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ディジタルフィルタについて
ディジタルフィルタについて質問させていただきます。 私が勉強して得た知識として、FIRフィルタとIIRフィルタというものが代表的なものとしてあるのはわかったのですが、実用的な観点でいまいち双方のメリット・デメリットが見えてきません。 一応、FIRは位相ひずみがなく、IIRは次数を小さく出来るということはわかるのですが、実際使うとなったときに、どのような基準でFIRかIIRかということを選択するのでしょうか? どなたか、実用的にディジタルフィルタを用いている方がいらっしゃいましたら、実際の経験にもとづいて(例えば、こういう事例であれば、こちらのフィルタの特性の方が用いやすい、などなど・・・)教えていただければありがたく思います。 以上、よろしくお願いいたします。
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次数が少なくてすむと言う事は使うメモリが少なくてすみます。 また、次数が少なくてすむため、応答速度が速いです。 これは実際に回路を設計する時に結構効いてきます。 デジタルフィルタを設計する時にある程度の速度のDSPを使ってフィルタを設計しなければ駄目です。 メモリと言うのはアクセスするだけでもタイムロスですので、次数が少ない=アクセス回数が少ないわけです。 また、使うメモリが少ないと言う事はコストダウンにつながります。 そして、FIRは、例えば100個のデータが必要なフィルタの場合、少なくとも100サンプル遅れた出力が出ます。 それに対してIIRは同じ規模のフィルタが3~4個のデータでフィルタを設計できるため、FIRとは比較にならないだけ早く出力できます。 つまり、DSPにも優しく、遅延の少ないフィルタがIIRフィルタです。 FIRフィルタはチラッと見ただけでやらなかったのであまり分かりませんが、位相ひずみがあると嫌な回路の場合に使うのではないでしょうか?
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- tadys
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>FIRは位相ひずみがなく、IIRは次数を小さく出来る これがそのまま答えでしょう。 位相ひずみが問題になるならIIRは使えない。問題でないならIIRが使える。 次数が小さければいろんな意味でコストを抑える事が出来ます。回路規模が小さいのでローコスト、消費電力が小さい、応答が速い。 IIRフィルタはうまく設計しないと不安定(入力が無くても出力が発生する)になります。FIRではそのような事はありません。 オーディオの処理では位相が問題になる事はあまり無いのでIIRが使えます。 ビデオの処理では位相が問題になる事が多いのでFIRを使う事が多くなります。
お礼
非常にわかりやすい回答ありがとうございます。
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