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マリアナ海溝はマントル対流の流れ込む穴?
手塚治虫氏の本(自伝)に、マリアナ海溝はマントル対流の流れ込む穴という説が紹介されていました。 これは本当でしょうか? また氏によれば、ここにゴミを捨てたら、地殻深く流れこんでくれて、 便利で安全なゴミ処理ができるとあります。 これが現実味がありますか? よろしくお願いします。
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プレートテクトニクス理論で言えば、 プレートは海嶺で産まれて海溝に沈むので、 太平洋の海底は何百万年、何千万年という長い目で見れば、地球の奥底に潜っていく可能性もあります。 ところで、山口県に秋吉台という場所があるのですが、秋吉台(その地下の鍾乳洞も)一帯は大昔、海の底でした。 堆積物と呼ばれる海の泥や生物の死骸などが、南の海からプレートと呼ばれる海底の岩盤に乗って少しずつ日本列島に近づいてきて、日本の南の海溝(南海トラフなど)に沈み込もうとしたのだけど、堆積物は軽いので沈み込むことが出来無かったそうです。 その後の地殻変動(地面が盛り上がったりする)で現在のように陸地になってしまったのだと聞いたことがあります。 つまり、ゴミをうまく岩盤の中に閉じこめることが出来れば、海溝を使って地球の奥深くに潜らせて処理をすることが可能かもしれません。 失敗すると、1億年ぐらい後の時代に、廃棄物が「化石」になって地上に残るかもしれません。 なお、廃棄物が地殻深くに潜り込むまでの期間有毒物質が漏れ出すと生態系に有害な影響を与えるかもしれない(※)のでしっかりと処置を行うこと、海溝までの運搬費用などを考えると、現在の科学技術ではコスト的に見合わないと思います。 ※海溝付近の深海の海水も、地球規模で循環しており、長期的には深海の汚染が海面に影響を与える恐れがあります。
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- SortaNerd
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本当です。(多少書き方が不親切ですが) 海溝とはプレート(≒地殻)の流れ込む場所のことですが、そのプレートはマントル対流の流れに乗っています。 海溝から地球内部へ流れたプレートは高温のマントルに触れ、溶かされます。 要するにベルトコンベアのようなものですね。 ゴミ処理に使うには少々速度が遅すぎるのではないでしょうか。なにせ年間数cmの速度ですから。