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海外での両替に偽札。
もしかすると削除対象かもしれませんが、よろしくお願いします。 海外では町中に「両替所」というものが存在しますよね。 銀行以外でも両替できるわけですが、そういった所での両替に偽札を使う人っていないんでしょうか? たとえば日本の1万円の偽札を持っていって現地紙幣に両替する、ということです。町中の両替所には判別機なんてなさそうですし、なじみの薄い日本紙幣ならありえそうなのですが… また、日本での両替商が銀行にしか許されていないのは、そういった事情があるのでしょうか?(外国の偽札の流入を防ぐため)
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年に10回ほど海外に渡航している者です。両替についてはいろいろと関心を持っております。 確かに、意図的に海外で偽札の両替を試みる人はいないとも限りません。しかし両替商も真剣勝負です。銀行に比べると薄利で商売しているところが多く、偽札を掴んでしまったら小さからぬダメージになるからです。 そして両替商には「両替拒否」という最終手段(?)があります。真札か贋札か判定できなくても、怪しいと思ったら両替を拒否すれば済むわけです。 一例を挙げますと米ドルの100ドル紙幣で ・1996年以前発行のもの(1996年発行含む) ・2001年発行で紙幣番号がCBで始まるもの は偽札が多く混入していると言われており、最初から両替拒否される場合も少なくありません。インドネシア辺りではほとんど受け取ってくれないと聞きます。 また両替してくれる場合でも鑑定に手間がかかるためにレートが落ちることもあります。例えば台湾銀行・台湾桃園空港内出張所で「上記の紙幣は追加手数料」と張り出されているのを見ています。 日本円ではどうでしょう。日本からの渡航者が多い国で、日本円の両替を日常的に扱っている両替所であれば「なじみが薄い」ということはないでしょう。 逆に日本からの渡航者が少ない国や、その国への渡航者は多くても日本人が滅多に来ない地方の両替商・銀行ですと、なじみが薄い(真贋判定ができない)故に最初から「両替拒否」になることもあり得ます。 そもそも偽札はほとんどのの国で、たとえ外貨の偽札であっても所持自体が禁じられており、税関で見つかれば没収だけでは済まず身柄も拘束される公算大です。また海外の紙幣は金属線が漉き込まれていることも多く、真贋問わず大量の持ち込みは空港のX線検査で分かってしまいます。 さて日本での両替業務、以前はおっしゃるように大蔵省から認可を受けた銀行だけが扱えましたが、現在は誰でも自由に行えるようになっています。平成10年に外国為替及び外国貿易法が改正されたためです。これを受けて金券ショップなどが両替業務に参入しており、レートも全般に銀行より有利です。 金券ショップはもともと偽造金券に注意を払ってきた経験がありますし、偽外国紙幣についても対応は考えているでしょう。最終的には「両替拒否」という手段だってあります。 【まとめ】 海外で意図的に偽札を両替しようとする人はいるか→直接見たことはないがいなくはないと思われる その紙幣になじみのない場所で両替しようとしたら→その両替商に真贋判定技術がないなら、最初から両替拒否される可能性がある 日本で両替業務が銀行にしか許されていない理由は→現在は誰でも両替できるようになっている
お礼
非常にわかりやすかったです。 くっだらない質問に丁寧に答えていただき、ありがとうございました!