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大学の教員について
例えば東大や京大で博士号をとったら助手になるわけですが、研究者としては旧帝大クラスのほうが研究施設も学生の質もよく旧帝大の助手になってそのまま教授までいきたいとは思うのですが、実際は全国の大学の私大の空いたとこの助手になりますよね。疑問に思ったのが東大や京大で助手として残れる人と違う大学の助手に行く人の違いは何でしょうか?優秀だから東大の助手になる、少し劣るから私大の助手になるということなんでしょうか?無知な自分に教えてください。
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皆さん回答の通り、東大や京大で学位を取ってもすぐ助手にはなれません。皆さんの書いておられない特異な事項(もう古くなっていることもあります)です。 (1) 東大法学部では、学部卒業時に助手になります。助手採用のためにポストを空けておきます(その仕掛けは後述)。大学院を出ても法学部の教員にはまずなれません。 助手になるには「三冠王」といって、全優、司法試験合格、国家公務員1種合格の条件を満たしている候補者から選ぶそうです。 助手2年間で研究を行い、優秀者は講師へ昇格、優秀でないと判断されたらクビです。助手ですから終身雇用の筈ですが逆らったものはいないでしょう。クビにしないと、2年後に新しい助手を選べません。 しかし、司法試験合格なら権利は一生、国家公務員1種合格なら3年間は権利がありますからクビにしても問題はありませんね。また、助手は公務員ですから勤続年限でも損はありません。 旧司法試験制度がなくなったときどうするか、法学部教授たちは考えているでしょう。 (2) 東大工学部電気工学科の昔の噂です。教授になれる人は駒場から本郷に進学したとき、大体決まっているそうです。教授の定年は以前からわかっていますから、そのポストに助教授を昇任させ、空きポストが一つできます。 7年後にどのポストが空くかがわかるので、成績優秀・家族関係良好・思想穏健、なんて学生から候補者を選び進学させます。この人たちが大学院博士課程を修了してめでたく学位が取れるときポストが空いてますから、講師で採用します。1年経つと大概助教授になれます。 助手からの講師・助教授への昇任はしたがって至難です。 (3) 電気工学科もそうですが、工学部の多くの学科では助教授は博士課程修了者から選びます。一旦外部の大学に出して訓練させた後、ポストが空いたときに呼び戻すことが多いようです。 助手は大学院修士課程修了者から採用しますが、不文律として「助手が学位を取ったら外に出す」ということがあるようです。修士修了での論文博士ですから、学位取得は課程博士より数年遅れることは事実です。その時期に転勤を余儀なくされるのですから、可哀想とも言えますが当人たちは覚悟しているのでしょう。
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- piyoco123
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助手になる事の難しさは他の方が書かれておられるので、 私立大学の助手が敬遠される理由を一つ書かせてもらいます。 ここ2,3年で博士号をとった人間の代まで、 日本学生支援機構の奨学金に免除職というのがありました。 これは国立の大学や研究所である年数働くと借りた奨学金が免除されるというものです。 私立では奨学金を返済しないといけないので国立がよい、という理由も少なからずあります。
- ANASTASIAK
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>助手として残れる人と違う大学の助手に行く人の違いは何でしょうか? 東大の場合は、教授との関係です。あとあるとすれば、研究分野で の価値ですね。この子は置いておきたいとか。
- a-saitoh
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博士号を取ったからと言って助手とは限りませんが... 無職(ポスドク)とか,一般企業に就職とか,いろいろありますよ. ・運 ・大学院の方針. 内部採用はしないという方針のところもあります.卒業生でも,他大学での経験を経なければ採用しないと. 博士課程を出た者を助手にしたとしても,博士号を取った時点で他大学に講師や助教授として送り込むなんてことをしているところもあります.(本来博士課程で学位が取れる筈なのですが,課程修了には間に合わずその後数年して学位を取得するというのはありがちなパターン).助手を講師や助教授に昇任はさせない方針らしい. ・空いた助手ポストがあるかないか. いくら優秀な人手も,今居る助手を首にして採用するとか,採用枠を越えて雇うと言うことは出来ませんから. ・空いた助手ポストとの相性 同じ専攻内でも細かい研究分野に分かれています.空いた助手ポストの研究分野と合致していないと,採用されません. ・タイミング 博士課程3年の年明けくらいまでに研究成果が十分に出れば,博士号は取得できます.助手の採用はもっと早いタイミングで動いたりしているので,博士号を取れるだけの研究実績を早い時期に挙げているかどうかも助手に採用されるかどうかに影響します.
東大や京大で博士号を取得したからといって、すぐに助手になれるわけではありません。そんな甘い世界じゃありませんし、そもそも空きポストがなければどうしようもありません。 また、最近では、教員人事は全国公募で行われることがほとんどですので、全国からの応募者の中でトップの業績等が必要です。生活もかかっているので、行ける所に行かざるを得ないのが現実です。 研究室単位で考えれば助手の公募は5年に1回もありません。もちろん、優秀でない場合は論外ですが、優秀であったとしても、公募のときに適当な年齢であり、それ相応の業績を上げていることは必須です。業績はともかく、年齢に関してはどうしようもありませんね。 また、東大や京大は内部からの昇格を嫌う傾向が強いように思います。自大学の大学院を修了して、助手→助教授→教授という道は極めて困難です。