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減塩って高血圧に本当に効果あるのですか?
父が最近 上が160ぐらいの高血圧で 辛そうです。 ちょっと調べてみたんですが いろいろ見ると 絶対に減塩! とか 減塩は意味がない! とか 情報があいまいで 困っています。 体質にもよるらしいのですが 父が塩に敏感なほうなのかを 確認することはできるのでしょうか? とりあえずは 良いと聞いている天然塩で対処していこうと思っていますが 本当はどっちなのか 教えてください。
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原始社会においては食塩の摂取量はきわめて少なく(一g/日以下)、高血圧もなかったものと考えられています。現在でもブラジルの奥地に住むヤノマモ・インディアンは原始的生活を常んでおり、この種族の血圧を測ってみると高血圧者がいないばかりか、総じて低いことがわかっています。 ヤノマモ・インディアンと正反対なのが、戦前の東北地方の人達です。一日三十gという高食塩食を摂り成人の約半数が高血圧となって、そのため脳卒中による死亡率が非常に高かったのです。しかし戦後、この地方での減塩運動が盛んになり、その結果高血圧の発生頻度は減り、また脳卒中による死亡率も激減しました。 塩は諸悪の根源と考えておられる方が多いのではないでしょうか。しかし最近の考え方は違います。高血圧患者さんのなかには食塩負荷にて血圧が上昇しやすく、また減塩や利尿薬投与により速やかに血圧が下がる一群があり、それを食塩感受性高血圧と呼んでおります。一方、食塩を負荷しても血圧の上昇は軽度であり、また減塩や利尿薬投与に対して反応しない一群があり、これを食塩非感受性高血圧と呼びます。食塩感受性の人は高血圧患者の約三◯~四◯%くらいと言われております。 さてこの食塩感受性も、アンジオテンシノーゲンと呼ばれる遺伝子がその鍵を握っていることが最近分かってきました。この遺伝子にはАА、АG、GGの3つのタイプがあり、АА、АGタイプを有する患者は食塩感受性を示す傾向があり、ААタイプを持つ患者群が最も感受性が高く、GGの患者群は感受性を示さないようです。 高血圧で病院へ行くと、どこの病院へ行っても決まり文句のように「塩分を控えて下さい」という指導を受けますが、遺伝子タイプを調べて、「あなたは塩分制限不要です」と言われるようになる時代も間近かもしれませんね。
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- hubble
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このサイトでアンジオテンシノーゲン遺伝子の様な研究段階の話が出てくるとは少しびっくりしています。少し横レス的になりますが、補足を行ないます。 AKasama58さん、baiyakuさんが書かれているように塩分と血圧の関係において、食塩感受性高血圧と非感受性高血圧に分類されます。前者は比較的高齢者に多く、後者は若年者に多い事が言われています。 この両群の区別は、2g/1日の低塩食と15g/1日の高塩食での研究が行なわれています。これにより、食塩感受性高血圧群では14%、非感受性高血圧群では5%の降圧が報告されています。しかし、この様な研究は高血圧症を主に研究している施設のみであって、一般の医療機関では行なわれていません。 この食塩感受性の評価は、入院をして食塩バランススタディーを行なうか、フロセミド負荷試験などによって行ないます。しかし、この様な試験を行なって減塩の効果が少ない患者さんに対しても減塩指導を止める必要は無く、むしろ継続して減塩を守っていただいた方が、降圧効果を増大させたり薬物の効果を高める事が知られています。そしてこの事は日本内科学会での高血圧関係研究者の認識と一致していると思います。 人間では、1日に必要な食塩の量は1g以下です。確かにQOLと降圧効果は考えていかなければいけないと思います。しかし、極端な減塩療法(Kempner`s rice diet)を行なっていた時代と違いますし、現在の高血圧の診断、治療に関するアメリカの合同委員会の第6次報告(JNC-VI)では食塩摂取量は1日6g以下を目標としています。 日本ではこのJNC-VIの勧告より甘い7~8g/1日の塩分摂取位を薦めている事が大半であると認識していますが、いかがでしょうか ? このJNC-VIは下記にURLをにありますが、現在の日本の高血圧治療の原則になっています。 PS 簡単に書く自分の方針とは逸脱してしまいました。
お礼
むずかしい... きっと皆さんは 理解していることでしょう... とりあえず 塩をとりすぎると良くない と私の中で 解釈しときました。 有意義な質問をしたなぁと 満足しています。 ありがとうございました!
- baiyaku
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大雑把に言って約40%くらいの高血圧患者は塩分を控えることでかなり効果的です。しかし60%の人は、一生懸命塩分を控えるつらい食生活をしてもほとんど何の効果もありません。そういう場合はあえて、つらい食生活をする必要が無いと思います。 一度徹底的に控える食生活をしてみたら、はっきり効果のでるタイプかわかると思います。 それに160くらいであれば血管がすぐに切れる心配もありませんので、それほど神経質になる必要も無いのではないでしょうか。 日本の食生活で塩分を控えるのは、かなりきついことですので、まずはカリウムの多い食品を心がけることも一つの方法だと思います。 また運動療法で血圧が下がれば塩分を控えるよりもつらくないかもしれません。
お礼
だいだい半分以上の人が 減塩意味無し って ショッキングです! 今も 意味ないのに味気ない食事とってる方 いるのでしょうね...かわいそう 自分の体質を知って 対処していくのがいちばんですね。 一度 減塩してもらって 体質を調べてもらおうと思います。 ありがとうございました!
