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「清らか」と「清い」について
日本語を勉強中の中国人です。「コブクロ」の「桜」を聴いています。「清らかな悲しみ」を聴いてふと思ったのですが、「清らか」と「清い」は同じでしょうか。「清い悲しみ」でもよろしいでしょうか。「清らか」と「清い」のニュアンスの違いを教えていただけないでしょうか。 http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B11864 また、不自然な日本語がありましたら、ご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。
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「清い」と「清らか」は少し違います。 どちらも後に続く名詞などを形容することばですね。しかし、これらのことばには、単に「大きい」「赤い」などの、ものごとの"さま"のみをあらわすのではなく、それに加えてこちらの心情も形容しているのだと思います。つまり「澄んでいてきれい」な状態であるとともに、こちらも「純粋で気持ちが良い」という気持ちを含んでいるということです。 だいたいにおいて、形容動詞は、形容詞よりも動的でより多くの心情的な部分を含んでいます。そういう意味で「清らかな悲しみ」は「清い悲しみ」よりもより心情に重点があるといえるでしょう。その対象が持つ「清さ」に加えて、自分の方にもそれに対して純粋さ、すがすがしさ、といったある種の感動のようなものを認識していますよ、と、そういうことを強調しているのだと思います。「清い心」「清い愛」「清い瞳」は状態を表しているだけに近く、「清ならかな心」「清らかな愛」「清らかな瞳」はよりそれに対する評価の高さやこちらの感動などをも示しているのです。 「清き一票」ということばがあります。「清き」は「清い」の文語形で、選挙のときに投じる一票が純粋なものである、という慣用句です。立候補者は「皆様、どうか清き一票を私にください」などと投票者に呼びかけたりします。しかし、これを「清らかな一票」などと置き換えることは、まずありません。心情や感動に関係ないからです。単に「一票」を形容すればいいだけだからです。
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- tanuki4u
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形容動詞と形容詞を比べると 形容詞の方がより口語的なニュアンスがあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%AE%B9%E8%A9%9E ここの語彙のところでそのような指摘があります。 これを逆に言うと、形容動詞の方が文語的なニュアンスがある。 叙情的な歌詞を作る場合、形容詞より形容動詞を使った方が、ミヤビな感じが出ます。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。形容詞の方がより口語的なニュアンスになるのですね。残念ながら、参考ページは見られません。 本当にありがとうございました。
- nao-kuri
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ニュアンスは同じだと思いますが、決定的な違いは 「品詞」です。 「清らか」は形容動詞で「清い」は形容詞だということです。 歌の歌詞で考えると、文字数とメロディが合わないからということも 考えられるかと思います。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。
お礼
いつもお世話になります。ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。心情や感動を与えるのは形容動詞の「清らか」なのですね。とても理解しやすいと思いました。すっきりいたしました。助かりました! 本当にありがとうございました。