています。 同じ絞り値だと、デジタル一眼レフのほうが被写界深度が狭いということになるのだと思いますが、これはなぜなのでしょうか? レンズの大きさが関係しているのでしょうか?CCDの大きさが関係しているのでしょうか? このようになる原理が知りたいです。 ご存知の方、回答お願いします。 参考になるURLがあれば、あわせてお書きいただければと思います。 よろしくお願いします。
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おっしゃるようにCCDの面積の違いからくるものです。 被写界深度は、絞りだけではなく次の3つの要素で決まります。 1.レンズの焦点距離 長い焦点距離のレンズは深度が浅くなります。 2.絞り 絞りは開ければ開けるほど深度が浅くなります。 (3).実際の被写体までの距離 フォーカスする被写体が、レンズから近ければ近いほど深度が浅くなります。 これら3つの条件が同じであれば、ボケの大きさは同じです。ですが焦点距離が違えば、絞りが一緒だったとしても被写界深度は違います。つまり広角側ではボケにくいですし、望遠側だとボケやすいのです。 コンパクトデジカメはセンサー面積が狭いので、一眼レフで撮る写真の真ん中だけトリミングしたような感じで写ります。ですから同じ範囲をフレームミングした写真の場合、コンパクトデジカメでは一眼レフよりも広角で撮っていることになります。結局写る範囲が同じ写真を撮ろうとすると、コンデジでは焦点距離を短くして撮ることになるので、ボケ量もすくないわけです。 コンデジPowerShotG9の焦点距離を例にとって見ると http://cweb.canon.jp/camera/powershot/g9/spec.html 7.4-44.4mm[35-210mm] と記載されていますね。いくら望遠側にしたところで、G9の最長焦点距離は44.4mmしかありません。フィルム換算で[35-210mm]と書いてありますが、これは焦点距離が44.4mmと210mmが同じというわけではなく、単に画角が同じというだけです。センサーサイズが狭い、つまり44.4mmで撮った写真の真ん中だけトリミングして、210mmの望遠レンズで撮ったかのようにアップに切り抜いているだけなのです。撮影した写真の画角は同じでも、実際は44.4mmのレンズなので、ボケ量は44mmレンズのままです。逆に一眼レフでもコンデジでも、同じ44mmの焦点距離で撮ればボケ量は同じです。 記録面が大きければ大きいほど、同じフレーミングの写真を撮る場合に長い焦点距離が必要になります。 デジタル一眼はコンパクトデジカメよりはセンサーが大きいですが、それでも普及しているフィルムの24mm×35mmよりは面積が小さく、同じ画角のレンズでのボケ量もフィルムにはかないません。
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- ameru2007
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CCDの大きさ
- bardfish
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勘違いしやすいところですが、ボケ方は「絞り」と「焦点距離」で決まります。勿論これだけではなく細かいところではズームと単焦点でも異なります。 デジタル一眼とコンデジで「28mm相当」と言った場合、実際のレンズ焦点距離は全く異なります。 フルサイズデジタル一眼で28mmでも、APS-Cでは18mm、コンデジだ5.5mm。というように、実焦点距離は全く異なります。 焦点距離が短ければ短いほど被写界深度は深くなり、奥行き方向(前後)にピントが合う範囲が大きくなります。コレは、同じ構図で撮影した場合に焦点距離が短いほど背景のボケが少ないと言うことになります。 フルサイズ一眼用でもっとも焦点距離の短いレンズは8mmで、360°の範囲が写る「円周魚眼」です。このレンズだとピントを合わせなくても近くから無限遠までピントが合っているように写るそうです。 コンデジの実焦点距離5mmというのがどれほどすさまじいモノかおわかりいただけますか?その様なカメラで背景のボケを大きくしたいというのはある意味無謀なことです。
- foobar
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CCDの寸法というか、像倍率(CCD上に結像した像の寸法/被写体の寸法、概ねレンズの焦点距離/撮影距離になります)の違いです。 CCD上でのボケの大きさは(概略)F値に反比例、被写体と背景の距離に比例、像倍率の二乗(より細かく言うと、中心被写体の像倍率*背景の像倍率の方がいいんですが)に比例します。 プリントしたり画面で見るときには、小さいCCDの方がより大きく拡大してみる(その分ボケが大きく見える)のですが、それ以上にCCD上のボケが小さくなっているので、ボケが小さくなります。
- sokojaso
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難しいことは分かりませんが、「焦点距離」が同じで絞り値が同じなら同程度のボケ具合になります。 「絞り値」を一定にした場合なら焦点距離が大きいほどぼけ、小さいほどぼけにくくなります。 例えば35mmフィルム相当の撮像素子を持つEOS 5Dに50mmのレンズを付けるのと、ひとまわり小さいEOS40Dに付けるのとでは、写る範囲<画角>が全く違ってきますが、ボケ具合は同等になります。 また、EOS 40Dで50mmに近い画角のレンズ(30mm付近)を付けると、焦点距離が短い分、あまりボケません。 これがコンデジ場合、上の例とは比べものにならないほど焦点距離が短いレンズになっています。↓一例ですが、 http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/10/spec.html 仕様を見ると「5.8(W)-17.4(T)mm」です。これは一眼レフタイプのカメラでいえば、超広角レンズに相当しますので、同じような絞り値では全然ボケないことになります。
お礼
回答ありがとうございます。 >「絞り値」を一定にした場合なら焦点距離が大きいほどぼけ、小さいほどぼけにくくなります。 実際の焦点距離がポイントになるということでしょうか。 たしかに、コンパクトデジカメは焦点距離が小さいですね。 もう少し、他の方のコメントも参考にしたいと思います。 引き続きよろしくお願いします。
- p-p
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CCDの大きさですね 撮影フォーマットが小さいほうが同じ絞り値でも被写界深度が深くなります 絞りとは光の通る穴の大きさのようなものですから 原理的には広角レンズより望遠レンズの方がボケやすくなりますよね? 同じことです 絞り穴に対する撮影フォーマット(ここでいうCCDの大きさ)焦点距離の倍率のわりあいですから
お礼
みなさま、回答ありがとございました。 皆さんのおかげで、十分理解することができました。 なかでも、No.3の回答が、私にはもっとも分かりやすかったです。 本当にありがとうございました。