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次元に関する証明
Vをベクトル空間とする。 (1)Vにはn個の線型独立なベクトル x1,x2,…,xn が存在する。 (2)Vの n+1 個のベクトル y1,y2,…,yn+1 は線型従属である。 このとき、dimV = n であることを証明したい。 (2)から線型関係の式を作り、yは線型従属であることと、n項までのスカラー(a1,a2,…,an)は線型独立であることより an+1≠0 。 次に、上で作った式から yn+1 = (略)にして、 y1,y2,…,yn がVを生成し、線型独立であることを確認して、dimV=n という風(分かりにくい説明ですみません)に証明しようと思うのですが、この考え方でいいのでしょうか。 また、ベクトルx,yをうまく用いた、(きれいな)証明を教えてください。
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>(2)Vの n+1 個のベクトル y1,y2,…,yn+1 は線型従属である。 これがまずいです.おそらく Vの「任意の」n+1個のベクトルは線型従属である ではありませんか? 以下,これを前提とします. >n項までのスカラー(a1,a2,…,an)は線型独立であることより これは意味はありません. スカラーに対して「線型独立」というのはありません. >y1,y2,…,yn がVを生成し、 生成しません. そもそも独立なのはx1,・・・xnです. y1,・・・,yn+1は従属ですし, y1,・・・,ynは独立とは限りません. ================== Vの任意の元 y をとる. (2)より x1,x2,…,xn,yは線型従属であるので, (ここで(2)に「任意」というのが必要になる). a y + a1 x1 + ・・・ + an xn =0 ・・・(A) としたときに a,a1,・・・,anのどれかに0ではないものがある.・・・(B) もし,a=0だとすると,a1 x1 + ・・・ + an xn =0 となり (1)より a1=・・・=a2=0 これは(B)に反する. したがって,aは0ではない (A)において,aで割ることによって, yはx1,・・・,xnの一次結合で表せる. したがって, Vの任意の元はx1,・・・,xnで生成できる. (1)よりx1,・・・,xnは一次独立. すなわち,x1,・・・,xnはVの基底であり よって dim V = n
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もしこれが、レポートか何かの問題だったら、講義の状況によるのですが、次の定理は使えませんか? [次元の一意性定理] 有限次元ベクトル空間Vの次元dim(V)は、Vから取れる独立なベクトルの最大本数である。この最大本数は、独立なベクトルの取り方によらない。 これが使えるなら、(1),(2)より、dim(V)=nは自明となります。この定理の証明ですが、じつはzoku0855さんの手順通りになります。きれいな証明という事ですが、実際上記定理の証明は、基底変換行列の逆行列を、行列式も整備しないままやるようなものなので、正直にやると、やたらとこ汚いものです。自分もきれいな書き方があるなら、知りたいです。
お礼
私も最初はddtddtddtさんと同じことを考えました。 定義を証明するような感じで戸惑いました。 中・高生の時は証明が苦手で、今になって証明の重要さを 痛感しています。 回答ありがとうがざいました。
お礼
わかりやすく証明していただいてありがとうございました。 自分の作った証明と比べて、その簡潔さは一目瞭然です。 私も早く、簡素で美しい証明ができるようになりたいです。