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ねじの呼び径計測
ネジの呼び径を正確に計測する方法をどなたかご教示ください。 おねじの場合ノギス等で外形を実際に計測する方法しかないのでしょうか? まためねじしかない場合はどうすればいいのでしょう。 すみませんがよろしくお願いします。
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以前、機械検査に携わっていた者です。現在は離職しているので、経験を遡って回答してみます。宜しく御検討下さい。 まず、質問文中の「ネジの呼び径を正確に計測する」という表現は、正確に言うと妥当ではありません。 ねじの呼び径とは、JISB0101(ねじ用語)によると「ねじの寸法を代表する直径で、主としておねじの外径の基準寸法が使われる」と定義されています。つまり、ねじがM10やM20と表記されるうちの10や20という外径の数字自体が呼び径です。 従って、おねじの場合であれば「ねじの現品が呼び径の表記と相違ないかを確認するために、外径を測定する」という捉え方になります。 JISB1071(ねじ部品の精度測定方法)には、おねじの外径を測定する方法として、外径用通り・止まりのリングゲージによるものと、マイクロメータ等の測定器で実測するものとが記載されています。 ねじの大きさにもよりますが、後者のマイクロメータを使用すれば、ラチェットストップで測定圧が一定になるので正確な測定値が得られます。その際の注意点としては、少なくても一方の測定面に2山、他方の測定面に1山が接するようにして、測定面とねじの軸線が直角になるようにしなければなりません。 めねじの場合、おねじの外径に相当する寸法は、めねじの谷の径になりますが、これは直接測定できないので、代わりに「めねじの内径」を測定します。 上記JIS規格では、めねじの内径を測定する方法として、一つは内径用通り・止まりプラグゲージを使用する旨が記載されています。これは、ねじの大きさ・等級に対応して製作されるもので、詳細は、JISB0251(メートルねじ用限界ゲージ)の中に、プレーンプラグゲージ(PP)という名称で規格設定(附属書表8)されており、ねじゲージのメーカーが販売しているかと思います。測定方法は、通り側ゲージが内径に入り、止まり側ゲージが内径に入らなければ、規格を満たしているとするもので、この方法が一般的です。 次に、めねじの内径を実測する方法については、JIS規格で測定器の特定はされていません。どうしても実測値を得たいのであれば、市販されている0.01mm刻みのピンゲージ(セット)を使用します。この場合、内径に最もしっくり入るピンゲージの呼び寸法と、その次の内径に入らないピンゲージの呼び寸法の中間が、内径の実測値になります。この方法だと、マイクロメータと同様に0.01mm単位で測定値を求めることはできます。 尚、内径を実測する場合は、その判定基準が必要になります。JIS規格を直接コピペできないので、工具メーカーのHPにあった規格表を参考URLに貼り付けます。めねじ内径の欄のMax.が上限値、Min.が下限値です。
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- mayan99
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特殊ネジ以外で、メートルネジなら径の刻みは1mm単位(小さい径は別)なので、モノサシでも測れます。 ナットのネジピッチの方が測りにくいです。 ピッチの方はピッチゲージを使えばわかります。 インチネジだと、メートルネジに近いのがあるので、区別は難しいかもしれません。 一般品だと、慣れれば見ただけで区別ができます。
お礼
ありがとうございました。
お礼
大変わかりやすくご説明いただきありがとうございます。 該当のJIS規格についても内容確認してみます。