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国鉄分割民営化はどのようにしていたらより成功していたのでしょう?
もう20年も前ですが国鉄が分割民営化されました。その当時37兆3000億とも言われた借金が国鉄にはありましたー試算の仕方で額なんていくらでも変わりますが… 政治改革の一環として国鉄の民営化が実施されました。国鉄の債務を清算事業団が引き継ぎ、民間のJRとしてゼロからスタートしました。民営化に関しては評価は個人にによって様々と思います。 私は結果的に、成功を収めたと言っても良いのではと考えています。理由は以下二点です。 1)私は当時まだ選挙権すら無い子供でした。通学で国鉄を利用していました。国鉄職員の利用者に対する態度は客に対するそれではなかったと記憶しています。「利用させてやってるんだ。ありがたく思え!」といった態度でした。私が成人していない子供でしかないとばかりとは言えないようでした。JRになってから我々利用者を客と考えてくれているように感じます。 2)今ではとても信じられませんが… 国鉄時代ダイヤが完全ストップしたことがあったと思います。確か最大3日国鉄が止まっていた記憶がありますーすいません曖昧な記憶で。人体で言えば鉄道は血流です。その血流を長時間ストップさせるなんてすごいことをするな~ と子供心に思った記憶があります。JRになってから、この国鉄のようにダイヤが大がかりにストップした記憶を持ちません。 以上を主な理由として、国鉄→JR は正しい選択だったと評価しています。少なくとも我々利用者にとっては成功だったと評価しています。一方で清算事業団が負った債務は結局処理できなくて、国(国民)の負担で終わったなどのマイナス面も散見されます。 どのように対応していれば、より良い結果が得られたのでしょうか? 今度の年金問題をきっかけに省庁を含めて多くの公共団体を民間に移項しなければいけないかも… と考えている者です。過去を教訓として生かしたいと考えています。以上宜しくお願いします。
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- kytknom
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1 国鉄改革は全体評価としてはうまくいったと言っていいでしょう。 基本的に、官公労は自分たちの就業環境をよくすることが第一であり、使用者のことは考えていません。 利益を出さなくてもつぶれることがないと考えていたので、自分たちの事のみを追求できたといえるでしょう。 しかしながら、民営化されたらお客のことを第一義に考えないと自分達も食えなくなる可能性があるという発想が出てくるので結果的に一生懸命やるようになったのでしょう。 2 精算事業団の債務の部分は、国鉄のままでも結果的には国民が持たなければいけないので、変わりなしということかな。 3 上級職でもない限り、一般の公務員は仕事を如何にやったかではなく、上級・中級・初級のどの出身かでどの辺まで昇進できるか決まっています。後は教育の成績でしょうか。従って普段の仕事はやってもやらなくてもあまり変わらないようです。中には仕事ぶりが評価される人も一部いるようですが。 その弊害をなくすために最近能力評価主義というものが言われるようになってきたわけです。 別の見方をすれば、これまでは結果的に平等であったということです。今後は頑張る人とそうでない人が区別(差別という人達もいる。)されるようになりますので少しは良くなるかな。 4 民間も最近はモラルが落ちてきているので民営化=良くなるとはいえないでしょう。 5 日本人全体のモラルの向上が緊要です。戦後経済一辺倒になり、軍事は悪、経済は善という考え方が普及したが、結果的には政治家から一市民まで如何に金を儲けるかばかり考えていると思います。 人間いつかは死ぬものであり、死んだら金は死後に持っていけないということに気付いていないと思います。金よりももっと大事なものがあることを多くの国民が考えていない。 6 上記のことを正すには、また大きな変革が必要なんですかね?人間ってほんとに馬鹿ですよね。
- myeyesonly
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こんにちは。 私は質問者さんとは全く異なる考え方の者ですので、参考にできる部分だけ参考にしていただければと思います。m(__)m まず、民営化=利益主導の改革路線、だと思っています。 民営化後、地方のローカル線はどんどん廃止されています。 鉄道が国鉄であったのは、地方の足を確保する、という意味もありましたので、この改革ではそれは切り捨てる事が前提になっていました。 行政は全て利益主導でやられると困る部分を負担しなければいけない宿命を背負っていると思うので、ある程度の赤字はやむ終えず、補填できる努力をしてくれていればそれでいいのではないかと考えます。 今度民営化された郵便局ですが、あれは赤字どころか、全ての事業を結合する事で大幅な黒字を持っていました。 当然赤字部門は沢山ありますが、郵貯で大きな黒字を作りまかなっていました。 (今回の民営化はこの資金を市場に流す目的だと思ってます) 経営的には、こういうあり方をすれば国鉄もあんな滅茶苦茶な赤字にはならなかっただろうと思います。 国鉄の大赤字の元凶は無謀な新幹線計画だと思います。 必要に応じて作った新幹線ではなく、政治家主導で勝手に作らされた新幹線が非常に多いです。 うちの田舎でも「田んぼの真中に航空母艦出現!」という新聞記事が踊りました。