平和憲法の理念を実現する具体的手段は?
憲法9条で平和を実現しようと思われている方にお伺いします。
日本の平和憲法の理念(戦争の放棄、軍事力の放棄)を具体的に実現する(している)手段は何だとお考えでしょうか。
立派な理念であり、ぜひ実現・維持したいと思うのですが、具体的な方法をなかなか思いつきません。
可能性のあるものを以下に示しますので、みなさんが、「これだ」とお考えのものを教えてください。
(1)科学技術立国として、人類を幸福にする新しい技術を開発し、製品やノウハウを輸出することで世界の人々を幸福にする。
(2)工業製品等の国際競争力を高め、製品をどんどん輸出することで、貿易により必要な物資を入手できる体制をつくる(そうすることで海外を侵略せず平和的に物資を調達できる)。
(3)食糧やエネルギーの自給率を高める(同じく侵略せずに物資を調達する)
(4)ODAやJICAなどの海外協力事業を通じて、世界の貧困を無くし、平和につなげる。
(5)自衛隊のPKO活動や掃海活動等の、国際的な平和維持活動に参加し、戦争の後方で平和維持に貢献する。
(6)攻め込まれないように防衛力を高める。
(7)世界の軍事産業に素材・部品メーカとして進出し、各国の最先端兵器の重要な技術(炭素繊維とか電子機器とか)を握ることで、潜在的な軍事力を高める。
(8)核兵器の技術開発を進め、いつでも核装備が可能な状態にしておく。
(9)その他 もっとよい方法があれば...
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私個人としては、(1),(2),(3)、(4)で平和が維持できればいいな、という希望を持っていますが、それだけでは不十分だと感じています。
諸外国(特に周辺諸国)が軍備を増強している現実では,(6)(7)の潜在的な「軍事力」の保持も日本の平和に貢献していることは事実と思いますが、軍拡競争が始まると際限がありません。「軍事力」に頼らず平和憲法の理念を実現するには、世界の歴史が経験したことがない「軍事力よりも強力な何か」を日本が発明する必要があると感じていますが、それがどんなものであるかイメージがつかないのです。
それとも、案外もっと簡単なところに解があるのかもしれません。
具体的な活動や文献等をご紹介いただけると、なおありがたいです。
毎年終戦記念日の時期になると考えてしまいます。
よろしくお願いします。
お礼
回答ありがとうございました。
補足
国際政治学は、軍事科学とは少し違うように思います。 どちらかというと、軍事科学(客観的な取りうる戦略の検討など)を踏まえたうえで「どのような方向がベストかという、政治的な判断」を論ずるのが、国際政治学のように思います。 軍事科学と国際政治学の両方を扱ったようなものもありますが、今のところ以下のような本は、入手しています。 アメリカの軍事戦略(講談社現代新書) 江畑謙介 講談社 最終戦争究極の核戦争、そのテクノロジーと戦略のすべて(A4判・ムー別冊サイエンス・シリーズ) 学研 SALT(戦略兵器制限交渉)の現段階(新書) 江村儀郎 教育社 別冊サイエンス 兵器と軍縮 日経サイエンス編集部 別冊サイエンス 核と戦争の20世紀 日経サイエンス編集部 国際人になるための初級軍事学講座 福川秀樹 芙蓉書房出版