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多層膜の吸収率
多層膜(光の干渉を考えるような薄膜の多層膜)に光を照射したときに、どの層でどの程度発熱するのかを調べています。そのため、多層膜におけるエネルギー吸収率の求め方を考えています。 多層膜全体の、反射率、透過率の求め方は、例えば http://www.nsg-ntr.com/TIME/opt.htm にあるように、特性マトリックスを用いて計算できることは、何とか理解できました。 エネルギー反射率R、エネルギー透過率T、エネルギー吸収率Aの関係は、エネルギー保存則から、 R+T+A=1 の関係が成り立つでしょうから、吸収率Aが分かると考えているのですが、あくまで多層膜"全体"のエネルギー吸収率しか求まらない気がします。 求めたいのは、どの層で、どれだけの、エネルギー吸収が生じるのかということです。多層膜のなかで、屈折率の虚数部が大きい層、もしくは膜厚が大きい層では、他の層に比べてエネルギー吸収の度合いが大きい気がしますが、その求め方が分かりません。 そこで、質問なのですが、 ●多層膜における、各層ごとのエネルギー吸収率は、そもそも求まるものでしょうか? ●各層ごとのエネルギー吸収率が求まるのならば、どのように求めればよいのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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- shintaro-2
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回答No.1
>●多層膜における、各層ごとのエネルギー吸収率は、そもそも求まるものでしょうか? 任意の層間で反射を繰り返すので、各層の減衰係数をそれぞれの反射光線に乗じて、積分すれば一応吸収は計算できそうな気もしますが、 吸収して発熱した層から、他の層への熱伝導があると思うのですが、如何ですか? 薄膜ですので、その吸収よりも熱伝導の影響が大きいような気がします。
お礼
回答ありがとうございます(^^) >各層の減衰係数をそれぞれの反射光線に乗じて、積分 この方法、私も考えて試そうとしたのですが、光の干渉によって強めあったり、弱めあったりするのを、どのように式で表現するのか・・・というところで、つまずいております。 私の質問のリンク先のところで解説してある、位相膜厚をどのように組み込んだらいいのかな、と。 干渉を考えなくてよいなら、簡単なんですけど。。。 >他の層への熱伝導 はい、考えております。 というより、熱解析のシミュレータを用いているので、その辺りはコンピュータが計算してくれてます。 ただ、現在シミュレーションにかけている多層膜では、膜厚の深さ方向に対して、温度に分布が生じている状態です(均一になっていない)。 やはり、各層でのエネルギー吸収(=発熱)が知りたいところです。