(有名な話なのでどの新幹線かすぐ判るかも(笑)) 実際、この路線は全く地元に寄与していないばかりか、在来線との乗り継ぎも非常に不便で、大変不便な路線となっています。 その後の技術発展などを見ればいい面もあったであろうとは思いますが、その利益を享受する前に民間に売り渡してしまい、評価は不可能です。 行政とはある意味、国民の財産ですから、やたらと民間に売り渡すのがサービス向上になるとは思いません。 私の地元の元国立病院は独立行政法人云々になってから、スタッフが大幅に減り、対応は極めて悪化しています。 それから3日間止まった話は、多分、スト権ストのことでしょう。 当時、国鉄は公務員として扱われていたので、ストライキ権がなく、国労や動労といった組合はあるのに、ストライキは違法行為になる、という状況でした。 その為にストライキ権を認めさせる為のストライキを打ちました。 ストライキ権はほぼ認められたのですが、これによって、その間の貨物代替輸送を行ったトラック運送業界に顧客を大幅に奪われるという結果になり、経営上は大きな打撃となりました。 それ以外で止まった例としては、昭和38年の38豪雪で全部の路線が止まったわけではないですが、あちこちの路線と共に東日本~西日本の大動脈を担っていた路線が止まった事があります。この時は他の代替輸送も何も出来なかったので、国鉄は除雪決死隊を編成、水杯を交わして「ロキヤキマロキラ」という特別8両編成除雪部隊を出したという話があります。 それと、大正14年に全国で連結器の一斉交換という事をした事がありますが、これらは多分余談ですね。 さて、国鉄時代の職員の対応などは同感な部分も多いですが、これは国鉄に限った事ではないと思います。 社保庁しかり、日本の公務員の殆どは「お上(おかみ)」意識丸出しで、 窓口対応などもすさまじく下手です。 従って、これを理由にするならば、国鉄ばかりでなく、日本の役所、官公庁まで含めて全てを民営化しないといけません。 必要なのは民営化ではなく、公務員の意識改革、横の連携の強化、経営の勉強だと思います。
お礼
丁寧な回答を頂き有り難うございました。 >私は質問者さんとは全く異なる考え方の者… この手の問題は当然ですが十人十色ですね。私のJRに対する意識も当時選挙権すら無かった人間の1利用者として国鉄→JRによって受けたサービスの変化によって形成された物です。ですから理論的バックボーンを全く持っていません。 >経営的には、こういうあり方をすれば国鉄もあんな滅茶苦茶な赤字にはならなかっただろうと思います 職員の身分が公務員のままで経営的な変化は期待できなかったようにも思えます。 >国鉄の大赤字の元凶は無謀な新幹線計画だと思います 現在の新幹線は黒い霧に覆われていると言うことですね。なるほどJR化によって地方のローカル線は切り捨てられてしまったようです。しかし、新幹線を整備できたことは有益だったと感じていますー結果論ににすぎませんがー。地方ローカル線を大変な赤字を出しつつ存続させることと新幹線を整備すること… 21世紀という未来に残すインフラとして後者を選択できたことは間違っていなかったように感じます。 再び利用者の立場として… 私は出張でよく新幹線を利用します。東京から名古屋程度の距離だったら飛行機を利用するという選択肢を持っていません。神戸にもよく行きます。これも新幹線。九州・北海道に行くときやっと飛行機を利用します。私にとって、地方のローカル線が無いことはあまり苦にはなりません。しかし日本中に新幹線が張り巡らされていることは大変助かっています。私の様に考えている利用者も多いのでは? >3日間止まった話は、多分、スト権ストのことでしょう そうだったのですか。労働者としてストは当然の権利と思います。それを求めて行動を起こすというのも理解できます。しかし戦術として、鉄道を3日もストップさせるとのはどうかと… 例えば、着陸態勢に入ったジャンボ機の機長が「今からストに入ります」といっているような物と思います。国鉄職員と経営陣?に自分たちが背負っている仕事の重さが理解できていなかったように思います。自分たちは日本の経済を支えているんだと言うプライドが無かったんだと思えます。 最初に記述しましたように、この手の問題の受け止め方は様々ですね。有り難うございました。
お礼
丁寧な回答有り難うございました。 >基本的に、官公労は自分たちの就業環境をよくすることが第一であり、使用者のことは考えていません 本末転倒ですね。まずはお金を出している利用者(国民)のことを考えてくれなければ… >民営化されたら…結果的に一生懸命やるようになったのでしょう 途中の経過より結果として受けるサービスが利用者には重要と思います。ですから回答者様がおっしゃる「結果として」は大変重要な事と思います。話は変わりますが、日本って「過程」(プロセス)が重要視されるあまり「結果」があまりに軽視されすぎているように感じますー余談ですー。 >精算事業団の債務の部分は、国鉄のままでも結果的には国民が持たなければいけないので、変わりなしということかな そうですか。やはりうまい方策は無かったのですか。 >民間も最近はモラルが落ちてきているので… 国民全体に関わることですね。「教育問題」とかの、別の大きなカテゴリーに属してくる問題の様ですね。 >政治家から一市民まで如何に金を儲けるかばかり考えていると思います ですね。 >人間いつかは死ぬものであり、死んだら金は死後に持っていけない…金よりももっと大事なものがある… 私も最近回答者様と同じように考えるに至っています。金って死んで持っていける物では無いのですよね。 >人間ってほんとに馬鹿ですよね 同感です。 回答有り難うございました。