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chkdskコマンドの結果を読み解く方法
- chkdskコマンドの出力結果を理解する方法について解説します。出力結果のステージや項目の意味、数字の意味などを詳しく説明します。
- ログファイルやクラスタの置き換えに関する説明も行います。これにより、chkdskコマンドの結果が抱える意味を理解することができます。
- chkdskコマンドの結果を読み解く際に参考になるサイトや書籍も紹介します。これらの情報を活用することで、chkdskコマンドの出力結果に対してより詳細な理解を得ることができます。
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一般にチェックディスクがフェーズ1~5までの検証が可能です。 そのうち一般テスト(chkdsk)では1~3がまたFATに対するchkdskコマンドでも1~3までが実行されます。NTFSの場合でchkdskオプションスイッチFおよびRを実行した場合は、5ステージまでの詳細スキャンが行われます。 CHKDSK はファイルを検査しています (ステージ 1/5)... ファイルを検証します。主に読み取りが正常に行えるか、正しい容量であるかなどをチェックしますが、内部状態までは詳しくチェックしません。 CHKDSK はインデックスを検査しています (ステージ 2/5)... MFT(マスターファイルテーブル)やFAT(ファイルアロケーションテーブル)を確認します。主に、ファイルとインデックスの整合性があるかどうかをチェックします。インデックスにないファイルまたはその逆に不要なインデックスが存在した場合は、削除されますので、Chkdsk実行中にそのドライブへの変更はしないでください。 CHKDSK はセキュリティ記述子を検査しています (ステージ 3/5)... これはファイル/フォルダのセキュリティ記述子を確認します。 ここから先はNTFSファイルシステムにおける処理です。 chkdskはUSNジャーナル確認しています。 USNジャーナルはNTFSファイルシステムにおける変更履歴情報です。 これを確認することで、データが正しい状態かどうかを確認します。 CHKDSK はファイルデータを検証します。(ステージ 4/5) ファイルデータを検証します。フェーズ1で行うチェックとは異なり、ファイルの詳しい精査を行います。主に全領域の読み取りと書き込みを確認します。これで、エラーが発生した場合は、速やかにファイルを別領域に移動し、スキップセクタ(不良セクタ)のマークを行います。 この作業は、恐ろしく時間がかかりますが、エラー検証の信頼度は高くなります。(ただし、ドライブの破損率が酷い場合は、データ喪失の原因になります) CHKDSK は空き領域を確認しています (ステージ 5/5) 上記の処理を空き領域でも行います。空き領域で読み書きを行い不良セクタ(ビット化けなどを起こす領域)を探します。おかしな領域があれば、そこへのデータ保存を行わないように不良セクタのマークを行います。 この作業もかなりの時間を要します。 Q/ログファイルとは・・・? A/ボリュームの整合情報を保存しています。確保領域は通常65536KBです。通常は無視して構いません。変更する場合は、CHKDSK /Lスイッチを利用します。 尚、ここで重要なのは 8 KB : 不良セクタ 部分でしょう。 これは、スキップセクタが割り振られた、読み取りもしくは書き込みがエラーとなる箇所です。この場所にデータが万が一入ってしまうと、データが壊れる読み取りが正常にできなくなる恐れがあります。これが急増するとディスクの破損が疑われます。 名前 \あああ\かかか\さささ.TIF のファイル 14370 の不良 クラスタを置き換えました。 14370はディスク上での場所情報です。ディスクはトラック(線の本数/円盤でいう一周を1トラック)、シリンダ(円盤が複数枚ある場合の記録箇所/例ディスク裏表ならシリンダが2、それが2枚あれば4となる)セクタ(データ記録時の最小単位/セクタ容量が256バイトなら例え1バイトのデータでも保存すると256バイトで保存されます)からなります。 これらを組み合わせて住所(アドレスが)LBAなどのルールによって決められています。これがディスクの場所を管理しているのです。(尚、現在最新のパソコンであれば2の48乗/48Bitの英数の場所コードが1セクタ毎に与えられます) クラスタとは、セクタに替わってWindowsなどのOSが管理するデータ保存の最小単位です。セクタは本当にバイト単位でデータを管理します。しかし、それだけの管理を行うと、場所を管理するインデックス(見出し)領域の容量が多くなるだけでなく、アクセスにも途方もない時間がかかるようになります。 しかも、容量が増えればそれだけ、管理するための領域が大きくなりデータを保存できる領域が減少するという欠点があります。 そこで、OS上ではセクタ単位ではなくクラスタ単位でデータを保存します。そして、ディスクの容量毎にクラスタのサイズを決めているのです。クラスタはディスクの容量に応じて4KB~32KB程度が一般的です。これは、例え1バイトのデータでもディスク上では最小4KB~32KBは消費するということになります。 クラスタを置き換えたというのは、14370のクラスタ箇所に不具合が見つかったため、そこにあったデータを丸ごと別の場所に移したという意味です。 その結果として、以下の不良セクタが作られたと思われます。 8 KB : 不良セクタ 尚、次にチェックしたときに、14371や2といった連番や近い値で大量に置き換えが発生した場合は、ディスク故障の危険があります。 チェックディスクの見方は以上のようになります。 まあ、要点として理解しておくべきは、 不良セクタ が以前より大幅に増えていないかどうかと、 破損チェーンや破損クラスタ、クロスリンクなどが大量に発生していないかどうかです。○○を置き換えたや英語でCrossLink、Bad Clusterなどの表示が出るときは注意が必要。
お礼
詳細で分かりやすいご回答ありがとうございます。 非常に参考になりました。