- ベストアンサー
三井住友VISAかANAVISAか
- 三井住友のVISAカードとANA・VISAカードのどちらを選ぶべきか迷っています。
- 目的はマイルをためての海外旅行で、現在は三井住友のVISAカードを持っています。
- 状況に合わせて適切なカードを選ぶためには、有効期限やポイントの貯まり具合などを考慮する必要があります。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
最終的な目的が「マイルを貯めて特典航空券に引き換える」と定まっているなら、ANA VISAカードが圧倒的に有利です。 ご存じの通り、アミティエを含む三井住友カードは利用額1,000円ごとに「ワールドプレゼントポイント」のポイントが1ポイント付与されます。ポイントの有効期限は2年(プラチナカードだと4年)で、1ポイント=10マイルの割合でANAマイレージクラブのマイルに移行できます。ポイントから移行したマイルの有効期限は、移行時点から起算して翌々年12月31日までです。 移行手数料は6,300円で一度払えば年度の間有効です。また移行の単位は100ポイント、年間の移行上限は4,000ポイント(4万マイル)です。 一方のANA VISAカードですが、実はこちらの発行元も三井住友カード(株)でマイル加算のしくみも大筋は共通です。 ANA VISAカードを利用する利用額1,000円ごとに「ワールドプレゼントポイント」のポイントが1ポイント付与されます。ポイントの有効期限は2年(ANAワイドゴールドカード[1]は4年)で、1ポイント=10マイルの割合でANAマイレージクラブのマイルに移行できます。ちなみにマイルに移行せず、ワールドプレゼントの景品に交換することも可能です。 移行したマイルの有効期限は移行時点から起算して翌々年12月31日までです。ポイント、マイルの有効期限を含めてここまでは他の三井住友カードと同じです。ところが移行手数料が2,100円と安いこと(*1)、移行の最小単位が1ポイントであること、年間の移行上限がないことが他の三井住友カードと異なります。 ANA VISAカード(一般カード)の年会費は2,100円とアミティエより少し高いのですが、移行手数料との合計ではANA VISAの方が安上がりです。参考までにですが、ワールドプレゼントポイントの有効期限は2年ですから「2年間はポイントとして貯め続け、3年目の頭に移行手数料を払い、3年目は片っ端からマイルに移行する」とすれば、移行手数料の支払いは3年に一度で済みます。(ANA VISAでも移行手数料は、一度払えば年度の間有効) このほかANA VISAカードでは、入会時と翌年以降毎年の年会費支払時に1,000マイルのボーナスが加算されます(*2)。またANA便に搭乗した場合、区間マイルの10%のボーナスマイルも付きます(*3)。アミティエやその他の三井住友カードではこれらの加算はありません。 アミティエから切り替えて不都合が生じるとしたら、以下の2点が考えられます。 (1)ANA VISAカード(一般カード)に海外旅行傷害保険は付帯していますが、疾病治療費用・傷害治療費用が担保されていないので実用性はほとんどありません。解決策としては (A)年会費の安い一般カードでなく、保険内容の充実したワイドカード(年会費8,662円)かワイドゴールドカード(15,750円)を作る (B)海外旅行傷害保険が付帯した年会費無料のカードを別に作る のいずれかになるでしょう。(B)のカードとしてはMy Sonyカード、郵貯NICOSカードなどが代表的です。 (2)アミティエは「携帯電話利用料支払いはポイント2倍付与」なので、毎月の携帯電話利用料が極端に多いならANA VISAよりアミティエが有利になることがあり得ます。 郵貯ワールドキャッシュ(citibank発行)は、ANA VISAかアミティエかのカード選択には影響を及ぼしません。ただし郵貯ワールドキャッシュのレートは基本的によくないので、キャッシングするならクレジットカード(ANA VISAでもアミティエでも)を使った方が有利です。付記をご覧ください。 【結論】 ANAマイレージクラブでマイルを貯めるのが目的ならANAカードは必然の選択と言えます。マイルの加算条件やマイル移行の手数料などで他の三井住友カードより明らかに有利だからです。 ANAカードは海外旅行傷害保険の内容が貧弱という短所がありますが、年会費無料で海外旅行傷害保険の付くカードをもう1枚作って補えばよいでしょう。 付記: 郵貯ワールドキャッシュのレートについて 郵貯ワールドキャッシュのレート計算法は[2]をご覧ください。結果だけ示すと「外国為替市場の銀行間レートに、3.9%のマージン(為替手数料)と引き出し1回あたり200円の利用手数料が上乗せされる」計算になります。 一方クレジットカードで海外キャッシングを行った場合ですが、三井住友カードですと年利18.0%(*4)です。利用日から支払日までは最短19~最長56日ですので、引き出した金額の0.9~2.8%程度を利息として払うことになります。レート自体は銀行間レートと同じと考えて結構です。ショッピングと違い1.63%の海外利用手数料は加算されません。 ・郵貯ワールドキャッシュ 銀行間レート+3.9%+1回200円 ・クレジットカードでキャッシング 銀行間レート+0.9~2.8% ですのでどちらが有利かは自明です。このほかATM所有者が利用手数料を取ることがありますが、その場合は郵貯ワールドキャッシュでもクレジットカードでも同じようにかかります。 海外キャッシングにご興味があれば[3]をご覧ください。ただし海外キャッシング分にはワールドプレゼントポイントは付きませんのでその点はご承知おきください。 [1] http://www.ana.co.jp/amc/reference/amc/ichiran2.html [2] http://www.citibank.co.jp/wcc/q_a.html#A2_2 [3] https://www.smbc-card.com/mem/loancash/kaigai_cash.jsp *1 ANAワイドゴールドカードなら移行手数料不要 *2 ANAワイドカード、ANAワイドゴールドカードなら2000マイル *3 ANAワイドカード、ANAワイドゴールドカードなら25% *4 2007年1月15日までは年利27.8%
お礼
Umada様 大変わかりやすい解説ありがとうございました。 ワールドプレゼントポイントの移行時期に注意することと、 海外旅行保険の補償範囲にも注意すれば、ANAカードに変えるほうがいいということですね。 さっそくやってみます!