- hubble
- ベストアンサー率56% (139/248)
高血圧症の治療で塩分制限が必要な事は、日本だけでなく世界の内科学会、高血圧学会においてコンセンサスのあることです。 しかし、塩分を過剰摂取すると何故血圧が上昇するかのメカニズムは大変複雑ですし、又全てが解っている訳ではありまん。いろいろなメカニズムが有るのですが、その中で簡単なものを少し。 水とナトリウムはある一定の濃度で体内に存在します。その為、過剰に摂取された塩分は、過剰な水分と一緒に体内に存在します。この過剰な塩分、水分が血管内に存在すれば、血管内でボリュームが増加し血圧が上昇する事になります。 その他には、塩分摂取によりナトリウムが血管内皮に入り込んで、そこのナトリウム濃度が上昇し、このナトリウムを追い出そうとすると代わりにカルシウムが入り込んできます。このカルシウムが血管を収縮させて血圧を上昇させます。 高血圧症の大部分を占める本態性高血圧症の原因はまだ不明です。この病気は、塩分を体内に取り込んで貯めてしまう未知の物質が体のどこかから出ていて、その結果血圧が上昇すると推測されています。その為塩分制限のみでは限界があり、半分くらいの方が降圧剤の服用をされています。 この降圧剤には色々な種類が有るのですが、塩分、水分を体から排泄させる利尿剤系の薬や、血管内皮内にカルシウムが入ることを抑えるカルシウム拮抗剤などがあります。 大体日本人の塩分摂取は一日あたり12~13gですが、最近やや増加傾向にあります。7~8g位が目標です。本態性高血圧症は代表的な生活習慣病ですが、生活習慣を是正して、塩分制限や運動療法で血圧のコントロールが可能ならばそれに越した事はありません。しかしコントロールをされているか否かは自己判断をせずに、時々医師に相談をしながら経過を見ていく必要があります。
お礼
わかっていないことも 結構あるようですね。 体調が良くなるように 生活習慣を少しづつ変えていってほしいと思います。 ありがとうございました。
高血圧には原因が当然あるわけです。単一の理由で血圧が高いというのではなく、諸種の要因が絡んでいると思われますので、定期検診のデータなどをもとにしてドクターの指導に従ってアクションをお取りくださいますよう。 必要とあれば血圧のクスリが処方される筈です。 主治医の判断を尊重してください。
お礼
医師からは特に 減塩をすすめられている訳ではないのですが 食事療法した方が良いかな と思って。 薬は処方されました。 ありがとうございました。
- inoge
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高血圧症だけならほとんど症状がないはずですがなにがつらいんでしょうか?塩分制限ですか? 高血圧の治療において塩分、正確にはナトリウム制限は基本、減塩してから降圧剤の内服を検討するのが前提です。純粋に塩化ナトリウム量の問題で、天然だろうが高級だろうが塩の質は関係有りません。日本人の塩化ナトリウム摂取量は平均で一日あたりほぼ10g、もっとも緩い減塩食で7g、WHOによると腎機能障害のない正常人の必要量は4gです。内陸国では4gも取れない環境で生きている人もいっぱいいます。 医師・栄養士に相談するか、食事療法の資料を参照してください。普通は7gからはじめます。たしかにちょっと味気ない。 天然塩が健康にいいとするとマグネシウムや微量元素などナトリウム以外の成分を含むからでしょう。
お礼
つらそうなのは 頭痛やだるさ 程度です。 ありがとうございました。
以下の参考URLが参考になりますでしょうか? 「高血圧」 ◎http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/Sick/buhin21.html (減塩について) ●http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/Sick/sick2.html (高血圧) ご参考まで。
お礼
こういったホームページもあるのですが 「減塩食をいくら食べても血圧は下がらない」 と言っているサイトもあったので 本当のことが知りたくて質問しました。 ありがとうございました。
- Akiko_H
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はじめまして。減塩の必要性ですが、確かに腎臓が弱っている方、外食が多く肉食や野菜不足などの食生活では必要かも知れません。でも適度に運動をして汗をながしていたり、野菜や果物に多いカリウムとのバランスさえ摂れていれば多少の塩分など問題はない筈です。 また逆に低血圧の方や心臓の弱い方、すでに腎不全を患った方は野菜ジュース等に多く含まれるカリウムが危険な場合がありますのでご注意を。また、確かに天然塩はミネラルが含まれる分、体に良いと思います。 医師に減塩を薦められたりしない限り、塩分過多(漬物に醤油をかけたり、味の濃い物ばかり食べる等)以外は心配ないと思われますよ。
お礼
医師からは特に 減塩をすすめられている訳ではないようなので あまり神経質にならないように 生活してもらいます。 ありがとうございました。
お礼
わかりやすく回答して下さって ありがとうございます! なるほど 遺伝子!ですね! 遺伝子って これから 期待したい反面 怖い部分もあります。 ありがとうございました!